平成30年 第三回 リハビリ登山 5月6日 三井山

平成30年 第三回 リハビリ登山
5月6日 三井山(各務原市三井山町)
<参加者>
支部会員:梅田直美、大脇美代、神山敬三、杉山美智子、竹中美幸、長屋桂子、林靖子、早田道治、古田 大、堀 義博、水谷嘉宏、水野真美、久野菊子(会友)
以下の方々を含む
アルツハイマー型認知症:2名   レビー小体型認知症:1名
腰椎圧迫骨折:1名   脳 梗 塞:4名   小児麻痺;髄膜炎:1名
その他補助参加者、家族など 7名    総員 29名
<コースタイム>
10:00 三井山駐車場 集合
自己紹介(受持ち担当の紹介)―準備体操―歩行開始
11:00〜東屋で長屋さんのフルート演奏で休息
12:00〜山頂到着  昼食
13:00〜下山開始
14:00〜駐車場到着
<レポート>
晴天に恵まれ登山開始です。今回は初参加の方が4名です。
会員のサポートは今回から患者さん1につき1人サポートを付ける形に変更する。お互い初対面で状態も不明なところを、事前の情報確認で疾患の大枠を把握する。そのお陰でスムーズに山行が始まる。
暑さもあり適宜休息を入れながらゆっくり登って行きました。
東屋で長屋さんのフルート演奏で皆ほっと一息つく。 故郷、みかんの花咲く丘など皆で口ずさみ山行の疲れを癒やす。一体感を感じました。
山頂に到着し皆で昼食です。屋外での昼食など高齢で病気を持っている方には稀な機会です。皆楽しそうに食べてました。
しかし、参加者の1人が若干意識を失う場面があった。口腔内の食べ物を取り出し芝生の上で臥床させる。すぐに意識を取り戻し落ち着きを見せる。 下山には十分注意し大きな変化なく無事下山する。 原因は不明だが脳血流の低下によるものと推測する。
今回は事前に参加者の疾患情報を共有し、担当者を決めていたことでスムーズな山行となった。
<記 古田 大>

次回は、6月24日(日)を予定していますが、梅雨のさなか気温が高い場合は危険ですので中止致します。

 

平成30年 第二回 リハビリ登山 3月11日 百々ケ峰

平成30年 第二回 リハビリ登山
3月11日 百々ヶ峰(岐阜市三田洞)
<参加者>
支部会員:神山敬三、杉山美智子、長屋桂子、竹中美幸、早田道治、古田 大、水野真美、久野菊子(会友)
以下の方々を含む
パーキンソン病:1名    アルツハイマー型認知症:2名
脳 梗 塞:2名       レビー小体型認知症:1名
総員18名
<コースタイム>
10:00 岐阜市三田洞 長良川ふれあいの森駐車場
自己紹介(受持ち担当の決定)―準備体操―歩行開始(管理道を歩行)
11:30~12:30 管理道途中のベンチで昼食
13:30 駐車場 解散
<レポート>
晴天に恵まれ登山開始です。百々ヶ峰はなだらかな傾斜でリハビリ登山には最適な場所。登山開始よりパーキンソン病の方がすくみ足により遅れ集団が分かれる。当日の体調や運動機能の違いから集団が4つに分かれる。
適宜、休息を取りながら足を前に進める。集団が分かれ展望所まで到着が困難と判断し各集団で昼食を取る。この時に脳梗塞とアルツハイマー型認知症の方が集団より先行し登っていた。気づくのが遅れたが、携帯でサポートしている者と連絡を取り。認知症の方が単独でさらに先を行っていることを知り、3人で捜索。登山者の情報も得て15分後に発見。怪我や病変なく無事を確認する。その後、各集団で下山を開始し、ふれあいの森駐車場に到着。
この方については、付き添いで来られたとの認識しかなく、事前の打合せ、受け持ち分担に遺漏があった。認知症発症者は元気だと、普通の方と見分けることが困難。ただお年を召している程度にしか見ていなかった。これは大きな落とし穴につながる危険性がある。 次回以降のサポートのあり方についての課題が残った。
<今後の課題>
① サポート対象者の氏名、年齢、身体機能、疾患情報の共有
② サポート側の受け持ち分担
③ 山行中集団が分かれた時の連絡方法
④ 疾患などについての勉強会の開催
<記 古田 大>

<3月20日 前回の反省及び対策会議>
参加者;竹内美幸、神山敬三、古田大、杉山美智子
3月11日のリハビリ登山について振り返り、その対応策・今後の課題について話合い、以下の様な方針をまとめた。
1.可能な限り事前に、サポート対象者の氏名、年齢、身体機能・疾患情報を入手、サポーターに周知する。ただし、プライベートに関わる事なので個人情報には十分留意する。
2.サポーター参加者の事前把握に努める。(この時、受持ち分担の概略を検討する)
3.参加者全員の紹介・挨拶時に、受持ちを決める。
4.歩行ペースがばらけた場合は、最大3組までとするが、前後が離れすぎないよう、1名がフリーで前後を見回りペースの調整(先頭を留める)をする。なお、当面は山中でも携帯電話使用可能な地域での実施とする。
5.高齢による種々の疾患についての知識と、サポートの手法その他の事柄について、勉強会を企画する。(今後の課題)
6.加入している保険について、見直しをする。(傷害保険)

1~4項は次回から実施する。

  

第1回 リハビリ登山 岐阜市 金華山(七曲りコース)

リハビリ登山 岐阜市 金華山(七曲りコース)

平成30年 第一回 リハビリ登山
2月11日 金華山(七曲りコース)
<参加者>
支部会員:神山敬三、竹中美幸、山田昌孝、早田道治、高木基揚、杉山美智子、長屋桂子、古田 大、久野菊子(会友)
参加者の中に、下記の方々の外、最高齢90才の女性もおられた。
パーキンソン病:1名
脳梗塞:1名(家族同伴)
認知症:2名(家族同伴)
人工膝関節:1名     総員27名

<コースタイム>
10:00〜岐阜公園集合 準備体操—自己紹介—歩行開始
10:30〜七曲登山口到着
13:00〜金華山到着
13:00〜ロープウェイにて下山
13:30〜岐阜公園で昼食
14:30〜解散

<レポート>
今回のリハビリ登山は初参加のパーキンソン病1名、脳梗塞1名の方が加わりました。 それぞれの疾患や体力に合わせたペースで登るため、開始より集団が5つに分かれる。 認知症の方は運動機能に問題がないため先頭で登り、パーキンソン病の方は両側からのサポートで登る。 10〜15分間隔でこまめな休息を取り少しずつ足取りを進めて行く。 脳梗塞の右上肢・下肢に運動麻痺があり、また発話にも障害があり自分の意志が上手く伝えられない様子もあった。 だが、メンバーのサポートにより登ることができた。 人工膝関節の方も予定時刻を大幅に過ぎていても、自分で登りたいという強い意思があったおかげで登りきれた。
今回も病気や障害に関係なく、サポートがあり時間をかければ登れるということを再確認した。

   

古田 大>

リハビリ登山について

過報告
リハビリ登山について

1.取り組むこととなった経緯
昨年度(2016年度)、支部の会員が勤める会社の関連で、高齢者の体力づくりやリハビリのために登山を企画しているとの話しを聞き、山岳会としてそのサポートに是非取り組みたいと思いました。

当面は山行委員会で協力した上で逐次支部会員に紹介することとし、数回参加してきました。

岐阜市の百々ヶ峰、各務原市の権現山や明王山などです。

その成果にもとづき今年度の総会で提案し、支部の事業として取り組むことになった次第です。

形態は引き続き支援協力することですが、広く会員会友に呼びかけ、支援する者、リハビリ体力づくりを目指す者等を集め、支部活動の可能性を探り、支部の活性化を図ることを目指していきます。

2.これまでの活動報告

第1回 2月26日(日) 金華山(岐阜市内)
参加者 支部員3名、一般12名(脳梗塞後遺症者2名、下肢人工関節施術者2名、重度認知症1名、5才女児1名、含む)
岐阜公園より七曲りコースを登り、ロープウェイ山頂駅に至る。

支部員以外はロープウェイで下山し、公園にて昼食後解散。全員元気に歩き通した。

金華山

第2回 4月23日(日) 三井山(各務原市内)
参加者 支部員6名、支部員家族1名、一般13名(脳梗塞後遺症者2名、下肢人工関節施術者2名、重度認知症1名、含む)
三井山公園より新緑溢れる山道を山頂まで往復した。

山頂での展望が良く、白山の白さが際立っていた。全員元気に歩き通した。

三井山

第3回 5月28日(日) 木曽三川公園フラワーパーク江南(愛知県江南市内)
参加者 支部員5名、支部員家族1名、一般16名(脳梗塞後遺症者2名、下肢人工関節施術者2名、重度認知症1名、含む)
色々な花が咲き乱れる公園内を車椅子を併用し周回した。

途中で昼食をとり、支部員のフルート演奏に合わせ皆で合唱した。

フラワーパーク江南
3.今後の予定
実施日は毎月第4日曜日を基本とするが、猛暑の夏と極寒の冬の時期は体調を考慮して行いません。

次回は10月から再開の予定です。

協力可能な方は山行委員(神山敬三、後藤 允、竹中美幸、古田 大)まで申し出て下さい。

日取り、集合場所、コース等連絡します。

また、自身がサポートを必要とされる方、あるいは近親者や友人でそのような身体の方で参加を希望される方も受け入れたいと考えています。

通常の5~10倍という非常にゆっくりしたペースで歩きます。

まずは、どんな活動か、何をやっているのかを是非一度覗いてみて頂きたく思います。

現今の世情を潤す一端が垣間見えるはずです。