10月例会山行 川上(かおれ)岳(1625.5m 一等三角点)~ 位山(1528.9m 三等三角点)

10月例会山行

川上(かおれ)岳(1625.5m 一等三角点)~ 位山(1528.9m 三等三角点)

川上岳、位山ともに、岐阜支部の山行で登ったことがあるはずだが、いつの年だったかあまり印象に残っていない。「位山のほうは分水嶺調査としてだったな。すりゃあ7、8年前になるのかな。

まあ、両山をつなぐ15.5㎞の縦走ということなので新しい発見や感想が湧くかもしれん」そんな気持ちで参加を決めたのだった。
10月4日6時前。秋の夜長が明けそめた高山市役所一之宮支所にマイカーで乗り付けると、駐車場に1台だけ先着車が来ていた。

川上岳頂上

▲川上岳頂上。三角点標石が大きい
関西 支部から参加の水谷さんと、大町から出てきた私が名乗り合う。

後刻分かったが、彼は前週から群馬あたりの山岳放浪に出ていて、前日は我が信州の美ヶ原に登り、その足で来られたらしい。

間もなく岐阜勢の車が続々と到着、計6台15人が勢ぞろいした。
まず縦走の終点となる位山登山口、あららぎ湖に全車で向かう。

駐車場に3台置き、残る3台に15人がぎゅうぎゅう分乗して、縦走の始点となる川上岳登山口へ。

5台ほど置ける林道の駐車スペースには先客のジムニーが1台デポしてあったが、我々の3台も余裕で駐車できた。
全員勢ぞろいし、竹中リーダーの音頭であらためて挨拶と自己紹介をしあった。

言われてみると、メンバーの中に見知らぬ顔ぶれもチラホラ。どうも新人らしい。

分乗した車中で「今年私は岐阜支部歴(つまりJAC歴)30年になった、今じゃあ古ガオであるぞよ」とアピールしといたけど、県外在住支部員じゃあ、あまり存在感はないわな。

古参風吹かしても意味ないなあ、トシばかり取ったんだ、と内心しみじみする。
天候は予報からしてピーカン照りかと思っていたが、結構雲が多くすっきりしない。それで寒い。

7時15分歩き始める。まずは林道をたどる。みな思い思いに語らいながら歩く。

そのうち隊列が延び、先頭の今峰さんは見えなくなってしまった。

何というてんでんバラバラぶりだ、(これが岐阜支部の現状か!と無理やり嫌味をひねり出す。)
小1時間林道を歩いて川上岳への稜線取り付き点に着く

。ひと休みし、ひと汗かいたので1枚脱ぐ。

実際の登山はそこから始まった。しかしまあ、この登山道はどうだ。きっちり尾根筋を通っているし、手入れが行き届いている。道標完備はもちろん幅2m以上も刈り開けてある。竹中リーダーから事前に送られていた資料「船山周辺山歩きマップ」に記載の「天空の遊歩道」だ。

ビューポイントが随所にあり、見渡せば延々と広い道筋が稜線に続いている。斜度も緩やかで万里の長城みたいだ。稜線漫歩とはこのこと。
相変わらず曇り時々晴れという感じの天候の中、視界はかなりある。

笠ヶ岳や北アルプス方面も時折見える広い道を「ジムニーで来れば乗ったままいけるで」と軽口をたたき合いながらひたすら歩く。

9時50分、川上岳頂上。写真撮影後、リーダー判断で、昼食はもう少し先にしようとなり、もう1ピッチ先まで歩いた所に広場を見つけて昼食タイム。
昼食後、さらに位山方面への道をたどる。

時折向こうからくる縦走者とすれ違う。

その面々は、日曜日だというのに若者と言えない顔ぶればかりとお見受けした。

かつ我々を追い抜く登山者は皆無だった。

あまり同じような道が続くのでいいかげん飽きたパーティーのすることは相変わらずおしゃべり。

私はトップを行くリーダーや林さん、

山天空の遊歩道

▲天空の遊歩道を歩く
下畑さんら女性陣に近い位置に終始いたが、周辺は賑やかなこと賑やかなこと。

素敵なリーダー氏、陽気でエンタテイナー精神に富んだお人柄ゆえ、紅葉がいまひとつで来るのが早過ぎたアピールが途切れない。

そのうち「でもあれきれいでしょ、癒されるでしょ」の押し売りアピールに変化し、時間がたつのも忘れるほど楽しい時を過ごさせてもらった。(と記録には書いておこう。

ま、後方の白木さん、神山さんら男性陣からも絶えず声が響いていたし、すれ違ったパーティーにはうるさいジジババどもだと思われただろうな。)
14時、予定通りなんとか位山頂上。

ここまで私がひそかに期待していたキノコは期待外れだったが、長丁場を疲れも見せず、みな健脚だなあと感心する。

集合写真撮影後、あららぎ湖方面へのルートを下山開始。すぐ立派なトイレがあり、ついで「天の泉」なる水場に立ち寄る。これも立派なあずまや風の手水舎があり、行政の整備意欲に感心する。

この下部は林道から新しく切り開いたルート。

正面に船山、その向こうに御嶽山を見ながら下る。

所々あやふやな箇所もあったが、下見したリーダーや堀氏の先導でたどり、それなりの時間を費やして、あららぎ湖湖畔に下山。

朝デポしておいた車に着いたのはちょうど16時だった。
再び3台に分乗して入山口に向かい、残置しておいた車を回収。無事に終わった縦走とお互いの健脚をたたえ、長い山行を終えたのだった。解散。

[村松 哲彦 記]
[日 時] 平成27年10月4日(日)

[場 所] 岐阜県高山市一之宮町、下呂市萩原町山之口 境

[参加者] 今峰正利、神山敬三、小林和雄、下畑佐和子、白木貞次、高木基揚、竹中美幸 、東明 裕、林 靖子、古田大樹、堀 義博、馬淵 等、水谷 透、村松哲彦、ゲスト(神山氏の姪御さん)

[タイム] 岐阜県庁4:00=一之宮支所~6:05=アララギ湖デポ地6:25=川上岳登山口7:05~7:15―分水嶺峠(登山道入り口)8:05~8:15―川上岳9:50~10:10―昼食地点 10:55~11:30―千能(Ⅲ△1443.4)12:05~12:15―位山2:00~2:15―苅安林道 3:05―アララギ湖デポ地3:55~4:05=川上岳登山口4:25=県庁7:00(解散)

[地 図] 位山(高山16-2)、山之口(飯田13-1)