6月バリエーション山行  甘利山(1671.8m 三等三角点) 、千頭星山(2138.8m 二等三角点)

6月バリエーション山行

甘利山(1671.8m 三等三角点) 、千頭星山(2138.8m 二等三角点)

日本一のレンゲツツジを見ようということでの計画となる。

岐阜から往復550キロに及ぶ遠隔地のため、本来一泊で行うべき山行の所、マイクロバスをチャーターしあえて日帰りで行うことになった。

早朝の出発にも拘らず岐阜からの参加者20名は定刻に集合、朝焼けを見ながらテンションも高く出発。

途中JR韮崎駅で参加者1名をゲットし、現地参加者1名を合わせ総勢22名が甘利山広河原駐車場(標高1630m)に定刻の9時に集結。

駐車場は目指すレンゲツツジがちょうど満開の時期とあって、多くの登山者であふれていた。

山DSC_0010

甘利山頂で記念撮影の後、甘利山周辺を散策する2名を残し出発、目の前に高く聳える千頭星山を目指して歩を進める。

満開のレンゲツツジを両脇に見ながらいったん下って登り返し奥甘利分岐を過ぎ、さらに一度下って大きく登り返す。

山P6110084

登山道は良いが、意外に急な上りに息が上がり汗が噴き出す。

やっと鳳凰三山への分岐を左手に、もう山頂までは30分余り。

カラマツやシラビソの間に広がる背の低いチシマザサにくっきりと線を引いたような登山道が続く眩いばかりの光景に、ついどこからともなく歓声が上がる。

山頂にはすでに多くの登山者。

記念写真を撮り合い、しばしのランチタイムを楽しんだ後、往路を引き返す。

下山開始後まもなくメンバーの1人が体調の異変をきたし、歩行困難になる。

けれどメンバーの献身的な介護のおかげで、約30分後には自分で歩けるようになり、結果的にはほぼ予定の時間通りに下山することが出来た。

また、現地のレンゲツツジやカラマツ・シラビソなどに害獣による食害やダイオキシンなどによるものと思われる立ち枯れが目立った。

20数年前に訪れた時とは全く元気の無い山肌だけが強く印象に残った。                   [藤井法道 記]

[日 時] 平成29年6月11日(日) (晴れ)
[場 所] 山梨県韮崎市・南アルプス市 境
[参加者] 藤井法道(CL)、後藤 允(SL)、池田真由美、梅田直美、大脇美代、岡田清美、小島孝子、小林和雄、小室左内、篠田喜美子、清水友子、下畑佐和子、杉山美智子、竹中美幸、東明 裕、長屋桂子、野田紀子、林 一美、藤田純江、馬渕 等、村松哲彦、山本善貴                計22名
[タイム] 岐阜県庁前4:00=岐阜各務原IC=韮崎IC=JR韮崎駅=広河原P9:00~9:20-甘利山山頂9:50~10:00-奥甘利山分岐10:20-青木鉱泉/鳳凰三山分岐11:30-千頭星山山頂12:10~12:45-青木鉱泉分岐13:10~13:40-甘利山山頂14:40ー広河原P15:00~15:20=JR韮崎駅=韮崎IC=岐阜各務原IC=岐阜県庁21:00

[地 図] 韮崎(甲府10-2)、鳳凰山(甲府10-4)

自然観察会 「権現の森林づくり」

自然観察会

「権現の森林づくり」のフィールドにおいて、これまでに植栽した樹木のモニタリング調査を行った。

これは,平成28年に選定した13種32個体の供試木の植栽位置を確認した後,その生長量を計測するもので、一部に雪害による損傷が見られたものの、全てが活着していた。

過去には、ニホンジカによる食害を受けて枯死した個体も30%を超えるなど多く見られたが、防鹿網の設置の効果で、ニホンジカやイノシシの侵入はなく、植栽木の食痕はニホンノウサギに限られていた。

ただ、タヌキとみられる糞塊が確認されたことから中型の哺乳動物が侵入しているようである。

IMGP3091_2

また、雪害を受けた個体については、苗木の幹が折れてはいるものの、地際からの萌芽が旺盛で、今後の生長が期待された。

なお、平成29年5月に新植した苗木については、植栽当年の活着状況を知るために、秋季にサンプリングして同様の計測を実施することを考えている。

因みに、供試しているのは、クリ・イヌシデ・ヤマモミジ・ミズナラ・ヤマボウシ・ブナ・ナツツバキ・エゴノキ・ウラジロノキ・タムシバ・アオハダ・オオバクロモジ・ホオノキで,本年は新たにイタヤカエデも追加植栽されている。

当日は晴天に恵まれ、調査は午前中で終了したことから、昼食後に周辺に自生する植物の観察を行った。

その際に自生するエビネの一種を観察した。

例年になく開花期間が長いようで、ほぼ全個体での開花と良好な生育が認められた。

また、下山時に登山道の一部補修等を行うなど作業をして、無事に道の駅に帰着した。           [西條好迪 記]

[日 時] 平成29年6月4日(日) (晴れ)
[場 所] 揖斐郡揖斐川町東横山 「権現の森林づくり」のフィールド
[参加者] 西條好迪(L)、大口瑛司、神山敬三、小島孝子、下畑佐和子、白木貞次、
杉山美智子、竹中美幸、藤井法道、馬渕 等          計10名
[タイム] 道の駅「ふじはし」7:30=モニタリング調査(9:00~11:30)~植物観察(12:30 ~13:30)~作業(13:30~14:30)=道の駅「ふじはし」15:00(解散)

[地 図] 美濃広瀬(岐阜11-1)

5月バリエーション山行(二度と登りたくない山シリーズ) 水   洞  (1415.2m 二等三角点)

5月バリエーション山行(二度と登りたくない山シリーズ)

水   洞  (1415.2m 二等三角点)

久々野で41号から木曽街道を東進し、長い権現トンネルを抜けると朝日貯水池に架かる真っ赤なアーチの中洞大橋が眼前に現れる。

右岸の旧道に駐車し、水谷さんと合流する。

左岸の坑口横から左に巡視路を辿る。巡視路にしては踏み跡が無いなぁと思いながら新緑に彩られた樹林の中を気持ちよく進む。

30分も経つと汗が出だして、各自温度調節で服を脱ぎだした。

はじめは歩きやすい土の道であったが、20~30㎝の石が混じって歩きにくくなり勾配も急になってきた。

水谷さんが「昨日泊まった旅館で猿の肉を食べた」と、この話は吃驚である。

14番鉄塔に着くころ「一本!」の声が掛かり休憩。

辺りには蕨が目に付き、少しの時間で手に余る程とれた。

「杉山さん、ハイお土産」。

尾根も気持ちの良い樹林が続きなんとなく頂上に着いていた。

赤く塗られた二等三角点にタッチし、周囲を見回すと東に迫力満点の乗鞍岳が迫っていた。

20m程鉄塔の場所まで下がると何時も眺める御嶽山でない、継子岳、摩利支天岳、継母岳の御嶽山も素晴らしい眺めだ。

山P5280029

青空、新緑が眩しいなかで昼食タイム。

「なかなかいい山だ。」の声が多い。

新しい仲間が増えて、今西先生式の下山時の儀式が行われていないということで「水洞山ヤホー」を三唱して下山の途についた。

下山中、太い枯れ木にサルノコシカケを見つけ取ろうとしたが無理で、殊勝にも藪山フル装備で登っていた人から鋸を借り切断してとる。

コシカケはカチンカチンでなかった。

時間が早かったので、真っ赤な橋が見える登山口近くでラペリング訓練を行う。

簡易ハーネスを装着し、ムンターヒッチで懸垂下降して湖岸上の山道に降り立った。

ムンターヒッチが中々セット出来ず時間を費やしたが、訓練は好評であった。

小坂町湯屋の天然炭酸泉「ひめしゃが温泉」で汗、疲れを流す。

露天風呂の「源泉そのまんま風呂」は温いが、肩まで浸かってしばらくすると肌に泡が付きポカポカと全身が温まる。        [今峰正利 記]

[日 時] 平成29年5月28日(日) (晴れ)
[場 所] 高山市高根町中洞
[参加者] 今峰正利(L)、梅田直美、杉山美智子、竹中佳美、松原秀夫、馬渕 等、水谷 透、山田昌孝、山本善貴                 計9名
[タイム] 美濃総合庁舎6:00=中洞大橋8:20-水洞11:00~12:00-中洞大橋14:15-ひめしゃが温泉15:15~16:00-美濃総合庁舎17:30(解散)
[地 図] 朝日貯水池(高山12-2)

5月バリエーション山行(ゆっくり山行) 百々ヶ峰 ( 417.9m 三等三角点 )

5月バリエーション山行(ゆっくり山行)

百々ヶ峰 ( 417.9m 三等三角点 )

[日 時] 平成29年5月18日(木) (快晴)

[場 所] 岐阜市長良、三田洞  ながらふれあいの森

[参加者] 杉山美智子(L)、大口瑛司、大脇美代、岡田清美、神山敬三、藤田純江、 馬渕 等、市橋正一(特別ゲスト、愛教大名誉教授、蘭の研究者。道中蘭の自生地に案内してもらったり、珍しい蘭を見付けたりしました。)   計8名

[タイム] 三田洞駐車場9:00~9:10-三田洞展望広場9:50~10:00-百々ヶ峰頂上11:10~11:25-トイレのある山頂下ベンチ東屋11:45~12:50-権現山(375m)13:00- 北峰展望東屋13:50~14:20-ラベンダー広場14:35-駐車場14:40(解散)

[地 図] 岐阜北部(岐阜4-3)

5月例会山行 荒 島 岳 (1523.4m 一等三角点)

5月例会山行

荒 島 岳 (1523.4m 一等三角点)

荒島岳。日本百名山の一座だけあり、7時に駐車場到着時にはほぼ車は満杯状態。観光バスも入っており、大盛況の状況でした。

岐阜支部の参加メンバーは13人で、なかなかの大パーティです。

荒島岳頂上までの標高差は約1200m。

かなりの健脚コースですが、全員登頂を目指し意気揚々としておりました。

天気予報では快晴の予報も、登りの途中はほとんどが曇り空。

展望は望めないものの、その分涼しくとても登りやすく、長丁場の登山にはちょうど気持ち良かったです。

前日の雨で空気中の水分が多く、みずみずしいブナの新緑を堪能できました。曇り空の中、ブナ林はより幻想的に感じます。

シャクナゲ平を過ぎ、もちが壁あたりから急登が始まります。

また同時にお花畑の始まりです。

なかなか名前も覚えることができないですが、カタクリ・シャクナゲ・タムシバ・イワウチワ等々、美しく咲いており、メンバーは大賑わいでした。

山頂付近は残雪も残っており、ひんやりとした空気で鋭気を取り戻せました。

山頂到着は10:50。

山荒島岳、集合写真

凄い人でびっくりだったのですが、山行の行われた5月14日は荒島岳の開山日で、神事など地元のイベントが数多く重なっていたとのことでした。

山頂で神社に奉納された清酒”荒島岳”が振る舞われておりましたが、ドライバーなので楽しめず、少し残念。

登りの行程ではガスの中でしたが、山頂で食事中にどんどん晴れ間が広がり、素敵な展望のなか、ランチを楽しめました。

帰りは、晴れ渡った空を眺めながら下山。

陽射しを浴びたブナ林の新緑がまた素晴らしい。

途中のシャクナゲ平と白山ベンチからは、山頂からは見ることができなかった白山を拝むことができました。

帰り道にはコシアブラ講義を受けながら下山。

数名が晩酌のオツマミを確保しておりました。荒島岳。

深田久弥氏の故郷の山であり日本百名山ということで、山を登る者にとって感慨深い山でした。

また、大人数で楽しくゆっくりと山行を楽しむことが出来、命の洗濯が行えた一日となりました。   [東明 裕 記]

[日 時] 平成29年5月14日(日) (曇り後晴れ)
[場 所] 福井県大野市 西勝原、仏原、佐開               計13名
[参加者] 東明 裕(CL)、神山敬三(SL)、梅田直美、小林和雄、塩入英樹、白木貞次、
竹中美幸、竹中佳美、那須哲郎、林 靖子、古田 大、馬渕 等、三宅一正
[タイム] 勝原スキー場7:00-しゃくなげ平9:25-もちが壁9:55-荒島岳頂上10:50~11:55 -もちが壁12:30-しゃくなげ平12:55-勝原スキー場15:10

[地 図] 荒島岳(岐阜5-3)

4月バリエーション山行 舟 伏 山 (1040.3m 二等三角点)

4月バリエーション山行

舟 伏 山 (1040.3m 二等三角点)

舟伏山は旧美山町(現山県市)と旧根尾村(現本巣市)の境にあり、登山は山県市側からが一般的ですが、今回は本巣市の根尾東谷側より登ります。

以前は根尾谷の松田と神崎川神崎の間に山越えの道が有ったとのことです。

そのルートの内、神崎と桜峠間は登山道として現在も利用されていますが、桜峠松田峠間は舟伏山中腹を横切るルートのため流され消滅。

松田峠から先も尾根道に出るまでがトラバース道のため消滅し、松田からの尾根部分が杣道としてかろうじて残っているようです。

今回はその杣道を辿ります。

舟伏山

道の駅織部の里に集合。

分乗してまず根尾分署に登山届けを提出後県道255号線を走り、松田トンネルを抜けて、松田大橋手前の5、6台駐車スペースにて止めました。

神山敬三リーダーよりこれから入会される人や新入会員の紹介と松田峠から桜峠についての説明がありました。

すぐ側の貴船神社に参拝後、登山口に向かいます。

杉林の中はっきりした道が続いており、所々古いマーキングが残っています。

途中に配水管があり、高い音を出して亀裂より水が噴き出していました。

1時間経つと急斜面を登るようになります。

滑りやすく、木の根っ子に掴まり落石に注意して進みます。

若芽はまだまだ。落葉した樹の間から根尾の山々が望め、能郷白山は真っ白。

尾根道になり、白っぽい石が多くなる所から雪が出て来ました。

迷いながらもワカン、アイゼン、スノーシューを持ってきた人達は、それらを装着し快適に歩け楽しそうです。

西ルート分岐点から雪が深くなり、雪景色が素晴らしい。

30分かけて頑張って頂上に到着しました。

山290402-船伏山

二等三角点周辺の雪は溶けていたが、頂上広場は一面銀世界です。

早い昼食タイム。

暖かいラーメンが一番です。

食後、岩桜を見に行くことになる。100m程下るので、雪は全然ない。

岩場を探すと岩桜はほんの少し若芽を開いて咲くまでに至らず残念。

頂上までの登り返しが辛い。

尾根道の雪が緩み歩きにくい。

時々転んだり深みに嵌まり、少しバテました。

頂上に戻り暖かいコーヒーを頂いて、全員揃った後下山。

途中ミスミ草の花が咲いていました。

無事駐車場に到着。

集合場所に戻り解散。   [篠田喜美子 記]

[日 時] 平成29年4月2日(日) (快晴)
[場 所] 本巣市根尾松田~根尾松田・山県市神崎 境
[参加者] 神山敬三(L)、今峰正利、梅田直美、小島孝子、小林和雄、後藤 允、小室左内、塩入英樹、篠田喜美子、下畑佐和子、白木貞次、竹中美幸、東明裕、野田紀子、藤井法道、松原秀夫、馬渕 等、三宅一正、山田昌孝      計19名
[タイム] 道の駅織部の里7:10=松田登山口出発8:20-西山分岐点10:15-舟伏山頂上10:45-岩桜11:15~11:30-舟伏山出発12:00-松田登山口14:15=道の駅織部の里15:30(解散)                            [地 図] 谷合(岐阜7-1)

3月バリエーション山行 水 無 山 (1505.6m 二等三角点)

3月バリエーション山行

水 無 山 (1505.6m 二等三角点)

水無山は水無湿原で有名ですが、富山県側から登ろうとすると登山口までの林道がダートであり、ダート道の運転が怖くて、なかなか足が向かなかった山でした。

そんな時に水無山が支部山行に入っていたため大喜びで参加しました。
前日の天気予報では昼過ぎから雨の予報が出ていました。

予定通り実施との連絡がありホッとしたのですが、朝家を出た時は雨が降っていました。

これは集合してすぐに解散か、登山口まで行って解散か、途中まで登って下山か・・。

けれど、東海北陸自動車道を北上するにつれ天気が良くなっていき、登山口に着くと青空が出ていました。
登山口から尾根に取りついて、すぐにわかんを装着しましたが、締まっていない雪なのでズボスボと足が沈み、悪戦苦闘しながらのスタートとなりました。

諸先輩方から歩き方の指導をうけながら、暑いからか緊張しているからか、よくわからない汗をかきながらひたすら登りました。

休憩のたびに今峰さんからの手作り干し柿や竹中さんからのドライフルーツ等の頂き物のおやつに助けられてひたすら登るのみ。

スノーシューの方々は楽そうに登って行かれます。
標高差100mほどの急な斜面は、山田さんがラッセルし東明さんが踏み固めてくれたため、みごとな階段ができ楽々と登ることができました。

登山口からずっと小さなアップダウンを何回も繰り返して、やっと水無山の山頂が見えてきました。
山頂へつながる稜線に出るための雪庇を東明さんが突破し、その横で鈴木さん、山田さんが続き合計3か所の登り口ができました。

講習P3260039

雪庇を通り抜け稜線に出るとすぐに水無山の山頂でした。

講習P3260057

山頂からはこのエリアの山々をぐるりと見渡すことができ、山座同位をしながらの昼食となりました。

鈴木さんと山田さんは昼食も摂らず熱心にロープワークをしていました。

食後に全員で記念撮影をし、下山にかかる時にあられ状の雪が降り始めましたが、少しすると雪は止み、再び青空が出てきました。

どんどん下りましたが、登山口まであと少しというところで雨が降り出しました。

けれど、登山口に到着したときには再び雨は止んでいました。

ロングコースで大変でしたが、他の登山者もおらず貸し切り状態で、時折青空も出て、楽しい雪山登山をすることができました。

ありがとうございました。  [梅田直美 記]
[日 時] 平成29年3月26日(日)(曇り時々晴、一時雪、雨)
[場 所] 飛騨市河合町上ケ島
[参加者] 神山敬三(L)、今峰正利、梅田直美、刈谷敬三、東明裕、白木貞次、鈴木寛人、竹中美幸、山田昌孝、山本善貴                計10名
[タイム] 美濃総合庁舎4:00=水無山登山口6:40-1278.7m三角点10:00-水無山山頂
11:20~12:00-1278.7m三角点12:40-水無山登山口15:10=ゆうわーくはうす
16:00(解散)
[地 図] 角川(高山15-3)

3月例会山行 水無山(990m)~綿向山(1110m)~竜王山(825.8m)

3月例会山行

水無山(- 990m) ~ 綿向山(- 1110m) ~ 竜王山(Ⅲ 825.8m)

雪があることはある程度予想していたが、これほど厳しいコースとは思わなかった。

全員無事に帰れたので良かったけれど、万一滑落事故でも起こしていたら装備の不備を問われたであろう。

今後の戒めとしなければならないと思う。

水無山、綿向山、竜王山-地図
予定の時間に全員集合し出発、関ヶ原インターから名神高速を西へ向かう。

八日市インターで降り、R421、R307、R477を通り御幸橋駐車場に到着。

既に10台近い車が止まっており、この山の人気のほどが感じられた。

予定時間より10分早くスタート。

川沿いに表参道を行き、途中で右折し水無山北尾根コースに入る。

植林帯の斜面をジグザグで登る内、左へ回り込み急斜面のトラバース道となる。

左側はるか下に川が流れ、高度感抜群。

加えて所々道に雪が残り、皆さん声も立てず慎重に歩を運ぶ。

これ以上トラバースが続くなら斜面を直登しようと心に決めた時、丁度道もジグザグに登り出した。

ホッと安心して上部林道までひと登りで到着。
その先ルートはトラバース気味に続いているが、雪がかぶっているのでそれを辿らず稜線を歩くことにする。

この稜線歩きは快適。

かつての山道も残っていて藪は少なく、ほどよく雪もあって知らぬ間に水無山到着。

ここまで登ると一面の雪原である。
綿向山との鞍部まで下り、その先のルートを探す。

谷へ下り表参道に合流しようとしたが無理と分かり、やむなく大ガレの際を直登する。

実際に取り付いてみるとそれほど悪いことも無く、頑張って登っている内ポッと頂上の脇に出てしまった。

これはラッキーだった。

頂上はかなりの人。

山290312-綿向山、山岳会集合写真、小島

予定通りの時間に着けたのでゆっくり食事をし、食後は白木講師による雪上歩行や滑落停止の指導。

こういうことの積み重ねが大切である。
さて、これから竜王山に向かうのだが、気になっていたことがあった。

20年以上前の無雪期に登った私の記録に、急斜面を苦労して下りたと記されている。

どの程度の急さであったか記憶に無いが、この雪面である。

初心者も多い。

慎重に下らなければならない。

皆にアイゼンを着けさせ、私のは他の人に貸し、堀、今峰、白木はツボ足で下ることになる。

確かに急斜面で、雪も腐っていない。

一歩一歩慎重に下る。

一番急な個所はフィックスロープに助けられ全員無事にコルまで下ることが出来、一安心。

久し振りに緊張した時間だった。
その先はアップダウンは多いが、安心な稜線漫歩。

竜王山から下る途中、麓でサイレンの音がやかましく、どんどんこちらに近付いてくる。

駐車場に戻り着くと警察や消防が一杯。

聞くと、表参道を下っていた登山者が滑落してケガをしたとか。

彼等のお世話にならず良かったな、と思いつつ帰途についた。                 [堀 義博 記]

[日 時] 平成29年3月12日(日)(晴) [場 所] 滋賀県蒲生郡日野町西明寺
[参加者] 堀 義博(L)、今峰正利、小島孝子、後藤 允、小林和雄、白木貞次、杉山美智子、竹中美幸、東明 裕、縄田さかゑ、林 靖子、梅田直美 計12名
[タイム] 美濃国分寺前6:30=関ヶ原IC=八日市IC=御幸橋駐車場7:50~8:05-水無山北尾根コース分岐8:25-林道9:10~9:15-水無山10:05~10:20-鞍部10:35~10:55 -綿向山11:40~12:45-P913峰13:50~13:55-送電線鉄塔14:20~14:30-竜王山14:45~14:50-林道15:15-駐車場15:40~16:00=美濃国分寺前17:10(解散)

[地 図] 日野東部(名古屋10-4)

4月例会 芥見権現山(316.5m)各務原権現山(317m)

4月例会山行(春期懇親山行

芥見権現山(316.5m 二等三角点)、各務原権現山(317m 三角点なし)

(頑張り隊)
昨年大雨で中止となった権現山山行を、今年は初夏を思わせるような快晴の下、行うことができました。

リフレ芥見手前の駐車スペースに車を停め、まずは芥見権現山を目指して登ります。

途中、長山城跡には祠があり小休止、ここから芥見権現山へは水平移動です。雑木林の中では、ミツバツツジ、ヒカゲツツジが綺麗に咲き、コシアブラも見られます。

年配会員から若手会員へ花木の説明が続きます。
芥見権現山から更に東、関各務原アルプス方面へ向かいますが、桐谷坂までは行かないで右折し、急坂を登ります。

すると、素敵な岩場の上に出ます。

山写真 2017-04-16 10 50 41

ここは両権現山を眺める絶景ポイント。春は更に山が美しい。

眺めを堪能した後慎重に下り、谷筋から舗装された林道に出て登ります。老洞峠でゆっくり隊と出会いました。

コシアブラのお土産ができたと袋の中を見せてもらいました。東京ではこれはすごく高いのだそうです。
ゆっくり隊と別れ、左の急斜面を登り北山へ。

そして東屋のある各務原権現山へ行き、昼食を摂りました。

風が心地よく、桜の花びらが舞い、お昼寝でもしたくなりました。が、いつまでも居るわけにもいかず、北山へ戻りそれから西に向かって鉄塔から下山しました。

春を愛でる楽しい山歩きができました。                 [竹中美幸 記]

[日 時] 平成29年4月16日(日)(快晴) [場 所] 岐阜市芥見、各務原市須衛町
[参加者] 竹中美幸(CL)、今峰正利(SL)、梅田直美、神山敬三、杉山美智子、高木基揚、東明 裕、松原秀夫、水谷 透、三宅一正、山田昌孝      計11名
[タイム] リフレ芥見8:40ー芥見権現山9:40ー老洞峠11:35ー各務原権現山12:05~12:50ーリフレ芥見13:40(解散)
[地 図] 岐阜北部(岐阜4-3)

(ゆっく隊)
総会後の権現山。

ゆっくり山歩きを楽しみたい4人で、東部クリーンセンターから各務原権現山を目指しました。

登り始めてすぐにコシアブラの芽! ゆっくり登山の特権を使って山菜取りを楽しみました。

東京から参加された池田さんの話では、料理屋や居酒屋で食べたらすごい値段、道の駅でもかなりの値段のようです。

そんな話をしながら、たくさんのコシアブラを採取しました。
尾根道に出たらなだらかな道、のんびり権現山を目指しました。

ゆっくりゆっくり歩きましたが、1時間30分ほどで頂上に到着しました。

山2017_0416_102848-DSCF3041

昼食には早すぎる時間。

眺望を楽しみ、他の登山者と話をして過ごし老洞峠へ向けて下山しました。

う回路を選ぶつもりが間違えて、直接降りる激下りのコース。

そんなコースでも山菜採りを楽しみながら下りました。
峠でゆっくりしていると頑張り隊が登ってきました。

しばらく懇親を深めた後彼等は頂上へ、我々は林道をゆっくり下山。

ちょっとした芝生の場所でのんびりとランチを楽しんで、解散しました。

山菜を採りながらゆっくり山歩き、時にはこんな登山も楽しいものです。 [後藤 允 記]

[参加者] 池田真由美、大脇美代、後藤 允、長屋桂子           計4名
[タイム] 東部クリーンセンター9:15-尾根道10:00-各務原権現山頂上10:45~11:00- 老洞峠11:30~11:50-東部クリーンセンター12:20(解散)

平成29年度支部総会

支部総会

今年も支部総会は、3年続きで岐阜市入舟町の旅館楽遊。

交通の便が良いのと値段がお値打ちなことで使っているが、やはりあちこちの地域に持ち回りが良いと理事会で意見が出ていた。

来年は違った場所での開催を期待したい。
総会前の午前中に、技術委員会が「遭難事例から学ぶ登山計画の必要性&ロープワーク」の講習会を開催し、10人位が参加した。

参加者からは「とても勉強になった」との声もあり、今後も色々な形で技術の指導、伝承を続けて欲しいと願う次第である。
総会で従来と変えたことは、事業報告と事業計画をそれぞれの部門の責任者が発表したことである。

国内山行、写真展、技術、広報、等々。各責任者からは前年の反省や今年の夢が語られ、非常に内容のある報告がなされた。今後もこの方式で続けて欲しいと思う。
各議案が滞りなく承認された後、恒例の岐阜今西錦司賞の表彰となり、今年度は藤井法道副支部長が受賞した。

今西錦司賞

10年間に亘る「権現の森林づくり」を先頭に立って取り組まれた功績に加え、永年の支部への貢献に対しての顕彰であり、心から祝福の拍手を送りたい。   [堀 義博 記]

[日 時] 平成29年4月15日(土)

[場 所] 「旅館楽遊」 岐阜市入舟町3丁目18-2

[参加者] 猪又敦子、今峰正利、梅田直美、大脇美代、岡田清美、岡田育子、影山英雄、熊田宗次、神山敬三、小島孝子、後藤 允、小林省三、篠田喜美子、白木貞次、杉山美智子、鈴木寛人、高木基揚、竹中美幸、竹中佳美、長屋桂子、林 一美、      藤井法道、藤田純江、堀 義博、三宅一正、水谷嘉宏、山田昌孝、池田真由美、水谷 透、東  司

計30名