自然観察会(自然保護委員会) 徳山富士(925.2m 三等三角点)-自然観察と地形図の読み方勉強会-

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自然観察会(自然保護委員会)

徳山富士(925.2m 三等三角点)-自然観察と地形図の読み方勉強会-

06-7.徳山富士 06-8.徳山富士登山口(馬坂トンネル) 06-9.馬坂峠への急登

「山に学び、山で楽しみ、山の自然環境を考える」ということで、今年2回目の自然観察会を実施しました。9月18日11時に徳山会館に集合。まず、会館直上部の上谷山登山口付近でモミ林を中心に、ブナ林やシイ林との関係を気候条件から観察しました。ここでは林内に生育するシロモジとダンコウバイ、ミズナラとコナラ、ハイイヌガヤとチャボガヤ、クロモジとオオバクロモジ、ユズリハとエゾユズリハ等を材料にして、見分け方を学びました。
その後上谷山への歩道を歩きながら、路沿いに生育するツツジ類と開花する時期の違い等についての解説がありました。また、広い尾根上に浸蝕を受けて形成された窪地や枝尾根との関係を観察しながら、前回の観察会での復習をしました。観察をしながらの歩行のため予定の800m地点までは到達できず、午後3時に標高約700m付近でフィ-ルド・ワ-クを終了し、徳山会館への帰路につきました。
徳山会館では参加者からの差し入れや会館からの特別料理もあり、懇親会で楽しい一時を過ごした後、会館の屋上に出て秋の星座を観察しました。満天の星空で、散りばめられた星の中からアルタイルやデネブを見つけ出すのに手間取りましたが、徳山会館の中村館長からお借りした数台の双眼鏡とLEDペンライトのおかげで楽しむことができました。
翌19日は秋晴れの元、馬坂トンネル口から色づき始めた木々の中を徳山富士まで登りました。崖錐堆積物と固定ロープが設置された急斜面を旧馬坂峠まで登った後、旧根尾村との境界尾根を徳山富士へ向かいました。踏み跡ははっきりしているものの、地形図上には表現されない枝尾根が4箇所あり、前もってつけたテープが帰路の読図の復習に役立つことになりました。
初心者には困難なルートでしたが、幸い健脚者が揃っていたので短時間で到達しました。山頂での展望は良くなかったものの、北東面に伐り開きがあり日永岳方面が望めました。頂上から少し下がった所にある横山ダムが使用する無線中継塔の反射板まで移動し、早すぎる昼食をとった後、落葉広葉樹の葉の形状や識別ポイントについて復習しました。

帰路は馬坂峠の石碑を見学し、トンネル口で散会しました。
時間的に余裕が十分あったことから、希望者を募り徳山城趾へ赴き、地形を活用した曲輪跡や山城の造り方に想いを馳せました。ここでの自然観察は本郷望郷広場から「しろびや杉」に至る歩道沿いで、緑化に導入されたオニウシノケグサ・カモガヤ・オオアワガエリ等の牧草類や、侵入したヨウシュヤマゴボウ・ヒメジョオン・アメリカセンダングサその他の帰化植物について導入目的や来歴が紹介されました。両日共に天候に恵まれ初秋の山を楽しみました。                                       [西條好廸 記]
[日 時] 平成26年10月18日(土)、19日(日)
[場 所] 18日 岐阜県揖斐郡揖斐川町開田280-1「徳山会館」
19日 岐阜県揖斐郡揖斐川町徳山、岐阜県本巣市根尾大井 境
[参加者] 久野菊子、神山敬三、後藤 允、小林和雄、清水友子、竹中美幸、中島眞一、      藤井法道、西條好廸、他1名
[タイム]  18日 徳山会館11:00-自然観察会13:00~16:30-徳山会館18:00~(泊)
19日 徳山会館9:00=馬坂トンネル口-旧馬坂峠-徳山富士-旧馬坂峠-馬坂         トンネル口12:30=本郷望郷広場13:00=徳山城趾14:30~(解散)
[地 図] 1/20万;岐阜  1/5万;冠山、能郷白山  1/2.5万;美濃徳山、能郷

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