1月例会山行 菩提山(401.0m 四等三角点)、明神山(658.7m 三等三角点)

[地 図] 1/20万;飯田   1/5万;金山   1/2.5万;上麻生
1月例会山行

菩提山(401.0m 四等三角点)、明神山(658.7m 三等三角点)

冬晴れの山日和、お正月でなまった体にはちょうどいい里山歩きを期待して20名が美濃国分寺に集まった。定刻8時に国分寺を出発。下山口の禅幢寺に車をデポし、別行動の影山さん夫妻と分かれ数台に乗り合わせて登山口の白山神社へ向かった。美幸リーダーのにこやかな挨拶のあと元気に登山開始。標高差は約280m。階段の多いひたすらの登りにうっすら汗ばみ、休むたびに薄着になっていく。やがて竪堀、堀切など山城の遺構が現れ始めるとまもなく9時20分、菩提山に着いた。
遠望はきかないが、眼下に垂井の集落が散らばって見える。案内板によれば、ここは西美濃最大級の山城で竹中半兵衛も住んでいたとある。晴れていれば名古屋まで見えるという眺望の良さは、戦国時代に必要だったのだろう。少し離れた所にある三角点にタッチして、次の目的地明神山へ向かう。菩提山までの道ほどよく踏まれていない様子で、最初の堀切へ下るのに早速に少し苦労する。やはり山城の防御にこういう堀は有効なのだと、身をもって納得した。
右手前方に見える明神山を望みつつ、シキビの黄色い蕾にまだ遠い春を想いながら緩やかに登る。標高400mあたりからうっすら雪が現れ、マイマイガの卵だらけの鳥居の立つピークを右折し関ヶ原町との境界稜線に入ると急に雪が深くなった。雪は大したことないだろうと全員ワカンを持たずツボ足で歩くが、時々雪を踏み抜いて膝までもぐる。少し読みが甘かったようである。少し標高を下げたあたりから雪で埋まった林道が左に現れ、しばらく登山道と並走しやがて離れた。
標高差250mほど、雪道を頑張って登ると東屋に着いた。林道も来ている。夏はここまで車で来られるのだろうか。明神神社にお参りをして5分ほど登ると11時20分明神山の頂上に着いた。立派な槙の木が3本と花をつけたサザンカが植えられ、目の前には真っ白な伊吹山が雄大な姿を現した。惹きつけられるようにしばし動けずただ見つめる。三角点は雪に埋まっていたが、しっかり根元まで掘り出されて無事にタッチできた。神社まで下っての昼食は日陰の東屋か日向たの雪上か、皆の選択は分かれ思い思いに陣取る。

山P1180039

▲明神山頂上から望む白銀の伊吹山
12時15分下山開始。途中ヤマトタケル伝説のある「さかさ杉」に立ち寄る。下から見上げると3本の太い幹に分かれ雪を乗せた枝を四方に力強く伸ばして迫力があった。鳥居を過ぎ堀切を這い上り菩提山に戻った。少し下った送電線の鉄塔附近の分岐で往路から左に分かれ、禅幢寺目指して真東へ下る。禅幢寺では竹中半兵衛の墓にお参りし14時40分無事に解散した。積雪の感触を楽しみ歴史に触れたいい山歩きだった。

山P1180042

[久野菊子 記]
[日 時] 平成27年1月18日(日)
[場 所] 岐阜県不破郡垂井町岩手~垂井町岩手、関ヶ原町関ヶ原 境
[参加者] 今峰正利、織田澤美知子、久野菊子、神山敬三、後藤允、小林和雄、清水友子      竹中美幸、長屋桂子、林 一美、林 靖子、藤井法道、藤田純江、堀 義博       山本善貴、他3名、(影山英雄、影山千代子―別行動)
[タイム] 美濃国分寺8:00=禅幢寺=白山神社登山口8:30―菩提山9:20~9:30―町境ピー      ク(鳥居)10:15―明神山11:20~11:30―明神神社前広場(昼食)11:35~12:15      -鳥居のピーク13:00~13:05―菩提山分岐13:35~13:40―禅幢寺14:20(竹中半      兵衛の墓参り)~14:40(解散)
[地 図] 1/20万;岐阜 1/5万;長浜、大垣 1/2.5万;関ヶ原、大垣