5月バリエーション山行  銚 子 ヶ 峰 (1810.4m 三等三角点)

5月バリエーション山行

銚 子 ヶ 峰 (1810.4m 三等三角点)

二等三角点の写真を撮りに無雪期の丸山を目指す、というのが当初の計画だった。

1/25000図には神鳩小屋から丸山まで明瞭な破線が引いてある。

丸山に夏道があるという話は聞いたことが無いけれど、形跡ぐらいはあるのかなと期待していた。

ところがそれは大嘘であることが分かった。大垣山岳協会に私と同じく一・二等三角点マニアがいて、2週間前に登ったという報告書を届けてくれたのだ。

それによると全ルート強烈な藪で、神鳩小屋から何と8時間半を要したとのこと。

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▲広い銚子ヶ峰山頂でくつろぐ
帰 りは山中ビバークを余儀なくされたと聞き、躊躇せず目的地を銚子ヶ峰に変えたのである。
銚子ヶ峰なら面白くないので止めた、というのが1人。

物足りないから早出して二ノ峰まで行く、というのが2人。

結局、集合場所に集まったのは5人。

経費節約のため少し窮屈だが1台に乗り合わせて、登山口に向かう。

大杉下の登山口で水谷氏と合流し出発、歩き慣れたコースを辿る。

道中、雪は皆無。少し見晴らしがきく所から、銚子ヶ峰の山腹に申し訳程度に白い物が見える。

今年の寡雪と5月末という時節からやむを得ないが、やはり淋しい。

2時間弱で神鳩の避難小屋に到着。

丸山へ向かった彼はどこから潜り込んだのだろうと探したが、ルートを外れるといきなりの藪で、入ってみる気にもならない。

もし、あの報告が無かったらどうしていただろう。

3時間で行ける所まで行くという計画だったが、僕のことだ。

多分、1時間もせずに三角点到達は不可能と判断して引き返しただろうと思う。

それに較べ、銚子ヶ峰へはいい道が続いている。

母御石を越え1時間少々で到着。

道の有り無しでこうも違うものかと感心しながら、さらに北峰まで足を伸ばす。

そこから西の県境稜線は笹の海。

今でも願教寺山へは所詮積雪期しか行けないのであろう。

頂上に戻りゆっくり食事していると、二ノ峰まで行った二人が息せき切って戻って来た。

無事合流でき、8人で談笑しながら引き返す。

道の有難味をしみじみ感じた山行だった。

[堀 義博 記]
[日 時] 平成28年5月29日(日)
[場 所] 岐阜県郡上市白鳥町石徹白~石徹白・高山市荘川町尾上郷 境
[参加者] 小林和雄、白木貞次、竹中美幸、縄田さかゑ、林 靖子、堀 義博、水谷 透 山本善貴
[タイム] 中濃総合庁舎5:20=大杉下登山口6:45~7:30-神鳩小屋9:20~9:30-銚子ヶ峰10:40~12:35-神鳩小屋13:20~13:40-大杉下登山口15:05~15:20=中濃総合 庁舎16:40(解散)
[地 図] 二ノ峰(金沢4-4)

5月例会山行(第9回今西錦司記念山行)  野 坂 岳 (913.3m 一等三角点)

5月例会山行(第9回今西錦司記念山行)

野 坂 岳 (913.3m 一等三角点)

敦賀市街から旧国道27号線を西へ。市道に入り小浜線のガードをくぐり、野坂いこいの森まで車で入る。

既に駐車場は満車状態であったが、3台分のスペースを見つけ駐車。

園内を左寄りに進むと直ぐ谷沿いの道となり、遊歩道のような幅広の登山道が続く。

対岸の斜面にはタニウツギやオオカメノキが広い範囲に咲き誇っていた。

さらに上がると藤や桐の紫も花盛り。

渡渉して谷を離れるところが「橡の木地蔵」であったが気づかず通過し敦賀湾の展望が開けた所で思わず立ち止り休憩。

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▲快晴の野坂岳山頂で一等三角点を囲んで
遠景は霞むが下の平野は良く見えた。
尾根に出て暫く進むと広場があり山頂まで2㎞の標識、ここまで1時間。

尾根上に付けられた道からは時々敦賀半島の西方ヶ岳が山容を表す。

途中行者岩へ上がってみたが風が強すぎて足を踏ん張らなければ立てないほどで、展望を楽しむ余裕もなし。

一ノ岳展望地から電波塔へ直登し、そこから稜線を登山道に出る。

雪の重みにクネクネと曲がったブナや低灌木の林となっており、新緑と相まって素敵な道行となった。

そこから一段上がるとブナの巨木が林立する緩やかな山道となる。

緑に包れ爽やかな風が心地良い。
樹林の中、三ノ岳の看板を見れば山頂はすぐ。

避難小屋の前を通り、展望の良い一等三角点に着いた。

すぐ東には前年支部山行の岩籠山、南には高島トレイルの山並み、西に若狭の懐かしい山々、北に若狭湾と敦賀湾が広がり遮るものはない。

山頂付近には、ミツバツツジ、ウラジロヨウラク、また途中の登山道にはヤマボウシと初夏の木の花々を楽しむことが出来た。

予定より早く安全に登山を終えられ、同行の皆様に感謝。

[神山敬三 記]
[日 時] 平成28年5月15日(日)

[場 所] 福井県敦賀市野坂~長谷・関境
[参加者] 神山敬三、後藤 充、白木貞次、白木しづゑ、杉山美智子、竹中美幸、林靖子三宅一正、山本善貴、横田昭夫
[タイム] 伊吹薬草の里6:30=野坂いこいの森登山口8:30-野坂岳頂上10:50~12:00-登山口13:30=伊吹薬草の里15:30(解散)
[地 図] 敦賀(岐阜15-3)

5月バリエーション山行 ソ ン ボ 山(1192.8m 三等三角点)

5月バリエーション山行

ソ ン ボ 山(1192.8m 三等三角点)

今回の目的は飛騨市宮川のソンボ山。富山県境近くということで、早朝出発のやや強行登山になった。

近くにあり昨年同時期に登った漆山岳と違い、今年の残雪の少なさはここも同じで、そのかけらさえ見ることが無かった。

また、国有林ということからか山頂部には意外にもくっきりと杣道が付けられて藪はほんの少々、期待(?)を大きく裏切ることになった。

最も難儀だったのは標高差850m、延長6.1㎞にわたる林道を延々と歩かねばならないことだった。

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▲まったく雪のないソンボ山頂上で
飛騨市に入り、先ず古川にある飛騨本署に登山届を出す。

国道41号から360号に入り、旧宮川村のJR打保駅の先で林道洞~流葉線に入る。

この林道はまだ半月前にゲートが開いたばかり。

奥には見頃を迎えたミズバショウの群落があり、今日も多くの観光客を迎えている。

そうして林道に入り、約1.5㎞ほどにある土集落跡を車止めにし登山口とする。
林道を歩くこと45分余り。

ここを左折した所に点名鉢窪三等三角点があるが、帰りに立ち寄ることにし右折して更に林道を進む。

二つ目の林道も右折して林道終点まで進んだところから藪に入る。

ここまで1時間50分程。

なお、林道終点150m手前右手にマセド三角点へ向かう谷越えの杣道の起点があり、これを入れば全く藪漕ぎなく山頂に立てた。

これは帰りに判ったことで、そこへ入る目印などは無いが、唯一林道の左手にほんの少しの膨らみのある所を右手の谷へ下ると良い。
帰りに立ち寄ったマセド四等三角点は無事見つかったが、もう一つの鉢窪三等三角点は30分余りの大捜索にもかかわらず発見出来なかったことが唯一残念であった。

山頂からは昨年同時期に登った漆山岳や僅かに残雪を頂いた白木峰方面が展望でき、暑くも無く寒くも無い絶好の登山日和を堪能することが出来た。

地元ではこの山をウド山とも云うそうで、帰りには多くの山菜のご褒美にもあずかった。

[藤井法道 記]
[日 時] 平成28年5月1日(日)   [場 所] 岐阜県飛騨市宮川町洞
[参加者] 今峰正利、神山敬三、小林和雄、後藤 允、白木貞次、竹中美幸、竹中佳美
藤井法道、藤田純江、山本善貴
[タイム] 中濃総合庁舎4:00=飛騨警察署=土(ど)集落跡登山口6:30~6:45-鉢窪(Ⅲ789.9)上部7:30-マセド(Ⅳ1124.9)右手林道終点8:00~8:15-杣道出合9.00-ソンボ山9:30~10:15-マセド10:20~10:40-林道出合10:55-鉢窪12:15~12:50-      登山口13:40~14:10=古川=高山西IC=美濃IC=中濃総合庁舎17:00
[地 図]

 

 

4月バリエーション山行 猿ヶ馬場山(1875m 三角点なし、1827.3m 三等三角点)

4月バリエーション山行

猿ヶ馬場山(1875m 三角点なし、1827.3m 三等三角点)

猿ヶ馬場山は広々とした山頂からは雄大な白山を眺めることができ、何度でも登れたら登りたい、そう思わせる山です。

週間天気予報では日曜日は☂マークが付いたり消えたりで心配でしたが、当日現地では青空も覗くまずまずの天気。

今日も登れる、と心は弾みました。

ただ、山頂には雲がかかり、その頂きを見ることはできませんでした。この日の参加者はちょっと寂しく3人。

例年この時期には多くの人が登る山なのですが、はっきりしない予報だったせいか、この 日は私達の他はツアーの1グループのみで、静かな山でした。

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▲猿ヶ馬場山の頂上で

6時10分、白川郷の雪のない林道を出発。

7時半、宮谷林道合流点までくると雪もほどほどに残っていました。

私が初めて登った時は、この合流点の少し先で右の尾根に取り付き帰雲山へ向かいましたが、林道の方が歩き易そうなのでそのまま進みました。

2年半前の秋、無雪期の猿ヶ馬場山三角点の調査山行に参加して、この先も道が続いていることを知っていたので、行ける所まで林道を歩いてもいいかなと思っていたのです。

2回渡渉し更に九十九折りの林道を歩き、積雪で道がわからなくなった辺りから尾根を直登しました。
尾根に出ると風が強く、小雨も降り出しました。

帰雲山でカッパを着、ワカンを付けました。帰雲山から猿ヶ馬場山への尾根は広いうえ、ガスって視界が悪くなりました。

こうなるとGPS頼りです。

今峰さんがルートを確認しながら先導し、那須さんが高度を教えてくれました。

それでも、後でGPSの軌跡図を送ってもらい見てみると、無雪期に歩いた林道に近い所を歩いていたことがわかりました。

さすがだと感心しました。

例年より気温が高く、雪が緩んできていて、時々踏み抜くことがありました。
そうして広い広いシラビソ平を抜け、11時30分やっと猿ヶ馬場山の山頂に到着しました。

今峰さんが何年か前に登った時はシラビソは雪の下で、平らな台地に「なるほど馬場だ」と感心したそうですけれど、今年は雪が少なく右へ左へとシラビソを避けながらの歩きでした。

じっとしていると寒くなり、立ったままお昼を食べ、早々に下山にかかりました。
下りは、もう一つのグループが帰雲山へ寄らずに直接猿ヶ馬場山へ登ったルートを利用させてもらいました。

1つ目の渡渉地点から直ぐに左の尾根に取り付くルートです。

急斜面でしたが、緩んだ雪なので踵がよく効き、早く林道に下りることができました。

ここまで下りると天気も回復し快適です。最後は杉林の中にオーレン畑を発見しました。
白山を見ることはできませんでしたが、新たなルートを知り、歩き易い雪の状態だったので2時間半程で下りれたことに満足しました。

雪の少ない今年はこの時期がベストのようでした。

この山は4度目ですが、それぞれ充実感を味わうことができました。

[竹中美幸 記][日 時] 平成28年4月3日(日)

[場 所] 岐阜県白川村荻町
[参加者] 今峰正利 那須哲郎 竹中美幸
[タイム] 美濃総合庁舎4:30=荻町、八幡神社裏6:00~6:10-宮谷林道合流点7:20-帰雲山9:50~10:00-猿ヶ馬場山11:35~11:50-宮谷林道13:10-八幡神社裏14:25=美濃総合庁舎16:30(解散)
[地 図] 平瀬(金沢3-2)

3月積雪期研修山行 大日ヶ岳(1709.0m 一等三角点)~ 天狗山(1658.5m 三等三角点) ~ 芦倉山(1716.8m 三等三角点)~ 丸山(1786.0m 二等三角点)

3月積雪期研修山行
大日ヶ岳(1709.0m 一等三角点)~ 天狗山(1658.5m 三等三角点)
~ 芦倉山(1716.8m 三等三角点)~ 丸山(1786.0m 二等三角点)
今冬は50~100年に一度と言われるほど降雪が少なかった。
3月末では標高1000m地点でも、日当たりが良ければ雪が残っていない。
当初予定していた野伏ヶ岳周辺も例外ではなく、雪がなくとも夏道で稜線まで上がれる山ということで、上記の縦走へと目的を変更した。
3月26日朝5時、下山地点の石徹白保川林道へ車を回送する。あわよくばかなり奥までと期待していたが、林道は入ってすぐに雪に覆われていた。
残りのメンバーと白鳥の道の駅で合流し、ひるがの高原の大日ヶ岳一般登山口へと移動する。駐車場周辺は完全に雪がない。
7時出発。
尾根を辿っていく夏道は雪がなく、歩き出すとやはり3月、汗をかきながら快適に歩を進める。
東からの尾根と合流する1273m地点に至ると、ようやく辺り全面雪に覆われるようになる。
快晴とは言え、まだ雪質は堅く締まっている。
アイゼン、かんじき不要のつぼ足で広い尾根を真っすぐ登る。風が雪陵を吹き上げるようになるとさすがに寒い。
ヤッケを着たり脱いだり、汗をかかぬように衣服調整しながら進む。
10時20分大日ヶ岳頂上着。一人先客あり。
スキーシーズンも盛りを過ぎ、さすがにスキー場から来る人は少ないようだ。こ
こで白木さんの膝の不調が確実となったので高鷲スノーパークスキー場経由で下山することとし、残り3人のメンバーで山行を続行する。
頂上から眺める天狗山のピークは少し出っ張った程度に見える。
そこまではトレースもあり、戻ってくるスノーシューの人とすれ違う。

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▲大日ヶ岳頂上で白山、別山をバックに
危惧していた山腹の雪面はま だ割れておらず、稜線をぐいぐい進み11時20分天狗山頂上着、軽い昼食を摂る。
この先はトレースもなく、広い尾根が拡がる。
尾根のぐっと落ち込んだ辺りが中州宿か。
その先の大きな山が芦倉山だ。
1596m地点で北へと大きく尾根は曲がることになる。
左手の西側斜面は暗い常緑の杉植林地帯、右手の東側斜面はブナ、ミズナラなどの明るい落葉広葉樹林帯と、きっかり分かれる。
ブナにはたくさんの熊棚がのっている。
そう言えば、さっきも尾根を横断する熊の足跡があった。納得の熊環境である。
中州宿まで高度を下げると陽はすっかり高くなり、雪が腐り始めたところもある。
明日のため尾根上の1500m平坦地まで進み、幕営することにする。
幕営候補地手前は当然ながら急斜面。
あと20m10mがなかなか辛い。
つぼ足が雪に沈む。14時行動終了。
とりあえずビール、そしてテント設営。再びビール、夕食、就寝。
快晴の一日であった。
3月27日、4時起床、5時30分出発。
天気予報では午後から曇り所により雨らしい。
昨日より気温は高いが快晴。雪面もまあまあ締まっており、アイゼンがなくても歩けそう。
昨日頑張った甲斐があって、6時芦倉山頂上着。
ここもまた360度の視界。
これから向かう丸山、さらに遠く銚子ヶ峰、一ノ峰、二ノ峰、三ノ峰、別山、白山主峰へと続く稜線が見える。
芦倉山頂上からの下降点はなかなか急だ。
鞍部まで50mほど。
樹木のない雪面を、ピッケルをさし後ろ向きで慎重に降りる。
雪は蹴り込むとつま先ぐらいは入る。
高度感がたっぷりあり、本日一番のヤマ場という感じである。
鞍部に着き一息入れて、稜線を先へと進むと、前方に見える1669mピーク直下の稜線は雪がなく、東側には雪庇の崩壊跡が見える。
進めるのだろうかと思いつつ近づくと、案の定狭い稜線は先が落ちている様子。
西側は急斜面な上に雪が薄く掴まる樹木がない。
少し戻って、東斜面の崩壊雪庇帯に降りてトラバースする。
地図には載っていないが稜線はやはり岩稜だった。
10mほどの岩稜をトラバースした後1669mピークに上がり、再び稜線上を進む。
1650mコブで方角を北西方向に大きく変えると、丸山がどんと眼前に現れる。
オーッと思う一方、これから50m降って180mの登りだ。
頂上直下の急斜面は雪面に笹も出ている。
西側は崩壊地で雪が少なく、東側は雪庇が崩壊し地面が見えている。
笹を目指すしかないだろう。
到達してみると、やはり笹に突入するのが一番安全のようだ。
笹をつかみながら体を押し上げてみると、意外とすぐに笹帯を突破しつるつるの雪面が出てきた。
一気に雪面を蹴り込みながら10mほど登ると急斜面は終わり、頂上が見えた。
8時、丸山頂上到着。今回の行程の最高地点だ。

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▲丸山の頂上。別山、白山が大きい
いまのところ雲一つない快晴だが、天気予報を信じればゆっくりしていられない。
頂上で写真を撮ってすぐに復路へ向かう。丸山から降り切った鞍部でアイゼンを装着する。
アイゼンをつけなくても歩けそうだが、ここでの50mの登り返し、岩稜のトラバース、芦倉山への登り返しと続く難所を考慮した。
1669mピークの岩稜をトラバース中、上部から雪の跳ね上がりがゴソッと落ちてきてビクッとする。
芦倉山直下の急斜面を一部トラバースし9時35分芦倉山頂上に戻る。
10時幕営地に戻りテントを撤収し、11時かんじきをつけて再出発する。
中州宿鞍部から杉植林帯を抜け、すぐに保川林道に降り立つ。
陽の当たる林道にはしっかりと雪が残っていたが、一つ目の橋を越え林道が南向きになると地面が露出するようになり、かんじきを外す。
2時間の林道歩きで、13時、保川林道口の車へ到着した。
[鈴木寛人 記]
[日 時] 平成27年3月26日(土)~ 27日(日)
[場 所] 岐阜県郡上市高鷲町ひるがの、西洞、白鳥町石徹白
[参加者] 今峰正利、小林和雄、鈴木寛人、(別ルート)白木貞次
[タイム] 省略(一部、本文参照)
[地 図] 新淵(金沢4-2)、石徹白(岐阜1-3)、二ノ峰(金沢4-4)

3月月例山行 火 山(1379.0m 二等三角点)

3月月例山行

火 山(1379.0m 二等三角点)
予報では今日の天気は芳しくない。加えて今年の寡雪である。私をはじめ年寄連中は最初から登る気がない。
明宝の道の駅でトイレ休憩の際、今日の山は止めようということになってしまった。
「それじゃ私の別荘でゆっくりしましょう」という縄田さんの提案にすぐ乗ってしまう。
せせらぎ街道を清見町三日町まで走り、高山西IC~飛騨清見IC~国道156号線と大回りして六厩の縄田別荘に到着。
ちょうど火山の真北1.3㎞に位置している。
そこで昼食となったが、天気は意外に悪くならない。
登りたいばっかりの若手4人は「せめて火山だけでも登りたい」と言う。
「どうぞ、どうぞ」と送り出し、残った4人はだべったり昼寝したりして時間をつぶす。
2時間ほど経っただろうか。
4人は満足して帰ってきた。
「それは良かったね」ということで、年寄連中もゆっくりできたことに満足して揃って帰途についたのだった。

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[堀 義博 記]
[日 時] 平成28年3月6日(日)
[場 所] 岐阜県高山市荘川町六厩
[参加者] (登山組)竹中美幸、竹中佳美、馬淵 等、山本善貴
(待機組)白木貞次、高木基揚、縄田さかゑ、堀 義博
[地 図] 六厩(高山16-4)

2月例会山行 如来ヶ岳(276.0m 一等三角点)、城ヶ峰(288m 三角点なし)

2月例会山行 

如来ヶ岳(276.0m 一等三角点)、城ヶ峰(288m 三角点なし)
朝方集合場所の駐車場が開いていなくてバタバタしましたが、絶好の天気が挽回してくれました。
一等三角点の如来ヶ岳を周回して集合場所に戻り、城ヶ峰に向かいました。
標高288mの山とは思えないような急坂をやっとの思いで登り、尾根道へ。後はのんびり歩いて城ヶ峰頂上に到着。
ライチタイムはぜんざいのご馳走。みんなで楽しい時間を過ごして下山しました。たくさんの方に参加していただき、ありがとうございました。
[後藤 允 記]

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▲如来ヶ岳の一等三角点を囲んで
[日 時] 平成28年2月28日(日)
[場 所] 岐阜市椿洞、粟野西
[参加者] 今峰正利、岡田清美、小島孝子、後藤允、小林和雄、杉山美智子、下畑佐和子 白木しづゑ、高木基揚、竹中美幸、長屋桂子、野田紀子、林 一美、林 靖子 藤田純江、馬淵 等、山本善貴
[地 図] 岐阜北部(岐阜4-3)

今西錦司記念山行 野坂岳(913.3m 一等三角点)

今西錦司記念山行 野坂岳(913.3m 一等三角点)

敦賀市街から旧国道27号線を西へ。市道に入り小浜線のガードをくぐり、野坂いこいの森の車道を行き止まりまで迄行く。 既に駐車場は満車状態であったが、3台分のスペースを見つけ駐車。 園内を左寄りに進むと直ぐ谷沿いの道となる。遊歩道のような幅広の登山道が続く。 対岸の斜面には、タニウツギやムシカリ(オオカメノキ)が広い範囲に咲き誇っていた。 さらに上がると藤や桐の紫も花盛り。渡渉して谷を離れるところが「橡の木地蔵」であったが気づかず通過、敦賀湾の展望が開けた所で思わず立ち止り休憩。 遠景は霞むが下の平野は良く見えた。尾根に出て暫らく進むと広場が有り、山頂まで2kmの標識が。ここまで1時間。 風は強かったが、噴き出す汗には気持ちいい。 尾根上に付けられた道からは時々敦賀半島の西方ヶ岳が山容を表す。 途中行者岩へ上がってみたが風が強すぎて足を踏ん張らなければ立ないほどで、展望を楽しむ余裕もなし。 一ノ岳展望地から電波塔へ直登したが、既に更地となっており跡形もなし。 そこから稜線を登山道に出たが、雪の重みにクネクネと曲がったブナや低灌木の林となっており、新緑と相まって素敵な道行となった。 そこから一段上がるとブナの巨木が林立する緩やかな山道となる。緑に包れ爽やかな風が心地いい。 樹林の中、三ノ岳の看板を見れば山頂はすぐ。避難小屋の前を通り、展望の良い一等三角点に着いた。 すぐ東には前年支部山行の岩籠山、南には高島トレイルの山並み、西に若狭の懐かしい山々、北に若狭湾と敦賀湾がひろがり遮るものはない。 集合写真を撮った後、小屋前の広場で風をよけ昼食とした。 山頂付近には、ミツバツツジ、ウラジロロヨウラク、また途中の登山道にはヤマボウシと初夏の木の花々を楽しむことが出来た。 トレランのような速足登山者に多く追い越されたが、予定より早く安全に登山を終えられた。同行の皆様に感謝。 [神山敬三 記]
(表記の標高は間違いではないかと指摘の向きもあろうかと思いますが、2014年の国土地理院の標高改算に依りました。国土地理院の電子2.5万図も参照)

(日 時) 平成28年5月15日(日)
(場 所) 福井県敦賀市野坂
(参加者) 神山敬三、後藤 充、白木貞次、白木しづゑ、杉山美智子、竹中美幸、林靖子、山本善貴、横田昭夫、三宅一正
(タイム) 伊吹薬草の里(集合、出発)6:30=野坂いこいの森登山口8:30-野坂岳頂上10:50~12:00-登山口13:30=伊吹薬草の里15:30(解散)
(地 図) 敦賀

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山野坂岳28年5月15日

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1月バリエーション山行(奥越の山シリーズ) 1月バリエーション山行(奥越の山シリーズ)

1月バリエーション山行(奥越の山シリーズ)

高 倉 山 (点名 面谷上、1246.2m 三等三角点)

高倉山は奥美濃を裏から望む標高1246.2m三角点の奥越の山である。

九頭竜湖の南に位置し、箱ヶ瀬橋から南南西に真っ直ぐ伸びる尾根を進むのみである。
6時に箱ヶ瀬橋駐車場に集合。前日の降雪が15㎝ほどある。

その下はすぐ地面であり、今回の雪山は根雪の無い新雪歩きが予想される。

6時20分、まだ暗い中ヘッドライトをつけ出発する。

箱ヶ瀬橋を渡った正面の沢から最短距離で尾根に取り付くことを選択し、沢に向かって左側斜面を登る。新雪に蹴りこむと落葉の地面がつま先に直接あたる。

山高倉山

▲最終到達地点の林の中で参加者の5人
枝につかまりピッケルを地面に突き刺しながら激急斜面を50mほど登ると、アンテナのついた電柱が立つ尾根に出る。

尾根に出ても急勾配は続き、雪のついたユズリハ群落に突入する。

常緑のユズリハの枝葉は当然ながら雪の下になく、先頭を行けば枝葉の落雪をかぶり冷たい。

尾根の734m頭の手前、緩やかになったあたりで太陽の日射し、ヘッドライトを外す。

尾根上に積雪があると言えども全て新雪、サラサラでラッセルは苦にならない。

ただ、立ちはだかる雪上に突き出た落葉低木が鬱陶しい。

それでも、人の丈ほどの低木からの落雪をかぶりながら直進するうちにちょっと嬉しい発見、コツをつかむ。

低木についた雪をはらうと、雪に曲げられた木が伸びあがり進路が開けるし、雪もかぶらない。

これだと思い、ピッケルで低木をつつきながら進む。
734m頭より先は、緩やかな登りが約束されている。

一度コルに降り、コブが二つ続く尾根のあたりからなかなか落葉低木が手強くなってくる。

850mへと標高が上がるとともに多少積雪も多くなり、雪の上に突き出た低木地帯に倒木やらつるやらが混じってくる。

くぐったり体をねじってよけたり。

枝を折って突き進めば、甘いクロモジの香が混じる。

二つ目のコブを越えると、今度は狭い尾根上はヒサカキなどの常緑低木地帯が出現する。

常緑樹は葉に雪がどっさりつき、樹体は横向きに押しつぶされ中途半端に雪に埋まり、邪魔なことこの上ない。

木の無い所に避ければ、膝から腰までの吹き溜まり。

木に登ったり深みにはまったりして突破し、一段落したところでかんじきを付ける。

今までは低木にひっかかるからつぼ足で来たのだが、腰までの新雪にはまると1mのラッセルにぐったりする。
標高1000mぐらいに達すると低木がすっかり気にならなくなり、リョウブに混じって高木が目立つようになる。

立派なナツツバキが出てくる。

尾根の東側は日陰と九頭竜湖からの吹き上げる風とが相まってか雪面も締まり、快適に歩ける。11時20分、登高を止め本日の終点とする。

高倉山三角点頂上の一つ手前、1148mピークの緩やかな登り尾根上である。

周りはすっかりブナ林。樹上にはヤドリギや熊棚がついている。

踏み込めば下層植生はササである。
帰路は往路をそのまま辿る。

常緑低木地帯に降りる手前でかんじきを外し、ツボ足になる。5人もいるので雪面はしっかりと踏み固められており、楽々下山。

840mの二つコブ地点に戻ると、高倉山頂上が左手に頭を覗かせている。

734m地点に戻ったところで、往路をそのまま下るか南寄りの緩やかな尾根を下るかを提案。

結局、往路と同じルートを選択する。

やはり電柱より先、沢に降りる斜面は厳しく、後向きになったりわずかばかりの枝につかまったりピッケルを突き刺したりして降りる。

斜面の踏んだ跡は倒木、落葉、岩、土の地面が露出していた。

箱ヶ瀬橋を渡り、14時20分無事駐車場に戻る。

[鈴木寛人 記]

[日 時] 平成28年1月16日(土)
[場 所] 福井県大野市箱ヶ瀬~同市持穴
[参加者] 今峰正利(L)、鈴木寛人(SL)、白木貞次、那須哲郎、村松哲彦
[タイム] 箱ヶ瀬橋駐車場6:00~6:20-734m尾根頭7:20-1070m地点(1148mピーク手前)
11:20-箱ヶ瀬橋駐車場14:20(解散)
[地 図] 白鳥(岐阜1-4)、越前朝日(岐阜5-2)

海外山行 カムチャッカ半島 アパチャ山( 2741m )

海外山行

カムチャッカ半島 アパチャ山( 2741m )

カムチャッカが外国人に開放されたのは、ソ連が崩壊しロシアになった1991年のこと。

この年に同志社大学山岳会がカムチャッカ半島最高峰のクリュチェフスカヤ山(4835m)に日本人として初登頂している。

そしてアバチャ山が最後に噴火したのもこの年である。

7月22日(水) 前夜投宿の京成成田駅前のホテルの無料シャトルバスで成田空港に着いたのは午前7時前であった。

まもなく横浜からの堀井さんも到着し、添乗員も現れた。

そして添乗員からの一言。

「飛行機がまだ到着しておらず、9時50分の出発は遅れそう」とのこと。

再集合の9時30分まで時間を潰し戻ると、飛行機は12時30分に飛ぶとのこと。

すでに2時間も時間潰ししたのに、まだ3時間も時間潰しをしなくてはならない。
2時間40分遅れで飛び立ったヤクーツク航空は青森上空を通り、およそ3時間20分でエリゾヴォの空港に到着。

着陸直前に見えた近くの山並みの谷筋には雪渓が残っていた。

バラック小屋のような建物で入国審査・通関を済ませ、約20㎞離れたカムチャッカ州の首府ペテロパブロフスク・カムチャツキー(舌噛みそう)の中心部にほど近いレニングラツカヤ通りに面したホテル、その名も「アバチャ」にようやく到着。

南西方向にはバチャ湾も見えている。

すでに20時を過ぎているが、北緯53度なので外はまだ明るい。

経度は日本とあまり違わないのに時差は3時間もあり、日本時間では17時だから当然かもしれない。

7月23日(木) 朝から雨がしとしと降っている。

市場の10時開店に合わせ9時45分にホテルを出発。

6輪駆動の軍用トラックの荷台を十数人が座れるように改造したバスに乗り込む。

市場内は魚介類、肉類、野菜類、果物類などのブースが分かれていて、いずれも豊富に並んでいる。

しかし野菜などは中国からの輸入物が多いらしい。

ここで目を惹くのはなんといってもサケやイクラなどである。

イクラのどこに差があるのか見当もつかないが、安い物と高い物では倍ほどの差がある。

さらにスーパーマーケットに寄ったが、こちらは日本のスーパーと変わらない感じである。

店内は閑散としているが、時間帯によっては混むのであろうか?
いよいよアバチャのベースキャンプへと向かう。

エリゾヴォ方面に向かって30分ほど走り脇道に入ると、すぐに未舗装になる。

それも束の間、干上がった川の荒れた河原を走るようになり、雪渓を横断したりもする。

2時間ほどで標高800mのアバチャ・ベースキャンプに到着。

多くのコンテナハウスが食堂を取り囲むように並んでいる。

コンテナ内には2段ベッドが置かれていて、8人が泊まれるようになっている。

雨は止んだものの、アバチャ山はガスに姿を隠したままである。
遅目の昼食を摂り、午後3時キャメル山へ足慣らしに出かける。

キャメル山はその名の通り二瘤ラクダの背のような高さ1200m程の岩山で、アバチャ山とコリャーク山(3456m)の鞍部の少し手前にある。

アバチャ山への道標を見送り、やがて雪渓に出る。

今年は雪解けが遅いらしく、そこかしこに雪渓が残っている。

アバチャ山の大きな裾が見えるようになるが、頂にはまだ雲がかかっている。

キャメル山直下の雪渓を登り、上流側の山裾を回り込むようにして、裏側から最後は砂礫を踏んで瘤の間に登り着く。

低いほうの瘤に登ると、眼下に辿って来た雪渓と、その先遠くにベースキャンプが望めた。

下流方向に砂礫の尾根を下って、登って来た雪渓に出会い、往路を辿って6時頃ベースキャンプに戻って来た。
夕刻、といっても10時頃であるが、夕日に照らされたアバチャ山頂が姿を現した。

噴煙が真横に流れていて、山頂は風が強いようだ。コリャーク山の山頂部分はまだ姿を隠したままであった。

7月24日(金) 快晴である。

アバチャ山の肩から太陽が顔を出す。

噴煙は真っすぐ上がっており、風も無いようだ。

コリャーク山も中腹に薄い雲が掛かっているものの、山頂は姿を見せている。

久野さんはガイドと共にフラワーウォッチングに出かけることになっており、残る11人が登山ガイド3人、通訳、添乗員と共に6時前に出発する。

行程中唯一の道標に従い、キャメル山への道と分かれて砂礫の比較的緩やかな登山道を行く。

標高1000m位であろうか、キャメル山が真横に眺められるようになる頃から道は傾斜を増す。

標高1700mで外輪山に出る。

キャメル山は眼下になり、その後ろにコリャーク山の優美な姿がある。

その斜面に残雪がユニークな文様を描いている。
ところどころ残雪を踏みながら外輪山を辿り、標高2200mの避難小屋に着く。

アバチャ山の山体は鉄分を多く含んでいるのか、雪のない箇所は赤茶けた色をしている。

上空に少し雲が広がり始めたが、噴煙は相変わらず真っすぐ上がっている。

ここで昼食。といってもクラッカーやリンゴ、チョコレートなどである。

山水谷・コリャーク山を背にアバチャ頂上直下を登る

▲コリャーク山を背に登る
大きな雪渓を横切り、いよいよアバチャ山火口を目指しての長い急登が始まる。

ここで残念なことに堀井さんと三宅さんが足の故障のため下山することになる。

赤茶色の火山礫の急登は足元が不安定で体力の消耗が激しい。

さらに上部では火山礫の下が凍っている。

アイゼンを付けるのも面倒なので、すぐ横の残雪を直登する。

火口縁直下ではロープが張ってあり、これを掴んで登り火口縁に達する。なんと足元から蒸気が出ており、硫黄臭がする。

山水谷・コリャーク山を背にアバチャ山頂にて

▲アパチャ山頂上で登頂した9人
日本なら絶対立ち入り禁止のはずだ。

反対側の火口縁は台地状になっており、残雪の中に黒い溶岩があちこち顔を覗かせる奇怪な風景である。

火口縁を歩き、10分ほどで最高点に着く。

空は快晴であるが、谷間には雲が漂っている。南東に雪稜が続きその先にコゼーリ山(2189m)の頂が望める。

穏やかなこの日はアメリカ人の団体、日本人の団体(同じツアー会社の別グループ)、上海からのカップルなど数十名が登頂を果たしたであろう。
普段は富士山の砂走りのように下山するらしいが、今年は残雪が多く主に雪渓を下る。

避難小屋の少し下で外輪山から離れ、雪渓を横断して尾根筋を下る。登った隣の尾根である。

かなり下ったころ大きな雪渓に出る。

スキー場のような斜面の雪渓を下り、ようやくキャメル山からの雪渓と合流する。

午後7時、ようやくベースキャンプが見えると、久野さんが手を振っている。

あとから出たパーティが次々と先に帰って来て、あまりの遅さに待ちわびていたそうである。
夕食は添乗員特製のイクラ、サケ、タラバガニの海鮮丼! 昨日の市場で仕入れてきたらしい。

現地の料理も美味しいのであるが、新鮮な海鮮丼は皆の舌を満足させるものであった。

7月25日(土) 今日も快晴。

ベースキャンプではジリス(マーモット)が走り回ったり、日向ぼっこをしている。

コンテナハウスの下に棲み付いているらしく、人慣れしていて食べ物を差し出すと、立ち上がって両手(?)で受け取って食べている。
改造バスでベースキャンプをあとにし、ヴァチカゼツ山麓へ。

今日はフラワーウォッチングである。

緯度が高いだけに高山植物(日本での)が其処ここに咲いている。

さらに標高わずか1556mのヴァチカゼツ山にはカール地形もある。

花も景色も良いのだが、蚊を中心にやたら虫が多く、防虫剤や蚊取り線香ではとても役に立たず、防虫ネット必携である。

専任のフラワーガイドが説明してくれるが、花の種類が多すぎてとても覚えきれない。

ただミヤマ○○やエゾ○○がチシマ○○となる花も多くある。

その中でも驚きとともに人気があったのは大きな群落をなすキバナアツモリソウである。
今日はランチのために料理人付きで、フラワーウォッチングから戻るとサンドイッチをメインにしたランチパックが用意されていた。

たた虫が飛び交う中での食事は落ち着いて食べれたものではない。

昼食後はエリゾヴォのスーパーマーケットでお土産の買い物。

そしてバラツンカ温泉へ。

ホテルからは徒歩5分ほどのところにあるが、温泉とはいっても日本と違い、水着着用の温水プールのようなもの。

夕食時、添乗員から重大発表が! 明日搭乗予定の飛行機がまだ到着しておらず、明日の時間通りの出発は難しいと。

7月26日(日) 朝食時の皆の関心事は我々が搭乗する飛行機。

案の定まだ到着しておらず、チェックアウトの12時まで時間を潰すことに。

温泉に行く人、周辺を散策する人等々。

私は部屋で読書をして過ごす。予定では12時30分に飛行機が飛び立つことになっているのに、12時からホテルのレストランで昼食。
飛行機が来ないことはないだろうとのことで、とりあえず空港に向かいバスで待機することに。

空港の駐車場からは、滑走路の向こうにコリャーク山とアバチャ山が見えている。

ヤクーツク航空機が2機駐機しているが、どこへ向かう飛行機かは不明。やがてその1機が成田行きと分かり、ようやく帰国の目途が立った。

しかし貰った搭乗券には、搭乗開始11時50分、出発19時の7時間遅れになっている。

ということは成田着が19時50分。

入国審査、荷物を受け取り通関して、その日の内に家へ帰れるのか?

みな新幹線などの時間を調べ始めることに。

ヤキモキした一日であったが、飛行機は18時15分に出発。

成田で荷物も受け取ると挨拶もそこそこに帰宅の途に。
山行中は天候に恵まれ、登山もフラワーウォッチングも十分に楽しめて目的は果たせたが飛行機にヤキモキさせられる5日間でした。

[水谷 透 記]

[参加者] 久野菊子、高木基揚、高橋美江子、竹中佳美、長屋桂子、林 靖子、藤井法道
藤田純江、堀井昌子、水谷 透、三宅一正、他1名