2月 自然観察会 白尾山 1612.3m (Ⅲ)

2月 自然観察会 白尾山 1612.3m (Ⅲ)

 

自然観察会が白尾山でおこなわれた。中濃総合庁舎に10名が集まり三台の車で、白尾スキー場に向かった。当初の計画ではリフトに搭乗してリフト終点まで上るつもりであったが、登山者はリフトに乗ず、場内の登高も許されなかったので、残念だが山頂登頂はこの時点で諦めるしかない。今日は自然観察会が目的なので問題はなかった。

林道を歩いて標高950m地点からそれぞれがワカンやスノーシューを付けて山に入った。積雪は60㎝ほどで順番にラッセルを頑張る。山に入るといきなり動物の足跡があった。西條先生にこれは何の足跡かお聞きすると、横に並んだ二つの細長いのが後足で縦に並んだ丸い二つが前足の動物はウサギだといわれました。

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暫く登るといきなり大きな岩があり、そこから巨大な氷柱ができていた。杉や檜の植林を抜けると広葉樹林がでてきて、ここでも貴重な観察をすることができた。先生がヤドリギは寄生植物であるが自分たちが繁栄する為には一旦鳥に種を食べられて果肉が消化されてどろどろの状態で発芽するのだと教えてもらった。分布的には渡り鳥が多く渡る所の山に多いといわれた。落葉広葉樹は冬に葉を落とすのでヤドリギが木に寄生しているのがよくわかる。

登り詰めていくと、リフト終点1245m地点に着いた。昼食を摂るために日当たりの良い場所を探して林道出会いの1230m付近まで下りた。食事を終えた後、先生の自然観察会が続けて行われた。哺乳動物のフィールドサインには足跡一つとっても大小、間隔方向、形状など全て違うことや、熊の足跡は人間とよく似ているがよくみると爪の跡がついている。猿にはないが、人間の手には進化の過程で水かきの跡が残っているなど話されました。

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下山途中白山が展望でき積雪ならではの自然観察会ができました。

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[清水友子 記]

 

[日 時] 平成30年2月18日(日)(晴れ)

[場 所] 岐阜県郡上市白鳥町六ノ里

[参加者] 西條好廸(CL)、神山敬三(SL)、梅田直美、刈谷敬三、小島孝子、清水友子、杉山美智子、竹中美幸、林靖子、山本善貴

[タイム]  美濃総合庁舎6:30=しらおスキー場駐車場8:00―林道8:15―リフト終点展望台11:20~13:00―スキー場駐車場14:40=中濃庁舎16:00(解散)

[地 図] 那留