6月例会山行(自然観察会) 武 奈 ヶ 岳 ( 1214.2m 三等三角点 )

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前日まで天気予報の画面はしっかりと雨マークであり、降水確率もお墨付きと言えるほど高いものであった。ただし、午前中はなんとか持つかなという期待もあり、竹中さんより届いた決行の連絡に参加の返事をする。
美濃国分寺に集合して出発する時、空模様は怪しいもののまだ雨は落ちていない。途中道の駅マキノにて休憩し、武奈ヶ岳・御殿山ルート登山口のある明王院に向かい、駐車場にて三宅さんと落ち合う。周回は中止すること、雨が降ってきた時点で下山を考えるということに全員が同意し、7:50登山口より出発。
今回は西條先生と武奈ヶ岳の自然(ぶな)を観察する会である。登り始めは杉・檜林の急登であり、蒸し暑く風がないためか、これがかなりきつく感じられた。前日も雨であったためか、足下はかなり悪い。出発して30分で小休止。西條先生より、ここで檜について解説があった。幹の太さは樹齢という要素よりも温度と降水量の要素の方が影響を与えやすいので、単純に幹の太さから樹齢を推定するのは困難とのこと。樹齢30年から施肥を行うと早く太くなるようであるが、強度が出ない木材になるという。大変興味深い話である。
9:30頃、急登が終わり標高800m程度の尾根に出る。ここで小休止。まだ雨は降り出さず、空はどんよりと曇っている。ここからは少しなだらかな尾根筋に出て、足取りが軽くなる。
10:30、御殿山に到着。ここで、ポツポツと雨が落ちてくる。ここまでで終了ということになったが、山頂までは1時間あればピストンできるのではないかという話が出て、ここでパーティを2つに分けることとなった。山頂までは水谷さんをリーダーとして8人が行くこととなった。
御殿山から山頂までの道のりは、森林のない尾根道である。晴れていれば楽しい散歩道なのだろうが本日は雨で視界は50m程度、風もかなり強い。時折突風が吹き、横殴りの雨が降るという苦難の道。ザックカバーを飛ばされそうになりながら、何とか歩いて行く。一人での山行なら、多分引き返していたと思う。30分程かかり11:00に山頂到着。写真だけ写してすぐに下山する。御殿山まで来ると、風が弱まってきて雨もそれほどではなくなった。少し神経を使ったが、天候が荒れた時にどのような事になるかについて、経験できたことは有意義だったと思う。
先に下山したパーティを追いかける形で下っていき、13:00頃登山口に到着。結局、雨は山頂直下のみ降られたことになる。下山したところに関本さんご夫妻が駆けつけて下さり、お茶と和菓子、獲れたてのトマトをご馳走になる。疲れた体に大変美味しかった。
少し落ち着いてから、明王院の集会所前の空地にて西條先生より特別に講義を頂く。ブナは種がどんぐりであるため、あるブナの木から30m程度以内でしか子孫を残せないなど、繁殖力があまり強くないといった話や日本海側と太平洋側とはブナに違いがあるなど、様々印象に残るお話を頂き、大変勉強になった。              [久田宗昌 記]

*編者註 関本さんご夫妻は京都市左京区にお住まいで、ご主人は京都・滋賀支部の会員で  岐阜支部の会友です。奥様はこの3月に引退されましたが、ずっと岐阜支部の会員でし  た。ご主人の入っている京都支部じゃなく岐阜支部がいいの、という岐阜びいきの方で、  よくお二人で岐阜支部の山行に遠路はるばる参加されていました。今回、岐阜から地元  の山に来てくれたというので、駆け付けて下さったのです。ありがとうございました。
[日 時] 平成30年6月10日(日) (曇り、ガス一時)
[場 所] 滋賀県大津市葛川坊村町~大津市葛川・同市北比良 境
[参加者] 西條好廸(講師)、竹中美幸(L)、梅田直美、神山敬三、小林和雄、白木貞次、白木しづゑ、東明 裕、久田宗昌、馬渕 等、水谷嘉宏、三宅一正、他3人                             計15名
[タイム] 美濃国分寺5:30=明王院駐車場7:30~7:50―御殿山10:30―武奈ヶ岳11:00―御殿山11:30―登山口13:00~(講義)~14:00=美濃国分寺16:00(解散)

[地 図] 花脊(京都及大阪1-4)、北小松(同1-)

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