7月バリエーション山行(沢登り) 沢上(そうれ)谷(だに)( 高 原 川 水 系 )

7月バリエーション山行(沢登り)

沢上(そうれ)谷(だに)( 高 原 川 水 系 )

沢登りは初めてである。

去年道具を揃えたが、その時の企画には参加できなかったからである。

今日は朝からじりじりと暑く、水遊びにちょうど良い日になりそうだ。

6時半に集合場所着くと今峰さんも参加で、沢登りは初めてだとお聞きして新しい沢靴を見てびっくり。

7時に5名乗り合わせて出発する。

関本さんは現地参加。

高山市丹生川支所には9時に集合予定で、ひるがのSAでゆっくりしても30分前に着いてしまった。
初心者は竹中さんも含め3名、飛騨山岳会の重鎮木下氏の足手まといにならないか心配である。

飛騨の若手3人は前日も沢に行ったとのことで、飛騨山岳会とのレベルの違いを思い知らされる。

3台の車に分乗して現地に向かうが、狭い林道での観光客の車とのすれ違いなどであたふたする。

下山地点に回収用の車をデポしてから、入渓地点に到着。

人気の沢のようで車が多いし、他のグループも準備している。
案内書通りにヘルメットにハーネス、カラビナ、スリングと沢靴、沢用の服とフル装備で臨む。

飛騨山岳会のメンバーを先頭に沢に入る。

出発前はゆっくり行こうという話だったが、とにかく早い。

遅れない様についていく。

沢の水は冷たくも無くいい感じだ。
まずは、五郎七郎滝(25m)を案内していただく。

本沢はナメ床状態できれいな沢だ。

支流に入るところで、いきなりこの岩を登るのかと思いきや、わき道があって一安心する。

さらに詰めて行き、すべりやすそうな感じもするが、水量の少ない五郎七郎滝に着いた。

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▲ナメ床が綺麗な五郎七郎滝
写真を撮り、すぐに本流へ戻った。

本沢には深みもあり、泳いだりと楽しい。
2本目は岩洞滝(70m)を案内していただく。

絶壁の上から流れるシャワーに岐阜のメンバーから歓声が上がる。

滝ノ下をくぐってから、真下に来て滝に打たれる。

現世の悪行を清める思いで、滝に打たれた。高いところに大きなスズメバチの巣があった。
3本目は箕谷大滝(30m)を案内していただく。

本沢はどこもナメ床状態で実にきれいだ。

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▲雄大なスケールの岩洞滝 基部付近に小さく人影が見える
滝に着いたのは12時で昼食とした。
他のグループは若い女性が 多く、岐阜支部でも若い人が増えてほしいものだ。
集合写真を撮っていただき、滝の上流に上がる。

右のほうに巻き道があるがかなり急。

沢の上部から離れる感じになるが、間違っても左に行ってはだめだ。

上り詰めると石積みがあり、壁際を歩いて上部に着いた。

ここからは、ロープを使って急降下する。

箕谷大滝の上部に出た。

怖くてとても近くまではいけない。

しばらく進んで、15mの滝に着く。

ここでは、ウォータースライダーのごとく、水遊びを楽しむ。

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▲急なナメ滝の箕谷大滝
また、滝つぼがあってドボンを楽しむ。

ロープを使って滝を登ると本日のお楽しみも終了。

林道に出るまでの間、水に浸かって沢遊びを楽しんだ。

それぞれ着替えて4人乗りあわせて車の回収に向かう。

関本さんとはここでお別れ。
14時20分、解散の挨拶で木下氏から次回の沢も案内していただけると、ありがたいお言葉を頂戴した。

今回は沢に親しむことが目的で案内していただき、次回はレベルアップした沢登りになるようです。

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▲箕谷大滝をバックに参加者一同
帰 りの高速では雨も降り出し渋滞にもあったが、初めての体験で充実した一日となった。

沢のとりこになりそうだ。

[山本善貴 記]

[日 時] 平成28年7月31日(日)

[場 所] 岐阜県高山市上宝町鼠餅地内
[参加者] 木下喜代男、白木貞次、今峰正利、小林和雄、関本俊雄、竹中美幸、山本善貴 飛騨山岳会3名
[タイム] 中濃総合庁舎7:00=丹生川支所8:30~9:00=入渓地点10:00-箕谷大滝12:00~12:30(昼食)-遡渓終了点13:35~14:20(解散)
[地 図] 長倉(高山11-1)、籏鉾(高山11-2)

7月バリエーション山行(誰も知らない二等点の山シリーズ) 西 ノ 平(1480.5m 二等三角点)

7月バリエーション山行(誰も知らない二等点の山シリーズ)

西 ノ 平(1480.5m 二等三角点)

誰も知らない二等点の山シリーズは登りがいがあり、個人的に好きな企画である。

前日も大垣山岳協会の企画で、御前岳の南の大谷に誘われていたが、仕事が入ってしまい参加できず残念だった。

竹中さんと2人乗りあわせで6時35分荘川の道の駅に到着した時、すでに鈴木さんは到着していた。

集合時間を6時と間違えたとのこと。

のんびりと待っていると、爽快感あふれる神山さんと足を引きずった堀さんが到着。

堀さんは前日の大谷で足を痛めたとのことでした。すばらしい沢登りだったそうである。
2台の車で登山口まで御母衣湖の東の林道を走るが、湖には水が少なく昨年の雪が少なかったことが影響しているように思われた。

林道入口広場に車を止め、7時40分出発。

以前はもう少し奥まで車で入れたようである。

15分ほど歩いて作業小屋に到着する。

この先は草に覆われ道は廃道となっている。

草の中を突き進むと、川沿いに道がついていた。

崩落したところは川に下りたりして、尾根の取付き点に到着、流れの少ないところを見つけ渡渉する。

8時15分、赤谷国有林に入り急な尾根を登っていく。

先頭の山本に後ろから「速い、もっとゆっくり」の声が掛かる。

先頭はペース配分が難しい。

尾根に取り付いて1時間たち休憩。

リーダーの足が心配だったが、いつもよりゆっくりペースで問題ないように思える。

県内二等三角点を全制覇されていて、さすがに強い。

尾根筋は境界を示す真新しい赤ペンキの標識があり作業道もあったが、境界線はその先で、北側の山腹を降りて行ってしまった。
森林境界線を外れると当然ながら道は無くなり、9時30分頃から笹藪漕ぎになってきた。

山本が先頭で、竹中さんがテープを付けながらついてくる。

10m~5mピッチで下りに見つけやすい位置に付けていく。

分岐点や折れ点はダブルで付ける。

藪山は好きではないが面白い。

ただし、笹で服が真っ黒になるのがいやだ。

尾根取付きから2時間半ほどで山頂着。

最近登った大垣山岳協会の切り払いのおかげで、あっさりと三角点は発見できた。

頂上で昼としたが、虫除けの森林香が助かった。

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▲笹藪の中の西ノ平頂上で
集合写真を撮り11時35分に下山を始める。

先頭は竹中さんで、テープを回収しながら下っていく。

時折外したりもするが、スムーズに下っていくことが出来、13時45分駐車地点に戻った。

大汗をかいたので道の駅の温泉につかり汗を流した。

ビールを飲みたいところだが、我慢して地元のコーヒー牛乳を飲んで帰途についた

[山本善貴 記]

 

[日 時] 平成28年7月24日(日)

[場 所] 岐阜県高山市荘川町赤谷
[参加者] 神山敬三、鈴木寛人、竹中美幸、堀 義博、山本善貴
[タイム] 荘川道の駅7:00=林道車止め7:30~7:40―西ノ平10:50~11:35-車止め13:45~14:00=荘川道の駅14:25(入浴、解散)
[地 図] 御母衣(金沢4-1)、新淵(金沢4-2)

6月自然保護観察会

6月自然保護観察会

[日 時] 平成28年6月26日(日)
[場 所] 岐阜県揖斐郡揖斐川町東横山(「権現の森林づくり」植栽地)
[参加者] 神山敬三、後藤 允、西條好迪、白木貞次、杉山美智子、竹中美幸、竹中佳美 藤井法道、藤田純江、山本善貴、他1名
詳細は、経過報告「私たち県民の森林づくり(17ページ)」を参照して下さい。

6月バリエーション山行(県外山行) 京ヶ倉(990m なし)、大城(970m なし、919.4m Ⅱ)

6月バリエーション山行(県外山行)

京ヶ倉(990m なし)、大城(970m なし、919.4m Ⅱ)

4年ぶりとなる、村松君企画の大町周辺の県外山行。

県庁駐車場を4人1台で昼前に出発。長良川SAで食事して、一路大町へ向かう。

集合場所のスーパー「ビック」まで262㎞、4時間20分。

そこで大町駅で池田さんをピックアップした村松君と合流。

料理の材料や酒を仕入れて、陀羅佛小屋へさらに12㎞走る。

6時過ぎからの晩餐会は楽しく延々と続いた。
翌朝7時に小屋を出発。

村松君の車について訳も分からない道を1時間走り鹿よけの柵に到着。

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▲京ヶ倉の頂上で
横田さんは既に柵の奥の登山口まで車を乗り入れていた。

車1台を下山口に回してデポし、登山口で全員が揃ったのはさらに30分後だった。
この山は、松本から長野へ向かう国道19号線の通っている東筑摩郡生坂(いくさか)村にある。

新しく生坂トンネルが掘られているが、旧道を村役場まで行き、そこから上ってトンネルの真上あたりが登山口となる。

2山の周回コースを地元で開鑿し宣伝しているのだが、稜線上は岩が出ており、蟻の戸渡りとかトドの背渡りとかいう難所がある。

なかでもトドの背渡りはとてもじゃないが我々が通れる場所ではなかった。

勿論まき道はあり、縦走に支障はない。
稜線までは急坂の連続で、稜線もアップダウンが激しい。

周囲の山々も高くはないが岩がむき出しの所が多く、稜線もはっきりしない。

フォッサマグナ(大地溝帯)の西端で糸魚川静岡構造線の近くだから、地殻変動でズタズタにされた結果だろうと想像された。
京ヶ倉を素通りして、大城のピークで昼食。

その先は稜線も少し穏やかになり、地図上の大城の2等三角点。

その先で稜線を離れ、意外に穏やかな下りをデポ地まで下る。

村役場近くの保養施設で汗を流し、長い長い帰路についたのであった。

[堀 義博 記]
[日 時] 平成28年6月11日(土)、12日(日)
[場 所] 長野県大町市平(11日)、長野県東筑摩郡生坂村上生坂~下生坂(12日)
[参加者] 池田真由美、今峰正利、神山敬三、縄田さかゑ、堀義博、村松哲彦、横田昭夫

[タイム](11日)岐阜県庁11:45=各務原IC=安曇野IC=大町=陀羅佛小屋17:20(泊)
(12日)陀羅佛小屋7:00=登山口8:30-京ヶ倉10:10~10:20-大城10:35~11:15-
大城三角点11:30-下山口12:10=登山口=安曇野IC=県庁17:05(解散)
[地 図] 信濃池田(高山2―1)

5月バリエーション山行  銚 子 ヶ 峰 (1810.4m 三等三角点)

5月バリエーション山行

銚 子 ヶ 峰 (1810.4m 三等三角点)

二等三角点の写真を撮りに無雪期の丸山を目指す、というのが当初の計画だった。

1/25000図には神鳩小屋から丸山まで明瞭な破線が引いてある。

丸山に夏道があるという話は聞いたことが無いけれど、形跡ぐらいはあるのかなと期待していた。

ところがそれは大嘘であることが分かった。大垣山岳協会に私と同じく一・二等三角点マニアがいて、2週間前に登ったという報告書を届けてくれたのだ。

それによると全ルート強烈な藪で、神鳩小屋から何と8時間半を要したとのこと。

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▲広い銚子ヶ峰山頂でくつろぐ
帰 りは山中ビバークを余儀なくされたと聞き、躊躇せず目的地を銚子ヶ峰に変えたのである。
銚子ヶ峰なら面白くないので止めた、というのが1人。

物足りないから早出して二ノ峰まで行く、というのが2人。

結局、集合場所に集まったのは5人。

経費節約のため少し窮屈だが1台に乗り合わせて、登山口に向かう。

大杉下の登山口で水谷氏と合流し出発、歩き慣れたコースを辿る。

道中、雪は皆無。少し見晴らしがきく所から、銚子ヶ峰の山腹に申し訳程度に白い物が見える。

今年の寡雪と5月末という時節からやむを得ないが、やはり淋しい。

2時間弱で神鳩の避難小屋に到着。

丸山へ向かった彼はどこから潜り込んだのだろうと探したが、ルートを外れるといきなりの藪で、入ってみる気にもならない。

もし、あの報告が無かったらどうしていただろう。

3時間で行ける所まで行くという計画だったが、僕のことだ。

多分、1時間もせずに三角点到達は不可能と判断して引き返しただろうと思う。

それに較べ、銚子ヶ峰へはいい道が続いている。

母御石を越え1時間少々で到着。

道の有り無しでこうも違うものかと感心しながら、さらに北峰まで足を伸ばす。

そこから西の県境稜線は笹の海。

今でも願教寺山へは所詮積雪期しか行けないのであろう。

頂上に戻りゆっくり食事していると、二ノ峰まで行った二人が息せき切って戻って来た。

無事合流でき、8人で談笑しながら引き返す。

道の有難味をしみじみ感じた山行だった。

[堀 義博 記]
[日 時] 平成28年5月29日(日)
[場 所] 岐阜県郡上市白鳥町石徹白~石徹白・高山市荘川町尾上郷 境
[参加者] 小林和雄、白木貞次、竹中美幸、縄田さかゑ、林 靖子、堀 義博、水谷 透 山本善貴
[タイム] 中濃総合庁舎5:20=大杉下登山口6:45~7:30-神鳩小屋9:20~9:30-銚子ヶ峰10:40~12:35-神鳩小屋13:20~13:40-大杉下登山口15:05~15:20=中濃総合 庁舎16:40(解散)
[地 図] 二ノ峰(金沢4-4)

5月例会山行(第9回今西錦司記念山行)  野 坂 岳 (913.3m 一等三角点)

5月例会山行(第9回今西錦司記念山行)

野 坂 岳 (913.3m 一等三角点)

敦賀市街から旧国道27号線を西へ。市道に入り小浜線のガードをくぐり、野坂いこいの森まで車で入る。

既に駐車場は満車状態であったが、3台分のスペースを見つけ駐車。

園内を左寄りに進むと直ぐ谷沿いの道となり、遊歩道のような幅広の登山道が続く。

対岸の斜面にはタニウツギやオオカメノキが広い範囲に咲き誇っていた。

さらに上がると藤や桐の紫も花盛り。

渡渉して谷を離れるところが「橡の木地蔵」であったが気づかず通過し敦賀湾の展望が開けた所で思わず立ち止り休憩。

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▲快晴の野坂岳山頂で一等三角点を囲んで
遠景は霞むが下の平野は良く見えた。
尾根に出て暫く進むと広場があり山頂まで2㎞の標識、ここまで1時間。

尾根上に付けられた道からは時々敦賀半島の西方ヶ岳が山容を表す。

途中行者岩へ上がってみたが風が強すぎて足を踏ん張らなければ立てないほどで、展望を楽しむ余裕もなし。

一ノ岳展望地から電波塔へ直登し、そこから稜線を登山道に出る。

雪の重みにクネクネと曲がったブナや低灌木の林となっており、新緑と相まって素敵な道行となった。

そこから一段上がるとブナの巨木が林立する緩やかな山道となる。

緑に包れ爽やかな風が心地良い。
樹林の中、三ノ岳の看板を見れば山頂はすぐ。

避難小屋の前を通り、展望の良い一等三角点に着いた。

すぐ東には前年支部山行の岩籠山、南には高島トレイルの山並み、西に若狭の懐かしい山々、北に若狭湾と敦賀湾が広がり遮るものはない。

山頂付近には、ミツバツツジ、ウラジロヨウラク、また途中の登山道にはヤマボウシと初夏の木の花々を楽しむことが出来た。

予定より早く安全に登山を終えられ、同行の皆様に感謝。

[神山敬三 記]
[日 時] 平成28年5月15日(日)

[場 所] 福井県敦賀市野坂~長谷・関境
[参加者] 神山敬三、後藤 充、白木貞次、白木しづゑ、杉山美智子、竹中美幸、林靖子三宅一正、山本善貴、横田昭夫
[タイム] 伊吹薬草の里6:30=野坂いこいの森登山口8:30-野坂岳頂上10:50~12:00-登山口13:30=伊吹薬草の里15:30(解散)
[地 図] 敦賀(岐阜15-3)

5月バリエーション山行 ソ ン ボ 山(1192.8m 三等三角点)

5月バリエーション山行

ソ ン ボ 山(1192.8m 三等三角点)

今回の目的は飛騨市宮川のソンボ山。富山県境近くということで、早朝出発のやや強行登山になった。

近くにあり昨年同時期に登った漆山岳と違い、今年の残雪の少なさはここも同じで、そのかけらさえ見ることが無かった。

また、国有林ということからか山頂部には意外にもくっきりと杣道が付けられて藪はほんの少々、期待(?)を大きく裏切ることになった。

最も難儀だったのは標高差850m、延長6.1㎞にわたる林道を延々と歩かねばならないことだった。

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▲まったく雪のないソンボ山頂上で
飛騨市に入り、先ず古川にある飛騨本署に登山届を出す。

国道41号から360号に入り、旧宮川村のJR打保駅の先で林道洞~流葉線に入る。

この林道はまだ半月前にゲートが開いたばかり。

奥には見頃を迎えたミズバショウの群落があり、今日も多くの観光客を迎えている。

そうして林道に入り、約1.5㎞ほどにある土集落跡を車止めにし登山口とする。
林道を歩くこと45分余り。

ここを左折した所に点名鉢窪三等三角点があるが、帰りに立ち寄ることにし右折して更に林道を進む。

二つ目の林道も右折して林道終点まで進んだところから藪に入る。

ここまで1時間50分程。

なお、林道終点150m手前右手にマセド三角点へ向かう谷越えの杣道の起点があり、これを入れば全く藪漕ぎなく山頂に立てた。

これは帰りに判ったことで、そこへ入る目印などは無いが、唯一林道の左手にほんの少しの膨らみのある所を右手の谷へ下ると良い。
帰りに立ち寄ったマセド四等三角点は無事見つかったが、もう一つの鉢窪三等三角点は30分余りの大捜索にもかかわらず発見出来なかったことが唯一残念であった。

山頂からは昨年同時期に登った漆山岳や僅かに残雪を頂いた白木峰方面が展望でき、暑くも無く寒くも無い絶好の登山日和を堪能することが出来た。

地元ではこの山をウド山とも云うそうで、帰りには多くの山菜のご褒美にもあずかった。

[藤井法道 記]
[日 時] 平成28年5月1日(日)   [場 所] 岐阜県飛騨市宮川町洞
[参加者] 今峰正利、神山敬三、小林和雄、後藤 允、白木貞次、竹中美幸、竹中佳美
藤井法道、藤田純江、山本善貴
[タイム] 中濃総合庁舎4:00=飛騨警察署=土(ど)集落跡登山口6:30~6:45-鉢窪(Ⅲ789.9)上部7:30-マセド(Ⅳ1124.9)右手林道終点8:00~8:15-杣道出合9.00-ソンボ山9:30~10:15-マセド10:20~10:40-林道出合10:55-鉢窪12:15~12:50-      登山口13:40~14:10=古川=高山西IC=美濃IC=中濃総合庁舎17:00
[地 図]

 

 

4月バリエーション山行 猿ヶ馬場山(1875m 三角点なし、1827.3m 三等三角点)

4月バリエーション山行

猿ヶ馬場山(1875m 三角点なし、1827.3m 三等三角点)

猿ヶ馬場山は広々とした山頂からは雄大な白山を眺めることができ、何度でも登れたら登りたい、そう思わせる山です。

週間天気予報では日曜日は☂マークが付いたり消えたりで心配でしたが、当日現地では青空も覗くまずまずの天気。

今日も登れる、と心は弾みました。

ただ、山頂には雲がかかり、その頂きを見ることはできませんでした。この日の参加者はちょっと寂しく3人。

例年この時期には多くの人が登る山なのですが、はっきりしない予報だったせいか、この 日は私達の他はツアーの1グループのみで、静かな山でした。

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▲猿ヶ馬場山の頂上で

6時10分、白川郷の雪のない林道を出発。

7時半、宮谷林道合流点までくると雪もほどほどに残っていました。

私が初めて登った時は、この合流点の少し先で右の尾根に取り付き帰雲山へ向かいましたが、林道の方が歩き易そうなのでそのまま進みました。

2年半前の秋、無雪期の猿ヶ馬場山三角点の調査山行に参加して、この先も道が続いていることを知っていたので、行ける所まで林道を歩いてもいいかなと思っていたのです。

2回渡渉し更に九十九折りの林道を歩き、積雪で道がわからなくなった辺りから尾根を直登しました。
尾根に出ると風が強く、小雨も降り出しました。

帰雲山でカッパを着、ワカンを付けました。帰雲山から猿ヶ馬場山への尾根は広いうえ、ガスって視界が悪くなりました。

こうなるとGPS頼りです。

今峰さんがルートを確認しながら先導し、那須さんが高度を教えてくれました。

それでも、後でGPSの軌跡図を送ってもらい見てみると、無雪期に歩いた林道に近い所を歩いていたことがわかりました。

さすがだと感心しました。

例年より気温が高く、雪が緩んできていて、時々踏み抜くことがありました。
そうして広い広いシラビソ平を抜け、11時30分やっと猿ヶ馬場山の山頂に到着しました。

今峰さんが何年か前に登った時はシラビソは雪の下で、平らな台地に「なるほど馬場だ」と感心したそうですけれど、今年は雪が少なく右へ左へとシラビソを避けながらの歩きでした。

じっとしていると寒くなり、立ったままお昼を食べ、早々に下山にかかりました。
下りは、もう一つのグループが帰雲山へ寄らずに直接猿ヶ馬場山へ登ったルートを利用させてもらいました。

1つ目の渡渉地点から直ぐに左の尾根に取り付くルートです。

急斜面でしたが、緩んだ雪なので踵がよく効き、早く林道に下りることができました。

ここまで下りると天気も回復し快適です。最後は杉林の中にオーレン畑を発見しました。
白山を見ることはできませんでしたが、新たなルートを知り、歩き易い雪の状態だったので2時間半程で下りれたことに満足しました。

雪の少ない今年はこの時期がベストのようでした。

この山は4度目ですが、それぞれ充実感を味わうことができました。

[竹中美幸 記][日 時] 平成28年4月3日(日)

[場 所] 岐阜県白川村荻町
[参加者] 今峰正利 那須哲郎 竹中美幸
[タイム] 美濃総合庁舎4:30=荻町、八幡神社裏6:00~6:10-宮谷林道合流点7:20-帰雲山9:50~10:00-猿ヶ馬場山11:35~11:50-宮谷林道13:10-八幡神社裏14:25=美濃総合庁舎16:30(解散)
[地 図] 平瀬(金沢3-2)

3月積雪期研修山行 大日ヶ岳(1709.0m 一等三角点)~ 天狗山(1658.5m 三等三角点) ~ 芦倉山(1716.8m 三等三角点)~ 丸山(1786.0m 二等三角点)

3月積雪期研修山行
大日ヶ岳(1709.0m 一等三角点)~ 天狗山(1658.5m 三等三角点)
~ 芦倉山(1716.8m 三等三角点)~ 丸山(1786.0m 二等三角点)
今冬は50~100年に一度と言われるほど降雪が少なかった。
3月末では標高1000m地点でも、日当たりが良ければ雪が残っていない。
当初予定していた野伏ヶ岳周辺も例外ではなく、雪がなくとも夏道で稜線まで上がれる山ということで、上記の縦走へと目的を変更した。
3月26日朝5時、下山地点の石徹白保川林道へ車を回送する。あわよくばかなり奥までと期待していたが、林道は入ってすぐに雪に覆われていた。
残りのメンバーと白鳥の道の駅で合流し、ひるがの高原の大日ヶ岳一般登山口へと移動する。駐車場周辺は完全に雪がない。
7時出発。
尾根を辿っていく夏道は雪がなく、歩き出すとやはり3月、汗をかきながら快適に歩を進める。
東からの尾根と合流する1273m地点に至ると、ようやく辺り全面雪に覆われるようになる。
快晴とは言え、まだ雪質は堅く締まっている。
アイゼン、かんじき不要のつぼ足で広い尾根を真っすぐ登る。風が雪陵を吹き上げるようになるとさすがに寒い。
ヤッケを着たり脱いだり、汗をかかぬように衣服調整しながら進む。
10時20分大日ヶ岳頂上着。一人先客あり。
スキーシーズンも盛りを過ぎ、さすがにスキー場から来る人は少ないようだ。こ
こで白木さんの膝の不調が確実となったので高鷲スノーパークスキー場経由で下山することとし、残り3人のメンバーで山行を続行する。
頂上から眺める天狗山のピークは少し出っ張った程度に見える。
そこまではトレースもあり、戻ってくるスノーシューの人とすれ違う。

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▲大日ヶ岳頂上で白山、別山をバックに
危惧していた山腹の雪面はま だ割れておらず、稜線をぐいぐい進み11時20分天狗山頂上着、軽い昼食を摂る。
この先はトレースもなく、広い尾根が拡がる。
尾根のぐっと落ち込んだ辺りが中州宿か。
その先の大きな山が芦倉山だ。
1596m地点で北へと大きく尾根は曲がることになる。
左手の西側斜面は暗い常緑の杉植林地帯、右手の東側斜面はブナ、ミズナラなどの明るい落葉広葉樹林帯と、きっかり分かれる。
ブナにはたくさんの熊棚がのっている。
そう言えば、さっきも尾根を横断する熊の足跡があった。納得の熊環境である。
中州宿まで高度を下げると陽はすっかり高くなり、雪が腐り始めたところもある。
明日のため尾根上の1500m平坦地まで進み、幕営することにする。
幕営候補地手前は当然ながら急斜面。
あと20m10mがなかなか辛い。
つぼ足が雪に沈む。14時行動終了。
とりあえずビール、そしてテント設営。再びビール、夕食、就寝。
快晴の一日であった。
3月27日、4時起床、5時30分出発。
天気予報では午後から曇り所により雨らしい。
昨日より気温は高いが快晴。雪面もまあまあ締まっており、アイゼンがなくても歩けそう。
昨日頑張った甲斐があって、6時芦倉山頂上着。
ここもまた360度の視界。
これから向かう丸山、さらに遠く銚子ヶ峰、一ノ峰、二ノ峰、三ノ峰、別山、白山主峰へと続く稜線が見える。
芦倉山頂上からの下降点はなかなか急だ。
鞍部まで50mほど。
樹木のない雪面を、ピッケルをさし後ろ向きで慎重に降りる。
雪は蹴り込むとつま先ぐらいは入る。
高度感がたっぷりあり、本日一番のヤマ場という感じである。
鞍部に着き一息入れて、稜線を先へと進むと、前方に見える1669mピーク直下の稜線は雪がなく、東側には雪庇の崩壊跡が見える。
進めるのだろうかと思いつつ近づくと、案の定狭い稜線は先が落ちている様子。
西側は急斜面な上に雪が薄く掴まる樹木がない。
少し戻って、東斜面の崩壊雪庇帯に降りてトラバースする。
地図には載っていないが稜線はやはり岩稜だった。
10mほどの岩稜をトラバースした後1669mピークに上がり、再び稜線上を進む。
1650mコブで方角を北西方向に大きく変えると、丸山がどんと眼前に現れる。
オーッと思う一方、これから50m降って180mの登りだ。
頂上直下の急斜面は雪面に笹も出ている。
西側は崩壊地で雪が少なく、東側は雪庇が崩壊し地面が見えている。
笹を目指すしかないだろう。
到達してみると、やはり笹に突入するのが一番安全のようだ。
笹をつかみながら体を押し上げてみると、意外とすぐに笹帯を突破しつるつるの雪面が出てきた。
一気に雪面を蹴り込みながら10mほど登ると急斜面は終わり、頂上が見えた。
8時、丸山頂上到着。今回の行程の最高地点だ。

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▲丸山の頂上。別山、白山が大きい
いまのところ雲一つない快晴だが、天気予報を信じればゆっくりしていられない。
頂上で写真を撮ってすぐに復路へ向かう。丸山から降り切った鞍部でアイゼンを装着する。
アイゼンをつけなくても歩けそうだが、ここでの50mの登り返し、岩稜のトラバース、芦倉山への登り返しと続く難所を考慮した。
1669mピークの岩稜をトラバース中、上部から雪の跳ね上がりがゴソッと落ちてきてビクッとする。
芦倉山直下の急斜面を一部トラバースし9時35分芦倉山頂上に戻る。
10時幕営地に戻りテントを撤収し、11時かんじきをつけて再出発する。
中州宿鞍部から杉植林帯を抜け、すぐに保川林道に降り立つ。
陽の当たる林道にはしっかりと雪が残っていたが、一つ目の橋を越え林道が南向きになると地面が露出するようになり、かんじきを外す。
2時間の林道歩きで、13時、保川林道口の車へ到着した。
[鈴木寛人 記]
[日 時] 平成27年3月26日(土)~ 27日(日)
[場 所] 岐阜県郡上市高鷲町ひるがの、西洞、白鳥町石徹白
[参加者] 今峰正利、小林和雄、鈴木寛人、(別ルート)白木貞次
[タイム] 省略(一部、本文参照)
[地 図] 新淵(金沢4-2)、石徹白(岐阜1-3)、二ノ峰(金沢4-4)

3月月例山行 火 山(1379.0m 二等三角点)

3月月例山行

火 山(1379.0m 二等三角点)
予報では今日の天気は芳しくない。加えて今年の寡雪である。私をはじめ年寄連中は最初から登る気がない。
明宝の道の駅でトイレ休憩の際、今日の山は止めようということになってしまった。
「それじゃ私の別荘でゆっくりしましょう」という縄田さんの提案にすぐ乗ってしまう。
せせらぎ街道を清見町三日町まで走り、高山西IC~飛騨清見IC~国道156号線と大回りして六厩の縄田別荘に到着。
ちょうど火山の真北1.3㎞に位置している。
そこで昼食となったが、天気は意外に悪くならない。
登りたいばっかりの若手4人は「せめて火山だけでも登りたい」と言う。
「どうぞ、どうぞ」と送り出し、残った4人はだべったり昼寝したりして時間をつぶす。
2時間ほど経っただろうか。
4人は満足して帰ってきた。
「それは良かったね」ということで、年寄連中もゆっくりできたことに満足して揃って帰途についたのだった。

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[堀 義博 記]
[日 時] 平成28年3月6日(日)
[場 所] 岐阜県高山市荘川町六厩
[参加者] (登山組)竹中美幸、竹中佳美、馬淵 等、山本善貴
(待機組)白木貞次、高木基揚、縄田さかゑ、堀 義博
[地 図] 六厩(高山16-4)