平成26年森林づくり記録

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 2014年度 森林づくり記録

第十四回(通算127回) 平成26年11月15日()

 天気 雨時々みぞれ   気温4度(正午現在)     記録 藤井法道

参加者 藤井法・高木基・中島真・白木貞・岡田清・神山敬・浅野勝
    ・竹中佳・久野菊・藤田純・縄田・杉山美・林靖     13名

作業内容

 今年度の最終例会は小屋じまいを兼ねて恒例の芋煮会を行う。
自宅を出る頃には雲一つない好天で予報では晴天、雨の確立10%で最終例会を楽しみにしていたが、登山口に着くころからあいにくの空模様になる。11月ともなると日本海からの季節風で連日しぐれ模様が続くものと諦め、芋煮会用の材料などを手分けして植栽地までボッカする。

さっそく手分けしてのぼりや仮設トイレ、水場のホースなどの撤去を行う。また一部刈り残した植栽地上部の下刈りを草刈り機三台で一気に行う。途中雨が雪に変わり本格的に降り出す中、凍えそうな寒さをものともせず頑張って終わることが出来た。

11時半から予定した「芋煮会」は寒さに耐えきれず早々に始めた。

一年の締めくくり、反省会を兼ね、次年度以降の森林づくりの進め方などについて話し合うなど寒さも忘れ午後一時頃まで楽しく歓談した。

来年4月、十期目の再会を約し下山した。

備考

登山口の有る標高700メートル辺りまで紅葉も終わり、植栽地は初雪を頂いて冬化粧に変わっていた。

今年度は十四回の作業を行い、参加者延99名、植栽樹木(ブナ・ミズナラなど)300本。平成16年9月に第一回の植樹を行って以来、通算127回の定例作業でトータル延参加者1634名、1974本の植樹を行った。

今年は例年に比べ台風などによる林道の損傷などが少なく、怪我やトラブルの無かったことが何よりであった。

森林づくりを始めた頃に比べ、シカやイノシシ、ウサギなどが異常ともいえる速さで増えたことによる苗木の食害、今年見られた様なマイマイガの異常発生による若葉の全滅などを初め、毎年繰り返される積雪による苗木の流失・中折など自然の厳しさを痛感させられた一年でもあった。

事務局便り

来年度は満十期目になります。

4月初旬より十回余りの作業を計画の予定です。

2月中旬には日程を決定の上、ホームページ上に掲示いたしますのでよろしくお願いいたします。

なお、林道の通行止めなどが無ければ、秋に植樹祭を計画する予定にしています。

2014年11月15日 参加者一同
2014.11.15 権現の森林に初雪
2014.11.15 芋煮会の仮設テント
2014.11.15 みぞれ降る中、盛会の芋煮会
2014.11.15 今年最後の作業を終え帰路につく一行

第十二回(通算175回) 平成16年10月26日

天気 晴れ     気温18度(正午現在)      記録 藤井法道

参加者 藤井法・早田道・岡田清・浅野勝・竹中佳・長屋桂    6名

作業内容

 国道の本格的な架橋工事で林道への直接の乗り入れが出来なくなるのではと懸念したが、幸い当局の心遣いによりこれまで通り入ることが出来ほっとしている。

今日も登山道脇に60本ほどのミズナラなどの苗木を植栽した。

別添の通り第一回平成169月の植樹祭以来九年間で1374本の苗木を植栽したことになる。

苗木を植え終わり新たなエスケープルートの開拓に取り掛かった。植栽地取り付の尾根から来年度には新たの出来ると思われる林道までの250メートルを結ぶルートで、とりあえず下刈りを行う。ルート上には一部急な所も有るので来年度以降で階段などの整備を行うことにしたい。

午後から植栽地、中ほどの下刈りなどを行い、午後二時頃作業を終了した。

備考

 標高800m辺りからミズナラやシロモジ・ナツツバキなどの紅葉が例年になく早く始まっていた。

事務局便り 

 第13回の作業は11月2日()作業内容は最後に残った植栽地上部の下刈り、自生苗木の選別保護などを行います。

なお、11月16日に予定していた最終例会での恒例の「芋煮会」を15日()に変更の方向で調整していますので、参加される方は一週間ほど前に再確認ください。

 お断り カメラのトラブルで今回の写真は有りません

これまでの植栽木記録

年度

植栽木

本数()

価格()

備考

2006916

(平成16)

トチ

50

@280

オニグルミ

40

@250

     924

ミズナラ

50

@240

クリ

50

@250

合計48500

2006年度

合計190

2007114

ブナ

0

@400

ミズナラ

0

@350

コナラ

0

@350

キハダ

0

@350

    1111

ミズメ

0

@400

アカシデ

0

@350

イヌシデ

0

@350

カツラ

0

@350

エゴノキ

0

@350

合計141500

2007年度

合計390本

2008511

イロハモミジ

50

350

ヤマボウシ

50

@350

ヤマモミジ

50

@350

ヤマザクラ

80

@350

ミズナラ

70

@350

合計105000円

2008年度

合計30

2009516

ヤマザクラ

50

@350

ヤマハンノキ

50

@350

ミズメ

50

@350

ブナ

50

@500

合計90195

2009年度

合計200

2010515

ヤマザクラ

40

ヤマモミジ

40

カツラ

20

合計42210

ミズナラ

140

(自前苗)

2010年度

合計240

2011年5月14日

ヤマザクラ

50

ヤマモミジ

50

コナラ

50

 

 

ウワミズザクラ

50

ブナ

50

ミズナラ

100

合計103000

ヤマブドウ

  4

2011年度

合計354本

2014年4月20日

      5月11日       9月21日

     10月12日

10月26日

ミズナラ、ブナ

    〃

    〃

    〃

    〃

70

30

60

80

60

総計530,405

2014年度

合計300本

総数1,974本

 

第十一回(通算174) 平成261012

天気 曇り      気温18度(正午現在)      記録 藤井法道

参加者 藤井法・浅野勝・竹中佳・長屋桂・長屋敦         5名

作業内容

 今にも降り出しそうな天気。しかし前回と違って植樹を行うには好都合の気象条件。と云うことで今回も80本の植樹をすることになった。

自宅で丹念に育てたブナやミズナラの2~3年生のポット苗を登山口まで軽トラで運び、これを皆さんで区分けして植栽地までボッカする。

過日一人で挿しておいたプラスチックの目印にクワで穴を掘り、雪などで流されないようにしっかり足で根元を踏むなどして植える。(主に植栽地までの登山道脇に植える)
 今年度、これで春先に植えた100本と合わせ計300本を植樹したことになる。

その後、植栽地に入り下部の下刈りなどを行う。

今回植栽地のあちこちに鹿の寝床の跡が確認された。今までも時として見ることも有ったが、今回ほどの数は初めてで、食害の痕跡の多さといい全くお手上げの状態である。しかし食害で枯れた主根の下から、けなげにも多くの萌芽が確認でき、これを唯一の希望に根競べを続けるつもりだ。

午後二時すっかり涼しくなり急速に秋の漂いを増す植栽地を後にする。

備考

 春先から大発生したマイマイガの影響で、どんぐりやブナの実が全く見られない。各地で熊の情報が見られるので、念のため鈴やラジオを付け入ることにする。

事務局便り

 第十二回の作業は10月26日()です

もう一回今年度最後の50本位の植樹を行います。

その後、前回できなかった新たな林道から植栽地へのエスケープルート取付の調査を行います。

2014年10月12日 参加者
2014.10.12  植樹
2014.10.12  シカの食害

第十回(通算173回) 平成26年9月21日

天気 晴れ      気温26度(正午現在)       記録 藤井法道     

参加者

 藤井法・早田道・神山敬・竹中佳・浅野勝・久野菊・長屋桂    7名 
  

作業内容

 道の駅定時の7時半三台の車に分乗し出発、心配された林道部分の架橋工事に伴う通行も土木事務所の指示によって確保され大いに助かる。

まず今回は登山口で育てたブナやミズナラの自前苗の内、ポット苗60本を秋の植樹と云うことでブナ爺の上部に植樹した。

これまでは森林組合で手当てした苗木であったため、その生育にやや疑問が有ったが、今回は現地で調達した実生から育てた苗木と云うことで期待したいと思う。

なお、植栽地内での自前苗も約150本余りが順調に育っており、来年度以降には植え付けが出来る予定である。

その後、植栽地に移動し草刈機や枝打ちバサミなどによる下刈りを行い午後二時に作業を終わって下山した。

備考

今年も日本で唯一渡りをする蝶、アサギマダラが植栽地を飛んだ。

初夏にかけ大発生したマイマイガによる食害で他にもれず権現の森林でもドングリやブナの実が極端に不作で、郷へのシカやクマの出没が頻繁にニュースとなっている。権現でもイノシシやニホンジカが良く見られるようになった。

能郷白山から加賀白山まで終日くっきりと見られたが、秋山シーズンの到来と云うことで、この日は登山者が見られた。

事務局便り

次回第十一回の作業は10月12日()、定時道の駅集合で行います。

作業は植栽地の下刈り、林道から植栽地への迂回路取付の調査などを行います。

2014年9月25日  参加者
2014年9月25日 下刈り中のAさん
2014年9月25日 植林中の中央前支部長


第九回(通算172回) 平成26年9月7日()

天気 晴れ      気温26度(正午現在)      記録 藤井法道

参加者
藤井法・中島真・神山敬・岡田清・浅野勝・竹中佳        6名

作業内容

昨夜の大雨も北の高気圧の張り出しで朝には雲一つない好天、天気に恵まれなかった今年の夏山を思えば、何日ぶりかの心躍るような作業日和になる。

参加者が有るか心配したが、集合時間にはいつもの精鋭部隊のお出ましに頭が下がる思い。そしてNさんが道具小屋補修の角材や板材を乗せて駆けつけてもらった。今日は予定外の作業になるが念願の小屋の外壁がようやくこれまでのビニールシートから衣替えが出来ることになった。実の発足以来十年ぶりである。  さっそく登山口から手分けをして全員で資材のボッカから始めた。十時前から小屋の中の道具など資材のすべてを放り出し虫干し。十年越しのいろんな資材と対面、これまでの道のりを懐かしくも思い出す。

午前中には外壁を張り終え、午後から小屋の内部の棚や、屋根部分の補修・防腐剤による塗装などを行う。

皆さんには休憩時間も惜しむように終日よくやって頂いた。

ボランティアとはいえ感謝意外に言葉も無い。ほんとうにご苦労様でした。有難う御座いました。

午後二時前には見違えるようになった小屋へ再び道具を収めて帰途に就いた。

備考

日差しは未だ真夏のようだった。しかし植栽地のそこここには秋を告げるススキの穂が見られた。

マイマイガによる食害で若葉を一度は食べつくされてしまったが、8月には見事再生した。

しかし登山道脇のブナ爺やブナ婆には丸坊主のままで、その再勢力が無いのか来春の芽吹きが心配だ。

事務局便り

次回の作業は9月21日()定時の集合です。

作業は登山口で育てた自前苗のブナやミズナラなど秋季の植樹を50本位の予定で行います。また、余裕の時間で下刈りなどを行います。

2014年9月7日 参加者
2014年9月7日 小屋資材のボッカ
2014年9月7日 小屋西面板張り作業

第七回(通算172回) 平成26年8月24日

天気 曇り      気温21度(午前11時現在)  記録者 藤井法道

作業内容

昨夜になって雨の予報に急きょ今日の作業を中止の連絡をした。

しかし朝になって雨が止んでいたので参加者が有ってはと思い待合時間に道の駅へ行く。Nさんがナツエビネの花を見に行くとの連絡を受けていたので、結局二人で植栽地に向かった。

先週残した林道の草刈りや台風で飛ばされた植栽地の看板やのぼりなどの立て直しなどを行い昼頃に下山した。

5月下旬から7月にかけ権現に異常発生したマイマイガ、草から広葉樹・針葉樹などありとあらゆる葉という葉を手当たり次第に驚く速さで食べつくしてしまい、まるで落葉後の初冬の無残な山容になってしまった。

その生態が徐々にわかってきた。マイマイガはやや大きい雌と小ぶりな雄からなり、口から雲のような糸をだし空中を浮遊しながら木々を渡って被害を急速に拡大させる。約10年位のサイクルで突如発生するようで7月に産み付けた卵で越年し23年は被害が続く。しかし生体の半数は食べた葉の中に有ったウイルスの誘導によって2030mもの高い木の上などで固まって死に絶える。マイマイガに入り込んだウイルスによって生体そのものが溶かされてしまうのだ。そのウイルスは高い所から風雨により再び下流に戻されるなどして自然のサイクルを繰り返すといわれる。

そして残った半分が枯木などに卵を産み付け越冬する。

7月の若葉の無い山肌を見るにつけ半ば植栽意欲おも無くする所だったが、巧みな技と云うか、自然界の知られざるサイクルを見るにつけ今年二回目の若葉を楽しんでいる。

備考
ホウバやブナの大木などやや弱弱しさは否めないがすっかり若葉が復元した。

ナツエビネがしっかり花を付けていた。

事務局便り

次回の第九回は9月7日()道の駅7時は集合で行います。

植栽地内の下刈りや台風で飛ばされた倒木の整理などを行います。

2014年8月電柱に産卵のマイマイガの卵
2014年8月 見事に再生した権現の森林

第六回(通算171回) 平成26年6月29日

天気 晴れ時々曇り  気温26度(正午現在)          記録者 藤井法道

参加者 藤井法・早田道・岡田清・神山敬・浅野勝・竹中佳・久野菊・長屋桂
                                   8名

作業内容

朝方までの雨も上がり気持ちの良い朝を迎えた道の駅、しかし今日は30度を超す真夏の暑さになる予報である。

先ず、揖北林道上部にナンキンハゼの記念植樹を行う。前回植えたナンキンハゼにも可虫が付いていたが、この辺り林もマイマイガのケムシに食い尽くされまるで初冬を思わせるような若葉が一つも無い身震いがするような無残な景色。

車止めには既に見たような車が一台駐車、早朝に出発したTさんが山頂まで登り昼前になって我々が作業する植栽地に袋一杯のマイマイガのケムシを採集し戻ってくれた。中々できないこと、ただ感謝有るのみだ。

我々も今日はケムシの駆除作業と云うことで、登山口から石鹸水を入れたビニール袋とケムシをつかむ鋏を持って出発、植栽地一帯の駆除を行う。

すでに半分はさなぎ化(さなぎは木の枝などにぶら下がるのではなく、木立の裏側など日の当たらない場所に群生するようにこびりつく)しており、黒く小さくなったさなぎと共に袋に収集した。標高300m以下の場所では既にさなぎが羽化してマイマイガとなって飛び交っており、この辺りでも間もなくそうなるのではないかと思われる。

とにかく一ヶ月前までは眩いばかりの新緑の林が、一か月足らずの間にケムシの食い荒らされ見る影も無くなった。ミズナラ・ブナ・ホウノキ・エゴノキ等々全滅だがもう一度の芽吹きを願うばかりだ。

午後から前回に引き続き倒木を利用してチエンソーによるオブジェを作り、植栽地での憩いの場を演出した。

備考

植栽地唯一のササユリがケムシに食われながらも、かろうじて花を付けた。

また、ブナ爺の近くにイチヤクソウの白い花が見られた。

林道の擁壁整備作業が70%ほど進み、道も良くなり通りやすくなった。

事務局便り

次回の第8回定例作業は8月24日(日) 雨にため中止します
 第9回(9月7日)は予定通り実施します(但し雨天は中止)

2014年6月29日 新しく出来たモニュメントと第6回参加者
6.30日 マイマイガの幼虫駆除 ビオトープにシオカラトンボの羽化
駆除したマイマイガの幼虫(毛虫) 林道に南京ハゼの記念植樹


第五回(通算170) 平成2668

天気 晴れ   気温24              記録者 藤井法道

参加者 藤井法・早田道・岡田晴・神山敬・浅野勝・竹中佳・長屋桂  7

作業内容

 入梅後の初めての例会。幸いにも好天に恵まれ、多義に渡る作業が出来た。

まず、植栽地に入る前、林道にナンキンハゼを植えた。そもそも街路樹として大陸から入ってきた外来種ということから、あえて林道に定植した。

植栽地に移動し、伐倒した枯木の整理・モニュメント製作・害虫の駆除、の三チームに分かれ9時前に作業開始。

モニュメントは倒木を利用したシカやアンパンマンなど「遊び心」を活力に「一服の癒し」になればと云うことでチエンソーでカットし休憩地に製作、設置した。

一方、害虫の駆除班は別添の写真のごとく、権現での作業始まって以来となる異常なまでのケムシの大量発生。今年は雪が少なかったせいか・・、温暖化によるものか、ミズナラやブナ・カエデ等々、ところ構わず網の目状態に食い荒らされてしまった若葉には目を覆わんばかりの様が広がっている。

広大な面積で消毒するわけにもいかず、とりあえず植栽木に取り付いたケムシの一匹一匹を人海戦術で取り除いた。

 冬には一メートルを超す積雪、春にはウサギやシカなど異常発生した動物による食害、加えて今回の害虫による食害等々、自然のおきてとはいえ森林づくり活動の難しさを実感させられる。

 色々な課題を残し、午後二時作業を終わり下山した。

備考

 某絶滅危惧種が満開の様を確認したが、やや株数が少なくなっているようにも思われた(見事な花を付けていた)

事務局便り

 次回第六回の定例作業は6月29日()です

作業は今回に引き続き、害虫の駆除・植栽木の保護作業などを行います。

 なお、6月21日()にはイビデンの森づくり作業が「藤橋道の駅」で午前9時より行われますので、参加される方は間違いなく(参加6名)

2014年6月8日 第5回 参加者
6月8日 苗木の保護作業 6月8日 モニュメントのアンパンマン
6月8日 コナラに付いた毛虫の被害  6月8日 捕獲した毛虫
6月8日 モニュメントのシカ

第四回(通算169回) 平成26年5月25日

天気 晴れ    気温23度(午後0時)       記録者 藤井法道

参加者  藤井法・神山敬・浅野勝

作業内容

 揖斐川町では今年最初の夏日を記録したが、植栽地では気温23度と絶好の作業日和になる。

今日は三年ぶりになる権現山頂までの登山道を整備した。

植栽地から登山道の両側にはびこった笹や灌木などの刈り払い、途中展望台先から稜線に至る急登の階段の修理や取付など午前中を掛かって行った。

しかし、近時入山者が多くなったことも有って予想以上に登山道は明快になっていた。

三年前に山頂に立てた標識や植樹したブナを確認。そのブナは深い雪に痛めつけられながらも新芽を大きく伸ばしていた。

この日も愛知や静岡から来たという多くの登山者でにぎわっていた。

備考

 植栽地より標高の高い稜線手前のゴヨウツツジやシャクナゲの花を期待したが、満開には少し遅かった。今年は例年よりやや早かったように思う。

植栽地に蒔いたポット苗200本余りがネズミやウサギなどの食害に合うことも無く見事な芽吹きを確認した。いずれも現地で採集したブナやミズナラで、二年後には自前苗として植樹の運びになる。

事務局便り

 次回 第五回の作業は6月8日です(日)

作業内容は植栽地の植栽木の養生並びに保護、倒木の整理、あわせて植栽地内に蒔いたポット苗の保護を行います(食害防除作業)

14.5.25
3年ぶりの
   頂上
14.5.25
登山道補修
14.5.25
ポット苗

第三回 (通算168回) 平成26年5月11日

天気  快晴    気温(午後0時)22℃      記録者 久野菊子

参加者 
 JAC:藤井法道、神山敬三、浅野勝義、岡田清美、竹中佳美、中島眞一、
     久野菊子 合計7名

作業内容

快晴の五月晴れ、順調に工事の進む林道をイノシシの寝床付近まで車で入る。登山口に置いてあるブナやコナラのポット苗を夏枯れから寒冷紗を掛けて保護作業を行う。この苗は順調に育ってくれれば来年度の植樹祭で使う予定である。

その後、自宅で育てた自前苗30本持って上がりブナ爺の下部辺りに植樹した。これで前回植樹した苗を合わせ100本余りを植えたことになる。いずれにしても今年初めて植えることが出来た自前苗の成長が楽しみである。

9時半に現地到着、道具小屋南側の斜面に切り倒された潅木の枝を下へひとまとめにし、広い植栽地を確保した。さらに午後からはチェーンソーを使って枯れたミズナラの大木をを倒し地拵えするとともに、素晴らしい景観を確保した。

ビオトープの回りに小さいコシアブラを5~6本移植して将来の収穫を楽しみにした。折れたプラスチックや曲がった鉄柱を持って2時下山、3時道の駅で解散した。

備考

 見渡す限りの眩しい新緑の中で爽やかな風に吹かれ爽快な作業日だった。ヌタ場までの3本のシロヤシオは満開でこぼれんばかりに咲いていた。チゴユリやユキザサも足元で白い花を可憐につけていた。ビオトープでは小さい無数のオタマジャクシが黒い塊になって群れ、ヌタ場ではまだゼリー状の卵がたくさん見られた。白山展望所からは真っ白な加賀白山、残雪の能郷白山が青い空にくっきりと映えて素晴らしい眺めだった。山菜はタラの芽、コシアブラ、ネマガリタケ、ハリギリなどが収穫できた。花房まで縦走するという美濃加茂や名古屋からの登山者3パーテーが通った。

 三日前臨時で作業に来た際、植栽地の頭上低く「オオタカ」の雄姿が見られた。

 猛禽類の頂点に立つおおしき姿に感動した。

事務局便り

 次回の作業は5月25日です。

 権現山山頂までの登山道を二年振りで、補修を兼ね往復する予定です。

 5月初めから林道の工事が始まった。今年度は昨年延長した部分の切土壁の吹付などの養生が主体で林道の延長工事は来年度以降になる。

 また、ヌタ場や絶滅危惧種の植物などが林道の延長で潰されてしまうのではとの懸念は県担当者との現場調査の結果、我々の使っている道具小屋辺りを通るとのこと、払拭できてほっとしている。

2014年5月11日 新緑の清々しさの中で 参加者  撮影;中島
白山と屏風を望む
満開のシロヤシオ
    (ゴヨウツツジ)
次の植林に向けて地拵え
快適な汗を流しての作業
ホウの又に自生する
コシアブラの木
9時過ぎ権現の森林を
通過する美濃加茂山岳会の
一行(花房へ縦走して藤橋
城へ降りるとの事)
ビオトープに落ちたホウの葉に
群がるヒキガエルの子供たち

やがて居なくなるがどこへ行く
       撮影;藤井


第二回(通算167回) 平成26年4月20日()

天気 曇り時々小雨     気温14度        記録者 藤井法道

参加者 藤井法・高木基・神山敬・浅野勝・竹中佳・長屋桂     6名

作業内容

 地産地消ではないが、植林の原点ともいうべき植栽地で採集したブナやミズナラの種子による苗木を初めて植栽することになった。

2~3年前に自宅の庭で育ててきた苗木がみるみる若葉をだして来たので、雨の前にさっそく植栽すべく、とりあえず80本のポット苗を現地にボッカした。

霧雨の中、植樹箇所に目印を付ける人、鍬で穴を開ける人、ポットから取り出して植えつける人、参加者6名で午前中には植え付けを完了した。

目が覚めるような緑の若葉に恵みの雨がしたたり落ち一段と眩かった。この上はウサギやシカなどの食害に合うことなく順調に育ってくれることを願うばかりだ。

 Nさんが昼食にタラの芽やコシアブラ・こごみなどのてんぷらをやってくれ、美味しく賞味することが出来た。

 午後からは植栽地内の遊歩道の整備や過去に植樹した箇所の支柱の雪起こしなどを行い、13時過ぎ雨脚が大きくなったので作業を終了し下山した。

備考

 イワウチワやコブシの花が見頃だった。

揖北林道の延長工事に伴う道路の拡張予定箇所の立ち木に伐採範囲を知らせるカウントマークが印してあった。

今年度は予算の都合で昨年延長部分の擁壁の吹付工事のみで、林道延長工事は来年以降になるとのこと。

 権現山藤波ルートの反対側、小津ルートが今年から揖斐川町の予算で登山道の整備を行うことになった。さらに長期計画では花房山への縦走路の整備を念頭に置いているようだ。

事務局便り

 次回第三回の作業は5月11日()です
今回に引き続き植樹を行います。ブナ・ミズナラなど50本を予定しています。

また時間が許せば、植栽地~権現山頂部分の登山道の再点検を行います。

なお、国道の架橋工事に伴う進入路の懸念ですが、6月頃までは藤橋城への迂回路でなく、今まで通りのルートで入ることが出来そうです。

14年4月20日小雨の中ブナの植林
14年4月20日 ブナの植林
14年4月20日
 出始めたコシアブラやタラの
 天ぷらで食事

第一回(通算166回) 平成26年4月6日()

天気 雪時々曇り  気温4度(午後0時)       記録者 藤井法道

参加者 藤井法・高木基・白木貞・中島真・岡田清・神山敬・浅野勝・後藤允    平野・久野菊・長屋桂・竹中美           12名

作業内容

 一日の下見の際には雪の片りんも無く、今年は過去十年来最も雪の無い権現と喜んでいたのだが、昨日からの寒の戻りで標高600m辺りから本格的な雪模様になった。

7時半の定時に道の駅へ12名が参加、最初なので高木基揚支部長の挨拶があり車に分乗し標高700m余りの車止めまで車で入った。一部崩落した所もあったが鋤簾や手作業で残土を除けて、イノシシの寝床が有った広場まで入った。
例年残雪で途中から歩いたものだが、軽トラに限っては登山口横付けで入ることが出来た。

登山口では看板の掲示を行い、植栽地に入ってはこれまで行ってきた植栽木の雪起こしや雪で折れるなどした支柱の取り換えなどを行う。また別の班は道具小屋の整理や周辺の補修など行う。

雪が本降りになったので11時頃から今年度の初作業と足かけ10年、無事故を祝っての食事会に移った。

寒さに震えながらも、暖かい鍋を囲むなどして楽しい一時を過ごすことが出来た。

午後からも登山道の一部補修などしたが、雪が止まず午後一時過ぎには作業を終わり下山した。
寒さの中、ほんとうにご苦労様でした。

備考

 今年は雪の少ないことも有って、取付きの林道初め植栽地の植栽木や道具小屋、登山道にも格別な被害も少なく喜んでいる。(植栽地最上部のヌタ場付近にほんの僅かな残雪が認められた)

登山口少し上の自生地、ミツバオウレンが満開だった。また、植栽地のイワウチワに一部開花が始まっていた。(いずれも例年より半月くらい早いようだ)

 ・朝、林道の途中でカモシカが林道から掛け登るのを見た。
 ・林道の途中で今年初めての「ふきのトウ」を採ってきた

事務局便り

 次回の作業は4月20日()です。

権現で植栽活動を初め今年で足かけ10年を迎えました。(企画から)

今年も国道417号線から林道取付き部で工事が始まり、危険な迂回路経由になるので植樹祭は出来ませんが、11月までの間、14回の作業を行いますので参加ください。

尚、足の無い方など事前に連絡下さればJR岐阜・大垣などへ送迎も可能です。

 連絡先 ℡09054547069 Emeil qqa467u9k@tiara.ocn.ne.jp藤井まで

2014年度 第1回 4月6日権現の森林作業参加者   撮影;中島
4月6日 雪の降る権現の森林
      花が咲いたようできれいでした
4月6日 権現の森林登山口に咲いた梅花オーレン
4月6日 寒い中、支部長の挨拶
 道の駅「ふじはし」にて