企画者は私。秋雨前線の位置が日々変わり、お天気が読めなくて、一度は月火で薬師岳だけにすることとしたけれど、みんな雲ノ平に行きたいようで、予報では日曜日は山頂は雪かみぞれが降る可能性があり、かなり寒いけれどそれでも行きたいかと参加者に聞いたところ全員が行きたいという・・・それならば行くしかない。
日月火で薬師岳から雲ノ平周遊となりました。
有峰林道開通の時間に合わせて到着すべく出発。開通時間を待つ間に、係のおじさんがクマに注意、車に食べ物は置かない、窓を開けっぱなしにしないと注意喚起のパンフレットを配っていました。くま怖い。
連休初日に折立に入る予定でしたが、天気予報を見て一日ずらしたため、駐車場は臨時駐車場にしか止められませんでした。臨時駐車場に入るにも渋滞で進まない・・・
こんなに車が止まっていてはテン場がいっぱいになってしまうと、リーダー(奴隷歩荷)が6テンを担いで先発スタート。渋滞で動かない車からいきなり降りてきてデカイザックを担いで出発するリーダーを驚愕の目でみる周りの人たち(笑)
駐車するだけでかなりの時間がかかり、出発が遅れましたが、残る4人でスタート。
重い荷物を担いで登ります。テン場はリーダーが場所取りをしてくれているので、バテないようにゆっくり登らせていただけました。
テン場に到着すると、すぐわかる最適地に張ってありました。一人1000円。ありがとうリーダー。リーダー不在なので山頂にいるのでしょう。私たちも準備して向かいます。
が、重い荷物でここまで登ってきたので、疲れもたまっていてスタート時、体が重い。一度登っているからやめようか・・・と弱音が出たりもしましたが、どんどん進んでいくと戻ってくるリーダーと出会いました。
私たちは4人で山頂へ。山頂は劔岳はガスで見えなかったけれど、水晶や赤牛方面はバッチリ見えました。そして、とにかく寒い。でも天気予報でみぞれか雪と言われていたけれど晴れたことに感謝するのみです。
下ってくるとビールの出張販売をしていました。前に来たときにはなかったので驚。夕食は赤から豚肉鍋。5人で800gの豚肉を食べました。
トイレはペーパーがあり、水場の水はジャンジャンでているのが本当にありがたい。
が、テン場がいっぱいなので、朝のトイレは行列でした・・・
翌日は朝霧の中を雲ノ平へ出発。まずは薬師沢への下り。途中から木道が出てきて夢のように美しい景色です。静かで人も少なく紅葉が始まっていて、こんな時にここを歩ける幸せを味わいました。
薬師沢小屋では冷えたフルーツ缶を食べてパワーチャージし雲ノ平の登りに。ここは前回にヘトヘトになって登った所。今回もここを登ると思うと憂鬱で仕方なかったのですが、バテないように登るしかないのでゆっくりゆっくり登りました。私、サブリーダーなので先頭なんです。ペースを考えながら慎重に。そしてここの岩は滑るので下りが心配だなぁと思いながらも、なんとか登り終えました。
樹林帯を過ぎて広いところに出てやっと休憩。ここから少し進むとアラスカ庭園。いよいよ雲ノ平に入ってきたという感じです。草紅葉も進んできていいカンジ。静かでゆったりした時間が流れています。もう至福の時。
雲ノ平山荘まで更に少し登りますが、山荘について当初の目的だったTシャツを買いました。シルバーウィークのテン場は要予約でした。一人1500円。
テン場は少し下ったところにあります。水場は看板に書いてある場所と少し違う所で、迷っていたら近くにテントを張っていた人が教えてくださいました。トイレはペーパーはありましたが、個室の一つはドアが外れていて使えませんでした・・・
みんなは祖父岳に向かいましたが、一度登っているので、当初の目的通り「雲ノ平でまったりする」を満喫しました。前回は初日にここまで来て泊って翌朝出発したので、雲ノ平に泊まっただけでした。今回はの~んびり景色を見て、流れる雲を見て、コーヒーを飲んで、お昼寝して・・・と忙しい日常を忘れた贅沢な時間を過ごしました。まったりしていたら祖父岳の中腹から呼ぶ声が。みんなが手を振っていました。あの呼び声はテン場中響き渡っていましたが・・・汗
翌朝は早朝に出発し、霜で凍った木道を慎重に進みながら祖母岳へ。ここで日の出を見ました。ここも山頂が広々していて思った以上に素敵でした。山頂はアルプス庭園となっていました。水晶から登る朝日の光の筋がみごとでした。
木道はすべるのでモンベルの滑り止めが巧を奏しました。持ってきてよかった。前に来たときは霜で思い切り滑って尾てい骨が折れたかと思いました。
雲ノ平の下りはやはり滑りやすく、みんな何回か滑ってました。滑り落ちてきたメンバーをガシッととめたりしながら、全員ケガなく下り切り、薬師沢小屋へ。
ここで再びフルーツ缶。太郎平への登りへのパワーチャージです。ここから登りなのが憂鬱・・・小屋からすぐの登りのキツイこと・・・
雲ノ平・・・ここは名だたるピークはないけれど、本当に別世界です。ここでまったりして忙しかった今年の疲れを癒すことができました。ココはほんとうにいい所だ。