秋期懇親山行 富士見台(1739m 三角点なし)~ 南沢山(1564m 三角点なし)

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秋期懇親山行

富士見台(1739m 三角点なし)~ 南沢山(1564m 三角点なし)

予定より早めに美濃ICを出発し、中津川ICで村松さんと落ち合う。

神坂峠に向かう車中で村松さんがこんな話をしてくれた。

東山道の難所と言われた神坂峠には、「信濃路は 今の墾(は)り道 刈りばねに 足踏ましむな 沓(くつ)履(は)け我が背」(信濃の道は最近開墾したばかりの新道です。

木の切り株で足を踏み抜かないように気をつけて、ちゃんと履物を履いていってね、私の旦那さま)必ずしも神坂峠を通ったとは限りませんが、まず千数百年前、当時の国道1号線と言うべき東山道の神坂峠も通過しただろう、そう考えながら越えたほうが趣があるではないか。

それにふさわしい古代人の妻の愛情あふれる歌だと思う、と。歴史にうとい私は驚嘆しました。

神坂峠には石碑が建っていて、頂上の「神坂峠遺跡」からは、古代に祭祀で使用された滑石で作った鏡、刀子、剣、勾玉、臼玉、管玉、などが発掘されたそうだ。

先を急ぐあまりか峠の石碑を見ることを忘れてしまった。
九十九折れの林道を駆け上って萬岳荘に駐車。幅広の登山道は大勢の人たちの通行で荒れていた。

県境尾根に登り少々体が温まるころに富士見台に着くと、朝が早いのに1グループが先着していた。

遠方は霞んでハッキリしないが恵那山、前山、御嶽山には白煙、南木曽岳、擂古木、と続き南アルプスの山影が続いている。

頂上から北に緩やかに下る。

広い尾根は腰高の笹原で先の見通しもよく頗る快調に進む。

トップの歩幅が広いのか普通に歩いているようだがかなりのスピードだ。

誰も「ゆっくり!!」と声を掛けない。

山富士見台

▲恵那山をバックに富士見台頂上で
前方には 横川山の尾根が東西に延びていて笹原の斜面に背高のドウダンツツジが赤く点在している。

生憎の曇り空で歓声が上がらない。

水場から尾根道になり鞍部から上り詰めると古ぼけた看板があり「湯舟沢山」と読める。

誰かが三角点の所がこの名前ではなかったのか?と声が出る。

さらにダウンアップしてようやく横川山三角点に着いた。

振り返って富士見台を見れば曇っていてドウダンの赤が笹原の緑に映えないが中々の眺めだ。

北に下ると唐松林、桧林と移り変わり南沢山に着く。

5年前の総会後に登った時は笹は雪の下であったが、今日の笹は顔の辺りまで立ち上がって展望は望めない。

休憩を兼ねて昼食。帰路では富士見台から神坂三角点に回る。登りでの荒れた道よりフカフカの道は本当に気持ちがよい。

広い尾根には落雷による遭難碑が静かに佇んでいた。神坂山の頂上には大岩があり登ると遠望がきくようだ。

「滑らない岩だから大丈夫!!」少し勇気をだして皆登って見た。
山荘の泊まりは2パーティーのようだ。

少々早いがテーブルを囲んで飲み始めた。

村松さんの最新情報では、モンベルから退職した人が起業した「ファイントラック」のウエアーは高価であるがよく売れているとのこと。

例えばパンツのベルトの端処理は、他のメーカーでは気を配ってないが、右ポケットの中に引き込むようになっていて、実演してくれた。

消灯で9時就寝。夜半から強風でドアがギシギシ、何処かでバタンと大きな音がする。

一眠りすると強い雨音も追加されていた。

明け方も同様な状況が続いていた。電気が点かないうす暗がりの中(管理人は下山しているらしい)で朝食を摂る。

天気予報では午後から上がるといっていたが、この状況では長時間を要する恵那山登山を諦めて下山することにした。

〔今峰正利 記〕
〔日 時〕 平成27年10月10日(土)、11(日)
〔場 所〕 岐阜県中津川市神坂、長野県下伊那郡阿智村 境
〔参加者〕 今峰正利、神山敬三、小林和雄、馬渕 等、村松哲彦
〔タイム〕 10日 美濃合同庁舎6:50=中津川IC7:50=萬岳荘8:55-富士見台9:25-
湯舟沢山10:10-横川山10:30-南沢山11:05~11:45-横川山12:10-
湯舟沢山12:25-富士見台13:20~13:45-神坂山14:05-萬岳荘14:25
11日 萬岳荘7:20=中津川IC8:20=美濃合同庁舎9:20(解散)
〔地 図〕 伊那駒場(飯田8-1)、中津川(飯田8-3)

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