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12月自然観察会  鶴形山(標高約360m) 平成28年12月11日(日)

12月自然観察会   鶴形山(標高約 360m)

平成28年12月11日(日)
今回の自然観察会は、照葉樹とも呼ばれる各種の暖地性の常緑広葉樹群が生育する州原神社の社叢林で催した。

鶴形山(標高約360m)の山脚部に拡がる常緑広葉樹群は、岐阜県ではほぼ北限に残存する照葉樹の混生林である。

昭和48年に緑地環境保全地域に指定されており、それに先立つ昭和44年に県指定の天然記念物として重要文化財になっている。

一方、州原神社はブッポウソウの繁殖地として国指定の天然記念物となっているものの、ここ半世紀近くブッポウソウの繁殖・鳴き声・姿の記録がない。

再び繁殖地としてブッポウソウが観察されるようになるのであろうか?
鶴形山は古来から洲原神社の御山(奥の院)として多くの神祠があったが、洲原神社に合祀された現在では、登山道の途中の石積み等で往時の名残が確認できる程度になっている。

ただ、シイやカシ類の常緑広葉樹林は社叢林として保存されており、岐阜県内でもこれだけまとまって照葉樹の高木が見られるのは金華山とこの鶴形山斜面だけである。
さて、観察目的の常緑広葉樹林は長良川鉄道の線路脇から不動の滝までの山腹斜面に成立し、ツブラジイ・タブノキ・イチイガシ・クスノキ・ウラジロガシ・ツクバネガシ・ヤブツバキ他が生育している。

このため林内は暗く、下層の植物は少ない。

山PC110014

▲植生について西條講師の説明を聞く

ここでは林内照度と生育植物の関係や、樹種識別の要点を学ぶ。

とくにイチイガシは成木になってから開花・結実することや、カシの仲間でありながら食用になることを知る。

これらの常緑広葉樹林も不動の滝付近までで、滝から鶴形山まではスギ植林地となっている。

また、奥御前神社跡(展望地)にはコウヤマキの樹林とツガやヒメコマツの単木が見られるようになり、針葉樹類の見分け方を学ぶ。

約3時間の観察会は鶴形山山頂で現地解散とした。

参加者の一部は湯の洞山・母野洞方面に自主山行をとり、残りは展望地まで戻り昼食をとった後下山し、14時州原神社にて散会した。

[西條好迪 記]

[日 時] 平成28年12月11日(日)  8時半 ~ 12時
[場 所] 岐阜県美濃市須原
[参加者] 今峰正利、大口瑛司、大脇美代、久野菊子、神山敬三、後藤 允、小島孝子、
西條好迪、白木貞次、白木しづゑ、杉山美智子、竹中美幸、林靖子、早田道治、藤田純江、古田 大、馬渕 等、山本善貴、その他1名
[コース] 州原神社~長良川水力発電所用水路~岩門~今清水神社跡~不動の滝~奥御前神社跡(展望地)~大御前神社跡~別山神社跡~鶴形山(現地解散)
[地 図] 苅安(岐阜3-1)

12月例会山行 鎗 ヶ 先 ( 965.5m 三等三角点 ) 平成28年12月4日(日)

12月例会山行

鎗 ヶ 先 ( 965.5m 三等三角点 )

春日の谷の奥に、ツンと尖った山が見えます。それが今日登る鎗ヶ先です。

岐阜百山の一つですが、初めてという方、久しぶりという方が多く、メジャーな山かと思いきや皆さん楽しみにしてみえました。

最初の計画では9時にもりもり村に集合でしたが、夕方から雨の予報なので集合時間を1時間早めました。

今日は昨年入会した方、今年入会した方、今度入会する方と40代3人が参加され活気があります。

自己紹介の後車4台に乗り合わせ、美束の六社神社へ移動しました。
今日は寺本の閑窓寺前から登り、北ルートの市瀬へ下りるミニ周回コースです。

「この辺りの集落、昭和の匂いが残っていて何だか懐かしいなあ」気持ちよさそうな会話が聞こえてきます。

が、それも少しの間。登山口からいきなりの急登で、みんな息が上がってすぐに一本取りました。

寒い時期は余計にですが、歩き出しの30分を特にゆっくり歩きたいものです。

人の体も昔の車と一緒で、暖気運転が必要です。

山PC040028

▲落ち葉一杯の明るい尾根での休息

「歩きます」というメッセージが体中から脳にも行き渡るまで。
落ち葉がいっぱいの明るい登山道は楽しく、会話も弾みます。

急登が続き岩場を通り過ぎ、向きを北東に変えると、やっとなだらかになり山頂に到着です。

10時を回ったばかり、遅い朝食なのか早い昼食なのか分かりませんが、取り敢えずお腹を満たします。

山頂は以前よりも切り開かれていて、眺めが良くなっていました。

2月に登る貝月山や国見岳、虎子山も綺麗に見えました。

11時、灰色の雲が空を覆いだしたので下山開始です。

誰が言ったのか「今日の山行のメインテーマ(?)はナメコ採り」に向けて、下りは皆の目があちらこちらを鋭く見回します。

美味しそうなナメコ、クリタケを見つけると、皆で収穫しました。

ナメコハンターと名付けられてしまいましたが、これで今晩の食卓が賑わいます。

あっという間に下山、12時でした。
落ち葉を踏みしめながら歩くのは楽しいものです。

皆と一緒に歩けば更に楽しいです。

また、美味しい収穫があれば尚更です。

そして、この山へ以前もりもり村の入口辺りから尾根に取り付いて登ったという話を聞くことができました。

また、ネットでは鎗ヶ先から鍋倉山へ周回した記録があり、山頂からちょっと見ると行けそうな感じがします。

歩いてみたいルートがまた見つかりました。

集合場所に戻ると、鹿肉のお土産もあり、「今夜はジビエ料理だ!」と喜ぶ人もいます。

今日は本当に収穫の多い山行でした。

〔竹中美幸 記〕
〔日 時〕 平成28年12月4日(日)
〔場 所〕 岐阜県揖斐郡揖斐川町春日美束
〔参加者〕 竹中美幸(L)、神山敬三、後藤 允、篠田喜美子、杉山美智子、東明 裕、林 靖子、藤井法道、馬渕 等、山田昌孝、山本善貴、塩入英樹(入会予定)
〔タイム〕 もりもり村駐車場8:00=六社神社8:15-閑窓寺奥登山口8:35-鎗ヶ先10:10~10:55―六社神社12:15=もりもり村12:30(解散)
〔地 図〕 美束(岐阜12-1)

11月例会山行 荒峰山( 1271.8m 三等三角点 )、大船山( 1159.4m 三等三角点 )平成28年11月6日(日)

11月例会山行

荒峰山( 1271.8m 三等三角点 )、大船山( 1159.4m 三等三角点 )

当初は16名の参加予定者が8名にまで減ってしまった。

続岐阜百山ということで誰かが希望したのだろうが、荒峰山1山ではいかにも時間が余りすぎるし見晴らしも悪い。

高速を利用して2時間もかけて行ったのに1時間半ほどの山行ではまったく申し訳ない。

なので、その近くにある大船山とセットで計画をした次第である。
荒峰山の見学ポイントは女岩、ネットで確認は出来るが実際に見てもらいたいものである。

大船山のポイントは神社近くの弁慶杉と風車群。また、山頂からの展望もすばらしい。
集合場所の中濃総合庁舎に着くと駐車場が工事で閉鎖されていてあたふたしたが、警備員さんの許可を得て庁舎駐車場に停めさせていただいた。

2台で時間通りに出発。

美濃ICから東海環状で中央道に入り、屏風山でトイレ休憩の後、恵那ICで降りる。

ラフォーレ福寿の里で最後の休憩、水谷さんと合流する。

東明さんが山仲間の若い女性とばったり出会い、聞くと1人で焼山に行くとのことで驚いた。

焼山も林道歩きが長いが、切り払われたルートが出来て簡単に登る事ができるようになった。
大船神社の案内看板に従い道を進んでいく。

紅葉の進みつつある車道をロングドライブである。

大船神社や風車群を通り過ぎて、荒峰山の駐車広場に到着。

ここからアライダシ原生林の見学も自然観察会には良いのではないだろうか。

ほぼ時間通りに出発すると、林道がきれいに整備されていてびっくりである。

下見に来たときは草ぼうぼうで、道もがたがただったのに。

「奥の広場まで、車で入れたね」との声も。
紅葉見物しながら、女岩の案内板のある所に着く。

ここから荒峰山に向かう。

朝露でびしょ濡れになるかとも思ったがそれもなく、山頂直下の尾根に着く。

新しい目印もあり、笹をこいで山頂となる。

案内板では女岩まで10分とあったが、12分で荒峰山山頂である。

見晴らしも無く山名表示板もない。

集合写真を撮った後、登山道に戻り、女岩に向かう。

案内をしている割には、道は笹が生い茂って笹漕ぎ状態である。

登山道を整備して観光地とするにはちょっと難があるのかもしれない。

藤田さんも女岩に登り、姿かたちにいろいろと話が飛び交った。
車止めに戻るとたくさんの車が停まっている。

アライダシ原生林に向かったのだろう。

車で移動して、風車のある展望台に向かう。

山PB060053

▲展望台からの風車群と紅葉

遊歩道を歩いて、展望台で食事とした。

展望台には山名表示板が四方にあり、全ての山を見ることができた。

風車の並びや紅葉もきれいだった。

今は牧場としては使われていないようで、観光で訪れるひとが少しいるくらいか?
大船神社に移動する途中に三角点があるので、立ち寄る。

8人もいるのですぐに見つけることができた。

四等三角点だった。風車を真下から見上げ感動し、回転時の音もあまりしないなど見学できた。

神社の鳥居を通り過ぎ、登山口案内のある広場に車を止めて歩き出す。

まずは弁慶杉を見学。

樹齢推定2500年とあるが、弁慶が植えたと言う説とは年代の食い違いがあると神山さんから指摘が出た。
山頂には大船山の表示と三等三角点。

二等三角点より小さいなと藤田さんが言うと、即座に神山さんから二等も三頭も同じだと返ってきた。

多分知らない人が多いと思う。

また、すぐ近くに御陵局の三角点もあり、神山さんから詳しい説明があった。

さすがに勉強になった。 集合写真を撮った後違うルートで下山する。

切り開きからは風車群が一望できる。

右に紅葉を見ながら車道にでた。

駐車地点まで紅葉見物しながら車道を歩き、水谷さんと別れ1時間ほど早い現地解散となった。

下見も含め3回来たことになるが、今回が一番良い山行となった。参加の皆さんからも良かったとの言葉を頂いた。

〔山本善貴 記〕

〔日 時〕 平成28年11月6日(日)
〔場 所〕 岐阜県恵那市上矢作町
〔参加者〕 山本善貴(CL)、神山敬三(SL)、高木基揚、東明 裕、那須哲郎、久田宗昌、藤田純江、水谷 透
〔タイム〕 美濃IC6:30=荒峰山駐車広場8:30-荒峰山9:20-女岩9:45-駐車地点10:50=展望台11:05~11:45=四等三角点12:10=大船山駐車場12:30-大船山13:10~13:30-大船山駐車場14:00=美濃16:00(解散)
〔地 図〕 美濃焼山(飯田8-4)、横道(豊橋5-3)

10月バリエーション山行(ゆっくり山行) 百々ヶ峰 ( 417.9m 三等三角点 ) 平成28年10月27日(木)

10月バリエーション山行(ゆっくり山行)

百々ヶ峰 ( 417.9m 三等三角点 )

高気圧に覆われて、カラッとした気持ちの良い天気。市民の日常的な運動散策の山、百々ヶ峰です。

文字通りゆっくり山行にぴったり。

何ヶ月ぶりかで山頂めざし足を庇いながら参加する人、毎日どこかの山に登っていそうな健脚の人、途中西峰はカットする人、午前中で下山する人等々、各々の都合を把握して出発する。

2時間かけて登頂し、トイレのある山頂下のベンチで昼食を取る。

食事の後は権現山経由北峰の展望東屋へ到着。秋の空は雲が実に美しい。

大脇さんの用意して下さった歌詞カードを見て唱歌“もみじ”を7人で輪唱する。

ジジ、ババ(1名若者が?)が童心に還って本当に楽しい時が流れた。
今回の担当杉山は名ばかりで、全て神山さんにおんぶにだっこでした(ちょっと重かったかな?)。

お世話になり有難うございました。

私は今年に入ってから百々会の仲間に入れてもらい、木曜日によく登っています。

時間のある方は是非ご一緒できたら嬉しいです。

山2016-10-27百々ヶ峰

ちなみに私の登った今年の百々ヶ峰の記録を以下に示します。
1月21日(木) 展望広場の眺望、あたり一面真白の雪景色、美しかった!
3月10日(木) (古津)寒緋桜の花にめじろの群れ、可愛らしい小鳥達でした。
4月6日(水) 桜、みつばつつじの花満開、心が幸せになります。
4月27日(水) 三田洞展望広場、ピンクの藤棚の花見ごろ、棚いっぱい見事です。
5月12日(木) 三田洞キャンプ場手前、さくらんぼの大木に実が鈴なり。こんなの初めて見ました。谷うつぎの花も満開です。
6月2日(木) 可憐な小紫陽花、沢山道沿いに咲きます。
6月9日(木) 林道に木いちごの実(赤)、皆で袋に収穫しました。林道に古事記(乞食ではありません)苺の実(黄)、ジャムにするといいです。
夏三光鳥が渡来します。

沢山のカメラマンが池の側に並び飛来を待っています。

誰でもいつでも楽しめる百々ヶ峰です。

[杉山美智子 記]

[日 時] 平成28年10月27日(木)
[場 所] 岐阜県岐阜市長良、同市三田洞 ながらふれあいの森
[参加者] 杉山美智子(L)、大脇美代、神山敬三、高木基揚、東明 裕、長屋桂子、早田道治、林 靖子、藤田純江
[タイム] 三田洞駐車場9:00~9:10-三田洞展望広場9:50~10:00-真福寺山(西峰,四等三角点 341.1m)10:30-反射板10:35~10:40ー百々ヶ峰山頂11:00~11:10ートイレのある山頂下ベンチ11:20~12:30ー権現山(375m)12:45-北峰展望東屋13:30~14:15ーラベンダー広場14:35-駐車場14:40
[地 図] 岐阜北部(岐阜4-3)

五支部合同懇親山行 平成28年10月16日(日)~17日(月) 

五支部合同懇親山行
一昨年11月の支部役員会で、今年度岐阜支部で担当する五支部懇親山行は猪臥山と決めた。

白川村のどぶろく祭り見学などを組み込んだ計画が提案され、堀副支部長が中心となって準備することとなった。

あれから1年、五支部合同懇親山行は4巡目に入り、その先頭を切って盛り沢山のメニューと紅葉シーズン真っ盛りをうたった計画を実施することとなった。
宿泊場所の飛騨古川スペランツァホテルに昼頃到着。

ホテルで受付して、エクスカーションに参加しない人は飛騨古川の町並み散策等で時間を潰す。

エクスカーションは岐阜県自然公園の天生湿原散策とぶろく祭り見学。

中型マイクロバスに乗り国道41号を北上し、宮川町落合から国道360号線を経て天生峠へ。

ヘアピンカーブが続き、体が揺さぶられながら高度を稼ぐ。

小鳥川に沿って人家を離れると周りの景色は黄色・赤色・朱色と変わるが、色がいまいちであった。

峠に着くと岐阜支部の会員が自家用車でおっつけやってきた。
昔は何もなかったが、現在は登山口の所でテントが設営され、徴収係員が自然環境の保護保全のために協力金(500円)を要請してきた。

早速、湿原探勝路に沿って散策。湿原は水が引いて花を多く見ることができなかった。

東まわりの木道を経てカラ谷分岐まで来る間、ブナ・カエデ・ウルシなどの木々の彩りは鮮やかだった。

カツラ・ブナ・トチノキの巨木にも圧倒された。

また天気がよく、遠く槍・穂高・笠ヶ岳がくっきりと見えた。
探索を終えて急いで峠に戻り、白川村の伝統行事「どぶろく祭り」が開かれている鳩谷八幡神社へ向かった。

多くの観光客で賑わっており、外国人の観光客も多く見受けられた。

神事の後にアルコール度15.3度とやや高めだか、すっきりと出来上がったどぶろくが割烹着の女性から参拝者の杯に振る舞われ、何杯もいただき酔いしれた。
5時過ぎにホテルに戻り宴会の開始。

40名近くが一堂に集まり、歓迎の挨拶に始まり乾杯、そして宴会。

それぞれの支部が持ち寄ったお酒をいただき、食が進み話題が広がった。

最後に来年担当する福井支部の支部長の締めの挨拶があって散会。
ところが、夜中ごろから降り出した雨が朝方強くなり、食事が終わってもなかなか止まず、残念ながら猪臥山への山行は中止とした。

けれど、参加された方には、どぶろく祭りをはじめ今回の企画は評判が良かったことに安堵した。

[高木基揚 記]
[日 時] 平成28年10月16日(日)~17日(月)
[場 所] 天生湿原:岐阜県飛騨市河合町天生、どぶろく祭:岐阜県大野郡白川村鳩谷
[参加者] 池田真由美、猪又敦子、大脇美代、後藤 允、小西利雄、小林和雄、
清水千枝子、白木貞次、杉山美智子、高木基揚、武田幸男、竹中佳美、
長屋桂子、縄田さかゑ、早田道治、藤田純江、堀 義博 富山支部6名、石川支部2名、福井支部6名、京都滋賀支部6名
[タイム] 11月16日 飛騨古川スペランツァホテル11:05=天生峠(天生湿原散策)12:15~13:50=鳩谷八幡神社(どぶろく祭参加)14:25~15:20-ホテル帰着17:10
[地 図] 天生湿原、どぶろく祭:鳩谷(金沢3-1)、平瀬(金沢3-2)