5月バリエーション山行
銚 子 ヶ 峰 (1810.4m 三等三角点)
二等三角点の写真を撮りに無雪期の丸山を目指す、というのが当初の計画だった。
1/25000図には神鳩小屋から丸山まで明瞭な破線が引いてある。
丸山に夏道があるという話は聞いたことが無いけれど、形跡ぐらいはあるのかなと期待していた。
ところがそれは大嘘であることが分かった。大垣山岳協会に私と同じく一・二等三角点マニアがいて、2週間前に登ったという報告書を届けてくれたのだ。
それによると全ルート強烈な藪で、神鳩小屋から何と8時間半を要したとのこと。
▲広い銚子ヶ峰山頂でくつろぐ
帰 りは山中ビバークを余儀なくされたと聞き、躊躇せず目的地を銚子ヶ峰に変えたのである。
銚子ヶ峰なら面白くないので止めた、というのが1人。
物足りないから早出して二ノ峰まで行く、というのが2人。
結局、集合場所に集まったのは5人。
経費節約のため少し窮屈だが1台に乗り合わせて、登山口に向かう。
大杉下の登山口で水谷氏と合流し出発、歩き慣れたコースを辿る。
道中、雪は皆無。少し見晴らしがきく所から、銚子ヶ峰の山腹に申し訳程度に白い物が見える。
今年の寡雪と5月末という時節からやむを得ないが、やはり淋しい。
2時間弱で神鳩の避難小屋に到着。
丸山へ向かった彼はどこから潜り込んだのだろうと探したが、ルートを外れるといきなりの藪で、入ってみる気にもならない。
もし、あの報告が無かったらどうしていただろう。
3時間で行ける所まで行くという計画だったが、僕のことだ。
多分、1時間もせずに三角点到達は不可能と判断して引き返しただろうと思う。
それに較べ、銚子ヶ峰へはいい道が続いている。
母御石を越え1時間少々で到着。
道の有り無しでこうも違うものかと感心しながら、さらに北峰まで足を伸ばす。
そこから西の県境稜線は笹の海。
今でも願教寺山へは所詮積雪期しか行けないのであろう。
頂上に戻りゆっくり食事していると、二ノ峰まで行った二人が息せき切って戻って来た。
無事合流でき、8人で談笑しながら引き返す。
道の有難味をしみじみ感じた山行だった。
[堀 義博 記]
[日 時] 平成28年5月29日(日)
[場 所] 岐阜県郡上市白鳥町石徹白~石徹白・高山市荘川町尾上郷 境
[参加者] 小林和雄、白木貞次、竹中美幸、縄田さかゑ、林 靖子、堀 義博、水谷 透 山本善貴
[タイム] 中濃総合庁舎5:20=大杉下登山口6:45~7:30-神鳩小屋9:20~9:30-銚子ヶ峰10:40~12:35-神鳩小屋13:20~13:40-大杉下登山口15:05~15:20=中濃総合 庁舎16:40(解散)
[地 図] 二ノ峰(金沢4-4)