自然観察会
屏 風 山 (794.1m 一等三角点)
寿老の滝駐車場に参加予定者9名が8時30分過ぎに揃ったことから、9時に出発し林道を登山口に向かう。
登山口までの約20分間は、コナラ・クリ・コジイなどの殻斗(ナラ類の果実の基部を包む椀状のもの、キャップ)の模様や形状の違いを実物と図で観察する。
登山口からは急登になるが、15分ほどでツガの大径木に到着。
ツガ・ヒノキの球果(果実)を観察し、針葉樹の見分け方や生態の説明を受ける(約20分間)。
その後北屏風山まで枝尾根を直登し、コバノミツバツツジ・ミツバツツジ・バイカツツジ・ネジキなどのツツジ科落葉低木の葉序(葉の付き方)の違いや樹皮の特徴を観察しながら屏風山に着く。
晴天に恵まれて、屏風山では瑞浪市・土岐市をはじめ御岳山や中央アルプスさらには養老山系が遠望でき山談義に話が弾む。
集合写真を撮った後、黒ノ田湿地に向かう。
黒ノ田湿地までは標高差こそ30m程度であるものの、地形図に表れない起伏がつづき隠れピークのチェックの勉強になる。
黒ノ田湿地で昼食をとり、湿地の周囲を散策する。
約2.5haの湿地は既に草紅葉となっており、わずかにシラタマホシクサ・オヤマリンドウの花が残っている。
この一帯は湿地となっているが、かつては棚田状の耕作地であり現在も畦の名残がみられる。
初期の1/25,000地形図には畑地として土地利用形態が示されているので,興味のある方は参照して下さい。
帰路はスギ・ヒノキの植林地を通り抜け、奥寿老登山道を約1時間程度下り寿老の滝を見学した後14時30分に解散する。
登山コースとしては物足りないものの、初夏の湿地での植物観察や田代山の三角点にまで足を伸ばすのも好いでしょう。
[西條好迪 記]
[日 時] 平成27年10月18日(日)
[場 所] 岐阜県恵那市山岡町田代・三郷町、瑞浪市釜戸町・土岐町 境
[参加者] 小島孝子、後藤 允、西條好迪 下畑佐和子、竹中美幸、竹中佳美 藤井法道、村松哲彦、山本善貴
[コース] 9:00寿老の滝駐車場→寿老の滝登 山道(東コース)→ 登山口 → 大栂 → 北屏風山(777m)→ 屏 風山(794.1m、一等三角点)→ 八百山(800m)→ 馬の脊山 (767m)→ 黒ノ田湿地(768m) → 奥寿老登山道 → 寿老の滝駐 車場14:30
[地 図] 瑞浪(飯田12-4) 11月例会山行