経過報告 小津権現山「私たち県民の森林づくり」

第8回 9月15日(土) 天気:小雨 参加者:JAC10名
揖斐森林組合の2名の方よりチェンソーの取り扱いと整備、服装に関する安全講習を受けた。当初は植栽地で計画していたが、先日の台風により林道の倒木が多く落石箇所もあり進入できないので、森林組合の倉庫で講習を受けた。また、近くの森林で梯子掛け、木登り安全ベルト使用、枝切りの実習を受けた。森づくり会員10名参加し、良い実習講習会だった。
林道は揖斐川町が修復予定で、情報が入り次第、この先の森林づくりの日程を計画します。

第9回 10月14日(日) 天気:晴れ 参加者:JAC4名
林道の倒木は撤去され、登山口まで車で行けるようになった。台風による被害は、防獣ネット外れ、倒木10本以上、看板の倒れ、簡易トイレの破壊、等であった。
防獣ネツトの修復、登山道を塞ぐ倒木の切断除去、登山道のステップ横木の修復、植樹予定地の下刈り及び目印板差し込み、等の作業を行った

第10回 10月28日(日) 天気:晴れ 参加者:JAC5名、ほか7名
権現登山口より500m先の林道拡張延長工事が始まった。
購入苗105本を植生地まで歩荷、購入苗60本と自前苗60本、合計120本の植樹、入口付近の防獣ネツトの修復作業等を行った。
10月30日14時から岐阜県揖斐農林事務所林業課の根崎様と現地で立ち合い、今年の拡張工事の説明を受け杣道の登山道について施工説明を受けた。

第11回 11月10日(土) 天気:晴れ 参加者:JAC6名
権現登山口より500m先で林道の延長工事に行われており、ダンプの往来に注意が必要。植栽地の紅葉も今年最後の様子である
8月の台風で倒壊した藤波谷入口の登山案内看板並びに植栽地合流部の案内看板の修復、植栽地のヒノキの倒木を径30cm程にチェンソーで切断、ドングリの自前苗35本と購入苗45本の植樹、登山道修復4ケ所、止め鉄筋棒杭と横木の取り換え、等の作業を行った。

第12回 11月18日(日) 天気:晴れ 参加者:JAC5名
引き続き林道の延長工事が行われている。植栽地は紅葉も終わり、木々の枯れも葉もすっかり落ちて冬支度となっていた。今年度最後の作業日で小屋じまいした。
作業報告と今年の作業の総括
1.植栽地の登山道、案内看板の修復及び塗装作業。(8月の台風で4ケ所倒壊)
2.植栽地の倒木を3本切断し、短冊にチェンソーで切断して整理。今年度は、大小合わせて14本程の倒木を切断処理した。
3.購入苗木25本を植樹。本年度は上の道具小屋の右上部100~200mへ植樹した。植樹の総苗木数は購入苗木105本、自前苗木95本で合計200本となった。
4.昼食後、上部ぬたば迄、防獣ネットの修復整備作業。
5.倒壊した簡易トイレの解体撤去作業。
6.小屋じまいの作業として、登り旗の撤去、道具小屋の整理整頓、刃物の点検、油塗り、道具数の確認、等。
7.下山中に登山道の修復を3ケ所、鉄筋棒杭と横木の取替を行う。
8.駐車場の看板を修復塗装して今年度の作業を終了した。
来年度送りとなった作業
1.旧道具小屋は古くなり使いづらく、又水漏れが目立つので改修したい。
2.倒れて他の木に寄り掛かって木がまだ2本残っているので、処理したい

2月バリエーション山行 伊 吹 山 ( 1377.3m 一等三角点 )- 上平寺ルート

厳冬期の伊吹山を人気(ひとけ)のない上平寺からのルートで登頂を目指す! という山屋らしい山行を計画したはずだったのだが……。まれにみる暖冬で、ラッセルの心配どころか雪の上を歩けるのか?という心配をしながら当日を迎えた。
過去に登った時は集落から全てワカンを装着していたのだが、今回は雪の無い夏道のスタートとなった。おかげで上平寺城の城郭まで見ることができて、ある意味新鮮な山行序盤であった。
城址を過ぎる頃に登山道に雪が付き始め、そろそろルートファインディングが楽しめる頃かと思いきや……。弥高尾根の分岐手前からは明瞭なトレースが付けられていて、山頂直下の急斜面以外はさして難しいところも無く、拍子抜けのまま予想以上に早く山頂に着いてしまった。
とはいえ、道中では装備品の装着や使い方、ルート取り、トレースの付け方などの雪山技術のワンポイントアドバイスをしながら中身の濃い山行になったのは良かった。けれど、やはりもっと緊張感のある山行をしたかったです。                      [山田昌孝 記]

[日 時] 平成31年2月3日(日) (薄曇り)
[場 所] 滋賀県米原市上平寺、弥高、上野
[参加者] 山田昌孝(CL)、山本善貴(SL)、梅田直美、神山敬三、小林和雄、竹中美幸、日置文夫、久田宗昌                 計8名
[タイム] 上平寺集落出発地点6:15-弥高尾根分岐8:00-伊吹山10:40~11:20-弥高尾根分岐12:45-上平寺集落車13:50(解散)
[地 図] 関ケ原(岐阜12-2) 、美束(同12-1)

1月バリエーション山行(雪山山行) 野(の) 田(だ) ヶ 大(た) 和(わ) ・ 西 峰( 1160m 三角点なし )

26日午後、道の駅「清流の里しろとり」に集合後、油坂駐車場裏手にてイグルー作りに励むも時間切れで完成には至らず。最終的にはテント泊とした。
27日5時起床、雪は止んでいた。朝食、テント撤収。一晩で15cm程度の降雪があった。5時45分、駐車場にて今峰さんと合流、歩き出す。
歩き出しは藪が出てきて歩きにくい。カモシカやウサギの足跡が多い。7時07分、幻想的なご来光を仰ぐ。交代ラッセルで進むが、途中何度も藪のトラップに胸まで潜り、脱出に苦労した。
2本の小休憩を挟み、予想以上に速いペースで野田ヶ大和西峰に到着。別山と白山が辛うじて確認できた。下りの雪庇街道では胸までの深さのラッセルを楽しむ。下りは小さな枝尾根に引き込まれないように慎重にルートを見極めながら進む。途中、三角点を11時35分に通過。雪の深さがピッケル一本以上あったので三角点の掘り出しは断念した。途中、数カ所ルートテープを確認出来たが、このルートの下山には慎重なルートファインディングが必要である。
国道158号線には13時30分に出た。雪が溶けてべちゃべちゃな国道を約1時間歩いて駐車場に14時30分着。ここで解散した。今回のルートは、もう少し積雪量があれば楽勝かも知れないが、今回のような中途半端な積雪量では非常に疲れた。今回の4人は、雪山でのテント泊、ルーファン、ラッセルにも慣れており、最高のメンバーでした。            [矢口重治 記]
[日 時] 平成31年1月26日(土)~ 27日(日) (雪 後 晴れ)
[場 所] 郡上市白鳥町 越美国境山系
[参加者] 鈴木寛人(CL)、東明 裕(SL)、矢口重治(以上前夜泊)、今峰正利(当日参加)
[タイム] 27日 起床5:00~今峰氏合流5:45~出発6:00-野田ヶ大和西峰9:55-国道158号13:30-油坂泊地14:30(解散)
[地 図] 白鳥(岐阜1-4 )

11月例会山行(第1回 山城シリーズ) 鎌 刃 城 址 ~ 向 山( 659.9m 三等三角点 )

山城(砦)シリーズ第一弾は、一昨年「続日本百名城」の指定を受けた鎌刃城で、中山道(当時は東山道)69次の宿場「番場」の宿近く、標高384mにある典型的な山城である。この城の築城時期など不明なところは多いが、応仁の乱の頃には築城されていたようで、城主はこの地の豪族の堀氏であった。戦国時代には北近江の京極氏と南近江の六角氏、浅井氏と織田信長の戦乱の地となり、さらに秀吉なども登場する争奪の場でもあった要衝の地である。
米原ICを過ぎ旧中山道は番場の宿に入る、間もなく鎌刃城の道標に従って名神高速道路脇の空き地に駐車。登山スタイルに身形を整え、高速道路の下をくぐって鎌刃城大手口の案内標識から入る。左右には竹藪が茂り、やや暗い道だがよく整備されていて問題はない。20分も歩くと蓮華寺からのルートと出会い、尾根を進むようになりいくらか見通しもよくなる。
前方に小高い台地が見えてくれば目指す鎌刃城址だ。まず北端を防御する重要な役割があったとされる土塁の跡、その先には僅かに残った野面積みの石垣などを見て本丸へ進む。平成10年の本格的な発掘作業で御殿の礎石や多くの陶器・鉄釘などの発見があり、近江の北と南の警護に重要な役割を果たした城であったことが再認識された。
仮設の櫓のある副郭で展望を満喫し休憩の後、連続する竪堀群を抜けいよいよ主郭へ進む。まず多くの石垣が残る虎口から入る。見事な石塁である。ここには大きな櫓などもあったようで、広い台地になって石碑や説明板などもある。もう少し木立が少ないと琵琶湖、秀吉の長浜や浅井氏の居城跡の小谷山なども展望できるのだが。主郭から幾つかの曲輪や土塁・堀切などを抜け尾根上に進んだのち、いったん下って城の水源である「清流の滝」を確認する。城まではおおよそ700mの距離、当時は竹などで水を確保していたのではあるまいか。
ここから少し登り返し車道に出て15分ほど歩き、もう一つの目的地「向山」へ向かう。登山口から山頂まで道はないが、幸い藪がないので約1時間で全員「向山」に着くことが出来た。琵琶湖や米原一帯に広がる展望を満喫、長いランチタイムを楽しんだ。復路は城址の裾を巻くように下山。予定時間が早かったので帰路、信長や秀吉などが通り、のちに弘法大師の逸話が残る中山道沿いの「摺針峠」に立ち寄った。              [藤井法道 記]

[日 時] 平成30年11月11日(日) (晴れ)
[場 所] 滋賀県米原市番場
[参加者] 藤井法道(L)、後藤 允、杉山美智子、武田幸男、竹中美幸、久田宗昌                計6名
[タイム] 美濃国分寺7:00=米原市番場登山口8:00-蓮華寺分岐8:20-鎌刃城址8:50~9:30-清龍滝9:50~10:10-林道登山口10:30-向山11:30~12:20-鎌刃城址林道入口 13:10~13:20-鎌刃城址巻道―登山口14:20~14:30=中山道摺針峠14:50~15:05=米原=美濃国分寺16:00(解散)              [地 図] 彦根東部(名古屋9-3)

11月バリエーション山行(県外山行、陀羅佛小屋シリーズ) 虫 倉 山 ( 1378m 三角点なし )

毎年恒例の大町、陀羅佛小屋を利用するシリーズ登山です。山岳ガイドの村松さんに選んでいただいた美しい北信の山を訪う1泊2日の山行旅行です。当日は16時に長野県大町のスーパーで村松さん、水谷さんと合流。宴会の買い出しを行い、陀羅佛小屋に向かいます。山行より宴会がメインとも言われる本シリーズ、女性2人が料理に腕を振るい、男衆は酩酊しながら山談義で盛り上がったのでした。
翌日早朝、小屋より5分登った展望地から鹿島槍ヶ岳のモルゲンロートが楽しめました。鹿島槍には薄っすらと雪が積もっており、冬の訪れを感じさせられました。岐阜の天気は下り坂のようでしたが、長野はとても良い天気にめぐまれました。
8時に小屋を出発。虫倉山は大町から更に1時間ほど長野市方面へ北上しなければなりません。途中通過する小川村は「日本でもっとも美しい村連合」の一村。走り抜けるオリンピック街道からの景観も楽しめました。車窓から虫倉山を眺めることができ、山頂部が切り立った崖のように盛り上がる特徴的な山容を見て取ることができました。
大滝登山口に車を止め、猿すべりコースまで連絡路を進みました。登り口に到着すると逆光に映える紅葉がとても美しく、疲れを吹き飛ばしてくれます。紅葉の季節はほぼ終わっていると聞いていましたが、まだまだとてもきれいで、紅葉を撮る写真山行ともなりました。
猿すべりコースは岩場の急登を進みます。鎖場が数多く有り、中々スリルがあります。その上落葉が登山道を覆っているため滑りやすく、緊張の山行が続きました。途中の岩場で女性メンバーが足を滑らすも、竹中さんの猛烈なハグで転落を免れました。救助かセクハラかのギリギリの線を分けるアクションであったものの、ファインセーブに拍手喝采。
急峻な岩場もありましたが、さしたる問題もなく虫倉山に到着。山頂からの眺めは素晴らしく、北信五岳・後立山連峰がきれいに見えました。虫倉山より西方向に5分ほど下ると展望台「一服むしくら」に到着。そこでランチの予定でしたが、昨晩の宴会と重たい朝食の後では全員食欲がわかず、コーヒーと軽食でゆっくりと時間を過ごし、下山にかかったのでした。
下山は大滝コース。このコースは難所なく、緩やかな傾斜の登山道を下ります。下るに連れて紅葉の赤が目を楽しませてくれました。下山後、道の駅「中条」でお買い物。村松さんは大町へ、水谷さんは上州の山へ向かうとのことでここで解散、長野インターから帰りました。
虫倉山、岐阜の人間では長野の山の中でおそらくチョイスに上がらないでしょう。しかし流石にガイドおすすめの山、山行・景観・紅葉と楽しみどころ盛りだくさんでした。しかし、宴会と朝食のカロリーを消費することはとても不可能で、体重を増やして帰宅した山行となりました。                               [東明 裕 記]

[日 時] 平成30年11月3日(土)~4日(日) (晴れ)
[場 所] 陀羅佛小屋;長野県大町市平  虫倉山;長野県長野市中条
[参加者] 村松哲彦(L)、今峰正利、杉山美智子、竹中佳美、東明 裕、長屋桂子、水谷 透、横田昭夫       計8名
[タイム]
3日 中濃総合庁舎12:00=「ザ・ビッグ大町店」16:00=陀羅佛小屋(泊)
4日 陀羅佛小屋8:00=不動滝コース登山口9:00―連絡路-猿すべりコース登山口9:30虫倉山10:45~11:30-不動滝コース登山口12:45―道の駅「中条」13:00(解散)
[地 図] 信濃中条(長野13-3)

10月例会山行 白 滝 山 ( 1022m 三角点なし )

昨年は雨で中止となりましたが、今回は天高く素晴らしい青空となり、心が浮き立つ思いでした。明王谷の駐車場から出発。右側は崩れそうな斜面、左側はさらさら水の音が涼しげな渓谷の続く林道を40分ほど歩き、明王谷分岐から白滝谷方面へ徐々に登りが始まりました。山の名前の如く、右に左に大きな一枚岩に白い布を引いた様な滑らかな滝が多くあり見所一杯ですが、渡渉も4回ほどあり石が滑ることで心から景観を楽しむ余裕がありませんでした。
白滝を過ぎるとシャクナゲの群生地帯があり、又、ブナやなら等の樹木が多く、途中30cm程のマイタケを見つけゲット、女性達で山分けしました。うれしい限りです。夫婦滝を見て音羽池へ道なき道をひたすら歩きました。
山奥にあるオトワ池は青空とうっすら紅葉した木々が透き通って映り、時々水面が揺れています。皆口をそろえて「モネの池ね!」と賞賛です。景色は良く時間も12時になっていました。結構な登りで皆疲れていたので、自然の流れでそこで昼食となりました。
13時、白滝山山頂到着。三角点のない山なので三角点もどきの石にタッチ、皆で万歳三唱、ヤッホー3回。久々にやったぞと嬉しそうで、男性陣が可愛いく見えた瞬間でした。
下山道は、薄暗い杉林が続く単調な景色の急勾配の狭い道でした。先日の台風の影響か、折れた小枝や湿った落ち葉、苔石で滑りやすく、緊張感の中足が非常に疲れました。林道に出た時は体の力が抜けホッとしました。
白滝山は名前に似合わず厳しい山で、かなり体力が必要だと痛感しました。紅葉にも少し早く残念ではありましたが、マイタケとセロリの炒め物でビールを飲みたいと思います。                                     [野田紀子 記]

[日 時] 平成30年10月21日(日) (晴れ)
[場 所] 滋賀県大津市葛川坊村町、葛川中村町
[参加者] 竹中佳美(CL)、竹中美幸(SL)、今峰正利、神山敬三、小島孝子、下畑佐和子、清水友子、高木基揚、野田紀子、横田昭夫      計10名
[タイム] 美濃国分寺6:15=明王谷道駐車場8:50-明王谷林道終点9:25-夫婦滝11:20-オトワ池12:00~12:55-白滝山13:05~13:20-明王谷林道出合15:40-明王谷道駐車場16:10=美濃国分寺18:40(解散)
[地 図] 花脊(京都及大阪1-4) 、比良山(同1-2)

10月バリエーション山行(ゆっくり山行) 百 々 ヶ 峰 ( 417.9m 三等三角点 )

猛暑の記憶も何処へやら、一気に秋らしくなった気持ちの良い一日です。ゆっくり山行も今日で5回目。今回の特徴は一般参加者が6名だったことです。
途中には第2回に講師として来ていただいた蘭の研究者、市橋先生がいっとき合流され、質問の時間が持てました。恒例になった東屋での歌声を、合唱団メンバーの方々が盛り上げてくださいました。和やかな楽しい山歩きが出来たと思います。       [杉山美智子 記]

[日 時] 平成30年10月18日(木) (晴れ)
[場 所] 岐阜市長良・三田洞 ながらふれあいの森
[参加者] 杉山美智子(CL)、神山敬三(SL)、大脇美代、小島孝子、下畑佐和子、長屋桂子、林 靖子、早田道治、日置文夫、藤田純江、馬渕 等、ほか6名   計17名
[タイム] 三田洞駐車場9:10-三田洞展望広場9:50~10:00-真福寺山(西峰)10:30~10:35-反射板10:40~11:00-百々ヶ峰11:30~11:40―林道トイレ下東屋11:50~12:45-北西尾根テーブル13:00~13:25―北西尾根東屋13:40~14:20―車止14:40(解散)
[地 図] 岐阜北部(岐阜4-3)

9月例会山行(自然観察会) 明 神 の 森 、明 神 山 ( 658.7m 三等三角点 )

前々日まで天候が優れずに心配したが、当日は晴れて絶好の鷹の渡り日和。明神の森展望地に着くと、すでに10名程の野鳥の会の人が観察中であった。野鳥の会の渡辺さんから、鷹の渡りについて説明を聞いた。上昇気流をうまく利用して、羽ばたくことなく旋回しながら高度をかせぐ、これを称して“鷹柱”という。何羽もの鳥が集まっているが、集団で渡るのでなく単独で渡るのだそうだ。鷹に発信機をつけ人工衛星を利用した追跡調査もされており、東南アジア方面まで渡ることも判明しているとか。渡りは春と秋に見られるが、秋の方が数が多く目立つなど、とても勉強になった。鳥ではないがアサギマダラ(蝶)の渡りについても話が聞けた。
説明の後は自由観察となった。遥かかなたに鷹らしきものは見えるが遠くてよく判らない。老人会ご一行様などと言われ、並んで腰掛けて観察し30分程経過。「今年はダメだね。引き揚げようか」と話していた時、上空に10数羽の鷹が輪を描くように舞い上がり、西の伊吹山の方へと流れて行くのが見えた。サシバ30羽に対して1~3羽のハチクマらしき黒い大きめの鷹が混ざっていた。そのうちに多くの鷹が飛来し、見事な鷹柱を形成していった。後からの情報で、この日の渡った数は1573羽で前日の約3倍だったという話であった。沢山の鷹にリーダーの藤田さんの安堵の笑顔が印象に残る。管理事務所前の駐車場あたりで、鷹の渡りを眺めながらかなり早めの昼食をとった。
その後明神山に登り、車で石田三成陣跡へ。ほんの5分で登れる笹尾山にて関ヶ原の戦いの歴史等を学び、美濃国分寺に戻り解散となった 。           [下畑佐和子 記]

[日 時] 平成30年9月23日(日) (晴れ)
[場 所] 関ヶ原町、明神山・笹尾山
[参加者] 藤田純江(L)、大脇美代、後藤 允、下畑佐和子、白木しづゑ、高木基揚、武田幸男、長屋桂子、林 靖子、早田道治、藤井法道、馬淵 等、三宅一正、横田昭夫、ほか1名  計15名
[タイム] 美濃国分寺7:30=関ヶ原明神の森管理事務所駐車場(観察会・昼食)8:00~11:15―明神山11:35=石田三成陣跡(笹尾山)12:40=美濃国分寺13:10(解散)
[地 図] 関ヶ原(岐阜12-2)

8月例会山行 富 士 見 台 ( 1739m三角点なし )

中濃総合庁舎出発班と現地神坂峠駐車場で8:30に合流すべく、記録担当者は直接集合場所に向かい到着を待つ。やがて本隊が到着して11人全員がそろい、準備が整ったところで8:25駐車場を後に山頂を目指し出発した。登山道両脇の朝露に濡れた草木の間を登り始めてほどなくすると、左手前方に大部分がガスに覆われた恵那山の姿を見ることとなった。

大人に交じって小学生2名が元気よく一緒に歩を進めていった。30分ほど登ったところで展望が開けると、右手下方萬岳荘から登ってくる道と合流した。ひと休みしたのち、そのまままっすぐ頂上目指して進んでいった。途中広々とした登山道の少し左手奥まったところには、しっかりとしたトイレと休憩所の2棟が建っていた。広く一般の人が気軽に(?)訪れることが出来るコースゆえの結果であろう。9:25、頂上に到着。
360度の展望はいつ見渡しても素晴らしい。暫くして、食事はどうしよう・・? 時刻はまだ9時半を少し回ったところだが・・? と言っていたが、後藤、竹中の名シェフ(!)2名により朝食、昼食折衷みたいな不思議で豪勢な食事の準備が始まった。ガス台、フライパン各2個を使って出来上がっていく料理が、なんとまぁ肉料理!! 脇を通りかかった外国人を含む数名の登山者たちの中から、その光景に“おぉ~、これ何ぃ~、こんなの見たことない!”と感嘆の声が聞こえてきた。
こうした楽しい食事時間があっという間に過ぎて、満腹感を味わいながら順次下山の準備を始めた。じっとしていると少々肌寒ささえ感じる状況になってきたためでもある。11時ちょうど、用意が整ったところで萬岳荘方面の下山ルートに向かって下山を開始した。11:30、萬岳荘に到着し小休止した後、11:45神坂峠駐車場を目指した。12:30、全員無事に駐車場に到着したことを確認後、またの山行の機会を楽しみに解散し帰路に就いた。     [三宅一正 記]

[日 時] 平成30年8月26日(日) (晴れ)
[場 所] 中津川市、長野県下伊那郡阿智村 境
[参加者] 後藤 允(L)、下畑佐和子、杉山美智子、高木基揚、竹中美幸、田中啓太、        古田 大、三宅一正、ほか大人1名、子供2名        計11名
[タイム] 中濃総合庁舎6:00=神坂峠駐車場8:25-富士見台9:25~11:00-萬岳荘11:30~ 11:45-神坂峠駐車場12:30(解散)=中濃総合庁舎
[地 図] 伊那駒場(飯田8-1)

8月バリエーション山行 北アルプス( 鷲羽岳 2924.4m Ⅲ 、水晶岳(黒岳) 2977.9m Ⅲ )

8月17日(金) (晴れ、薄曇り)
3:30、夜明け前に集合し出発。ほどなくして東の方から空が白くなってくる。高山の方は前日は雨だったようで、路面が濡れている。今日は雨上がり。6時過ぎに鍋平に到着、東京から来られた塩入さんとはここで合流する。
6:50、新穂高温泉より出発、わさび平へ。8:00わさび平にて少し休憩。ほどなくして左俣林道の終点となり、沢沿いの登山道を登る。空は曇っているが時折太陽が出てくる。思ったほど人がおらず快適である。9:30秩父沢にて休憩。さらに登っていき、どんどんと高度を上げていく。息が上がってくる。先ほどまで山を覆っていた霧は上の方へ登っていった。
12:00頃に鏡平に到着。鏡池に映る槍ヶ岳を期待していたが、残念ながらその山頂は雲に覆われていた。ともあれ一休みである。鏡平小屋にてカレーライスや天ぷらうどんを食べて出発。ここから弓折乗越まで300m程度の登りがあり息が上がったが、あとは気持ちの良い稜線歩き。時々槍ヶ岳も見えた。14:30、双六小屋テント場に到着。テントを準備して皆で乾杯。夕食は鶏ちゃんの鍋を囲み、19:00には就寝。

8月18日(土) (快晴)
3:30起床。打ち合わせた通りAチーム(東明、久田、古田)は水晶岳、Bチーム(梅田、塩入)は鷲羽岳を目指す。ただし、Aチームは雲の平まで行く組と雲の平までは行かずに黒部源流経由で戻る組に分かれた。私が参加したAチームは4:00に出発。暗い中をヘッドランプの光を頼りに三俣山荘への巻き道を歩く。途中で夜が明けてくる。足下からは霜を踏みしめる音がする。稜線を巻いているが地味に登りが続く。振り返ると朝日を浴びた槍や穂高がそびえ立っていた。今日は雲一つない快晴。
6:00、三俣山荘に到着してしばし休憩。ここからは鷲羽岳が目の前に見える。かなり登っているように見えるが、300m程度の登りと東明さんに教えてもらう。出発して鷲羽岳の大斜面に取り付く。やはり登り応えのある斜面であり、どんどん高度を上げていく。終盤になると斜度がきつくなり、息が上がる。7:10、何とか山頂に到着。山頂は大展望! 南に槍・穂高、遠くに富士山、西に黒部五郎、東に燕岳、北は立山まで一望できる。そして、やや遠くに目的地の水晶岳が黒く見えている。いざ、水晶岳へ。
鷲羽岳から水晶岳へは稜線歩きである。ここまで3時間の道のりがあったためか、アップダウンがやはりしんどく、スピードが落ちるが足を止めずに行く。途中に雲の平への分岐があり、ハイマツ林に入る。ここを抜けると水晶小屋である。小屋にザックをデポして水晶岳へ登る。水晶岳への登りは150m程である。水晶が散りばめられているかのように輝く岩場を抜けて山頂へ。9:10到着。山頂は本当に360度の絶景であり、北には日本海が見える。感動した。
水晶岳より下り、分岐から少し雲の平方面に降りる。黒部源流は透き通った小川が流れており、水がとても美味しい。そして、黒部の山々に囲まれた絶景であった。14:00、三俣山荘に到着し、16:30双六のテントに戻る。夕食はアヒージョとパスタであり、これもまた美味しく、たわいもない話にも花が咲いた。19:00就寝。

8月19日(日) (快晴)
5:00起床、皆さん樅沢岳へ登るというので追いかけることにした。寝起きに200mの登りはきついが、早くしないと槍がかくれてしまうかも。今日もまた快晴。6:00、樅沢岳に到着。朝焼けに照らされた槍~穂高が綺麗である。西側には雲海が広がっている。
テントを片付け、8:00下山開始。白山まで見えるほど晴れており、気持ちの良い下山である。10:30鏡平到着、鏡池に槍が映っていて綺麗である。小屋でかき氷を食べて元気を回復。秩父沢まで一気に降りて休憩。わさび平に13:00頃到着。ここで東明さんが鍋平まで車を取って来るので先に行くと言って頂いたので、お願いすることにした。わさび平の美味しそうなおやつにうしろ髪を引かれる思いがしたが、腰を上げて下山する。14:00に新穂高バスターミナルに到着。すると、東明さんが車で来てくれたところであった。タイミングばっちり![久田宗昌 記]
[日 時] 平成30年8月17日(金)~19日(日)
[場 所] 高山市奥飛騨温泉郷神坂~高山市上宝町金木戸~長野県大町市平~富山市有峰
[参加者] 東明 裕(L)、梅田直美、塩入英樹、久田宗昌、古田大 計5名
[タイム]
17日 中濃総合庁舎3:30=新穂高温泉鍋平駐車場6:30-新穂高温泉バスターミナル6:50-わさび平8:00-秩父沢9:30-鏡平山荘12:00-双六小屋テント場14:30(泊)
18日(Aチーム) 双六テント場4:00-三俣山荘6:00-鷲羽岳7:10-水晶小屋8:30-水晶岳9:10-雲の平分岐10:30-三俣山荘14:00-双六小屋テント場16:30(泊)
19日 双六テント場8:00-鏡平山荘10:30-秩父沢12:00-わさび平13:00-新穂高バスターミナル14:00(解散)
[地 図] 笠ヶ岳(高山7-3) 、三俣蓮華岳(同6-4) 、薬師岳(同6-3)