登山技術研修
今回は前回の続編ということで、確保と懸垂下降を研修した。内容は、ハーネスのつけ方、カラビナの特徴(クライミングのHMS型の理由)、補助ロープに必要な太さ(7㎜以上)、基本的な支点の取り方、クローブヒッチ、セルフビレイ、メインロープのアンカーのとり方等から始め、確保訓練を行った。特に墜落者を確保するとき、確保者が壁にぶつからないための足の位置やセルフビレイの支点位置、ハーネスにかけるカラビナの順番、アンカーにとったスリングと確保者の距離など実際に経験してみなければわからないことを学んだ。タイヤを落としての確保訓練は、強い墜落衝撃力は得られなかったが、参加者は皆始めてということで、確保とはこういうものかという体験はできた。
確保訓練の次に懸垂下降の訓練を行った。懸垂下降は、現在では突風など突然の事態にそなえてオートブロックでバックアップをとるとのことであった。セルフビレイ、確保器のセット、オートブロックの確認、セルフビレイの解除と懸垂下降への第一歩といった一連の流れに皆手間取っていた。天候も悪く時間 ▲懸垂下降の訓練
が限られていたので懸垂下降は一回ずつしかできなかった。
各自、ロープの結び方など平時に出来るものは確実に出来るよう練習しておく必要があるだろう。今後例会山行などでも、ロープの結び方を確認したり、出来る場所では懸垂下降も実施していきたいと考えていますので準備をしておいてください。 [那須哲郎 記]
[日 時] 平成26年11月2日(日) 9時~14時
[場 所] 岐阜市金華山南 岩戸南壁
[参加者] 白木貞次、塚原考司、横田昭夫(以上講師)
今峰正利、加藤義弘、鈴木寛人、竹中美幸、竹中佳美、那須哲郎、和田裕子