4月バリエーション山行
猿ヶ馬場山(1875m 三角点なし、1827.3m 三等三角点)
猿ヶ馬場山は広々とした山頂からは雄大な白山を眺めることができ、何度でも登れたら登りたい、そう思わせる山です。
週間天気予報では日曜日は☂マークが付いたり消えたりで心配でしたが、当日現地では青空も覗くまずまずの天気。
今日も登れる、と心は弾みました。
ただ、山頂には雲がかかり、その頂きを見ることはできませんでした。この日の参加者はちょっと寂しく3人。
例年この時期には多くの人が登る山なのですが、はっきりしない予報だったせいか、この 日は私達の他はツアーの1グループのみで、静かな山でした。
▲猿ヶ馬場山の頂上で
6時10分、白川郷の雪のない林道を出発。
7時半、宮谷林道合流点までくると雪もほどほどに残っていました。
私が初めて登った時は、この合流点の少し先で右の尾根に取り付き帰雲山へ向かいましたが、林道の方が歩き易そうなのでそのまま進みました。
2年半前の秋、無雪期の猿ヶ馬場山三角点の調査山行に参加して、この先も道が続いていることを知っていたので、行ける所まで林道を歩いてもいいかなと思っていたのです。
2回渡渉し更に九十九折りの林道を歩き、積雪で道がわからなくなった辺りから尾根を直登しました。
尾根に出ると風が強く、小雨も降り出しました。
帰雲山でカッパを着、ワカンを付けました。帰雲山から猿ヶ馬場山への尾根は広いうえ、ガスって視界が悪くなりました。
こうなるとGPS頼りです。
今峰さんがルートを確認しながら先導し、那須さんが高度を教えてくれました。
それでも、後でGPSの軌跡図を送ってもらい見てみると、無雪期に歩いた林道に近い所を歩いていたことがわかりました。
さすがだと感心しました。
例年より気温が高く、雪が緩んできていて、時々踏み抜くことがありました。
そうして広い広いシラビソ平を抜け、11時30分やっと猿ヶ馬場山の山頂に到着しました。
今峰さんが何年か前に登った時はシラビソは雪の下で、平らな台地に「なるほど馬場だ」と感心したそうですけれど、今年は雪が少なく右へ左へとシラビソを避けながらの歩きでした。
じっとしていると寒くなり、立ったままお昼を食べ、早々に下山にかかりました。
下りは、もう一つのグループが帰雲山へ寄らずに直接猿ヶ馬場山へ登ったルートを利用させてもらいました。
1つ目の渡渉地点から直ぐに左の尾根に取り付くルートです。
急斜面でしたが、緩んだ雪なので踵がよく効き、早く林道に下りることができました。
ここまで下りると天気も回復し快適です。最後は杉林の中にオーレン畑を発見しました。
白山を見ることはできませんでしたが、新たなルートを知り、歩き易い雪の状態だったので2時間半程で下りれたことに満足しました。
雪の少ない今年はこの時期がベストのようでした。
この山は4度目ですが、それぞれ充実感を味わうことができました。
[竹中美幸 記][日 時] 平成28年4月3日(日)
[場 所] 岐阜県白川村荻町
[参加者] 今峰正利 那須哲郎 竹中美幸
[タイム] 美濃総合庁舎4:30=荻町、八幡神社裏6:00~6:10-宮谷林道合流点7:20-帰雲山9:50~10:00-猿ヶ馬場山11:35~11:50-宮谷林道13:10-八幡神社裏14:25=美濃総合庁舎16:30(解散)
[地 図] 平瀬(金沢3-2)