3月例会山行
水無山(- 990m) ~ 綿向山(- 1110m) ~ 竜王山(Ⅲ 825.8m)
雪があることはある程度予想していたが、これほど厳しいコースとは思わなかった。
全員無事に帰れたので良かったけれど、万一滑落事故でも起こしていたら装備の不備を問われたであろう。
今後の戒めとしなければならないと思う。
予定の時間に全員集合し出発、関ヶ原インターから名神高速を西へ向かう。
八日市インターで降り、R421、R307、R477を通り御幸橋駐車場に到着。
既に10台近い車が止まっており、この山の人気のほどが感じられた。
予定時間より10分早くスタート。
川沿いに表参道を行き、途中で右折し水無山北尾根コースに入る。
植林帯の斜面をジグザグで登る内、左へ回り込み急斜面のトラバース道となる。
左側はるか下に川が流れ、高度感抜群。
加えて所々道に雪が残り、皆さん声も立てず慎重に歩を運ぶ。
これ以上トラバースが続くなら斜面を直登しようと心に決めた時、丁度道もジグザグに登り出した。
ホッと安心して上部林道までひと登りで到着。
その先ルートはトラバース気味に続いているが、雪がかぶっているのでそれを辿らず稜線を歩くことにする。
この稜線歩きは快適。
かつての山道も残っていて藪は少なく、ほどよく雪もあって知らぬ間に水無山到着。
ここまで登ると一面の雪原である。
綿向山との鞍部まで下り、その先のルートを探す。
谷へ下り表参道に合流しようとしたが無理と分かり、やむなく大ガレの際を直登する。
実際に取り付いてみるとそれほど悪いことも無く、頑張って登っている内ポッと頂上の脇に出てしまった。
これはラッキーだった。
頂上はかなりの人。
予定通りの時間に着けたのでゆっくり食事をし、食後は白木講師による雪上歩行や滑落停止の指導。
こういうことの積み重ねが大切である。
さて、これから竜王山に向かうのだが、気になっていたことがあった。
20年以上前の無雪期に登った私の記録に、急斜面を苦労して下りたと記されている。
どの程度の急さであったか記憶に無いが、この雪面である。
初心者も多い。
慎重に下らなければならない。
皆にアイゼンを着けさせ、私のは他の人に貸し、堀、今峰、白木はツボ足で下ることになる。
確かに急斜面で、雪も腐っていない。
一歩一歩慎重に下る。
一番急な個所はフィックスロープに助けられ全員無事にコルまで下ることが出来、一安心。
久し振りに緊張した時間だった。
その先はアップダウンは多いが、安心な稜線漫歩。
竜王山から下る途中、麓でサイレンの音がやかましく、どんどんこちらに近付いてくる。
駐車場に戻り着くと警察や消防が一杯。
聞くと、表参道を下っていた登山者が滑落してケガをしたとか。
彼等のお世話にならず良かったな、と思いつつ帰途についた。 [堀 義博 記]
[日 時] 平成29年3月12日(日)(晴) [場 所] 滋賀県蒲生郡日野町西明寺
[参加者] 堀 義博(L)、今峰正利、小島孝子、後藤 允、小林和雄、白木貞次、杉山美智子、竹中美幸、東明 裕、縄田さかゑ、林 靖子、梅田直美 計12名
[タイム] 美濃国分寺前6:30=関ヶ原IC=八日市IC=御幸橋駐車場7:50~8:05-水無山北尾根コース分岐8:25-林道9:10~9:15-水無山10:05~10:20-鞍部10:35~10:55 -綿向山11:40~12:45-P913峰13:50~13:55-送電線鉄塔14:20~14:30-竜王山14:45~14:50-林道15:15-駐車場15:40~16:00=美濃国分寺前17:10(解散)
[地 図] 日野東部(名古屋10-4)