夏期山行  長良川源流部遡上~大日ヶ岳(1709.0m 一等三角点)

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夏期山行

長良川源流部遡上~大日ヶ岳(1709.0m 一等三角点)

 

▲長良川源流、叺谷を溯る一行

向かった高速道路から、目指す大日ヶ岳はじめ白山までピーカンの好天。沢歩きにはまたとないコンデションとなった。打ち合わせ通り国道沿いの分水嶺碑で全員が落ち合い、叺谷の渡渉地点に向かう。さっそく身支度を整え左岸から沢に一歩をしるす。ここは標高950m地点、夏とはいえさすがにひんやりとして身の引き締まるほどよい緊張感。
所によっては膝上、股の辺りまで水につかる。全員渡渉タビを履いていることもあるが、ここの岩は滑らないので助かる。ほぼ予定の時間で堰堤の左岸を乗越し、巧みに岩や流れをやり過ごして上流を目指す。1396m地点南のガレ場あたりからは次第に越える岩が大きくなり勾配も増してくる。いつの間にか水の冷たさも忘れ、汗がしたたり落ちる。それまで見上げる空は大きく青々として、木々の緑が目に染みる景色が広がっていたが、標高1300mあたりからは次第に水量も少なくなり、空も小さくなってきた。登り始めて5時間、空がクマザサに覆われ無くなった頃、標高1520mあたりで岩の間から滴れ落ちる長良川最初の流れを確認。まさしくこの辺りが清流長良川最初の一滴である。
この先、あたりは親指の太さを超すクマザサの林、動物も寄せ付けない隙間一つないA級のヤブ漕ぎが続く。振り続けたナタがついに悲鳴を上げた。選手交代、助かったありがとう。1時間半以上続い
たヤブ漕ぎの末、ダイナランドからの登山道に飛び出す。全身は汗と泥まみれ、着ている服もところどころに穴が開く。感激のあまり登山道で思わずへタレこみ歓声が上がる。
そして目の前に山頂。360度のパノラマと至福の時をくれた。メンバーの中には初めての強烈なヤブ漕ぎに最初は口数も少なかったが、登って見れば忘れることの出来ない思い出の1ページになるはずだ。                        [藤井法道 記]

[日 時] 平成27年8月23日(日)
[場 所] 岐阜県郡上市高鷲町西洞~高山市荘川町尾上郷、高鷲町西洞 境
[参加者] 後藤 允、関本俊雄、竹中美幸、竹中佳美、林 靖子、藤井法道、水谷 透
[タイム] 岐阜県庁4:30=ひるがの高原分水嶺碑6:00=入渓点(長良川源流の碑)6:30~ 6:45-堰堤7:20~7:30-1396m点南ガレ部8:50~9:00-長良川源流地点(最初の  一滴)11:20~11:30-登山道出合13:00-大日ヶ岳13:20~

14:00-鎌ヶ洞(Ⅲ△   1356.2)15:10~15:20-ひるがの高原分水嶺碑16:50~17:00=岐阜県庁19:10
[地 図] 新淵(金沢4―2)、二ノ峰(金沢4―4)、石徹白(岐阜1―3)

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