厳冬期の伊吹山を人気(ひとけ)のない上平寺からのルートで登頂を目指す! という山屋らしい山行を計画したはずだったのだが……。まれにみる暖冬で、ラッセルの心配どころか雪の上を歩けるのか?という心配をしながら当日を迎えた。
過去に登った時は集落から全てワカンを装着していたのだが、今回は雪の無い夏道のスタートとなった。おかげで上平寺城の城郭まで見ることができて、ある意味新鮮な山行序盤であった。
城址を過ぎる頃に登山道に雪が付き始め、そろそろルートファインディングが楽しめる頃かと思いきや……。弥高尾根の分岐手前からは明瞭なトレースが付けられていて、山頂直下の急斜面以外はさして難しいところも無く、拍子抜けのまま予想以上に早く山頂に着いてしまった。
とはいえ、道中では装備品の装着や使い方、ルート取り、トレースの付け方などの雪山技術のワンポイントアドバイスをしながら中身の濃い山行になったのは良かった。けれど、やはりもっと緊張感のある山行をしたかったです。 [山田昌孝 記]
[日 時] 平成31年2月3日(日) (薄曇り)
[場 所] 滋賀県米原市上平寺、弥高、上野
[参加者] 山田昌孝(CL)、山本善貴(SL)、梅田直美、神山敬三、小林和雄、竹中美幸、日置文夫、久田宗昌 計8名
[タイム] 上平寺集落出発地点6:15-弥高尾根分岐8:00-伊吹山10:40~11:20-弥高尾根分岐12:45-上平寺集落車13:50(解散)
[地 図] 関ケ原(岐阜12-2) 、美束(同12-1)