8月上高地山研合宿 長七の頭・ひょうたん池 8月11日(日) 

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8月合宿 長七の頭・ひょうたん池
8月11日(日)

山研   ⇒ 明神橋 ⇒ 上宮川入渓 ⇒ お花畑 ⇒  ひょうたん池
6:50     7:30   9:00     10:00      10:20

⇒ 長七のコル ⇒ 長七の頭 ⇒ 長七のコル ⇒ 明神橋 ⇒ 山研
10:22     10:55   11:10~15   13:10  14:00

普段は単独で気ままな山歩きを楽しんでいるが、8月の合宿は日本山岳会が所有する上高地の山岳研究所(通称「山研」)を利用して2泊3日の合宿をしようという企画があり、いまだ宿泊所を利用していない私は興味深く思い、1泊2日で申し込みをした。
登山研究所といっても日本山岳会員のための宿泊施設で素泊まり3千円で宿泊できる。今回は団体申し込みで食事はメンバーの女性の方が準備してくださるということで、気楽に申し込みができた。
その後、2日目の11日(日)に長七の頭・ひょうたん池に有志のメンバーで行くという企画があり、これにも申し込んだ。ひょうたん池は2007年5月号の山と渓谷の上高地の特集に、次の記述がある。「一般向けの登山道ではないが、明神岳東陵上の長七の頭(2320m)上にあるひょうたん池までは踏み跡がある。とりたてて景観が美しい場所とは言えないが、ひょうたん池や下又白谷上部のようすはほかの登山道から見ることができないので、あまり知られていない場所だ。また、赤布やテープの目印を追い踏み跡をたどるため、秘境気分が味わえるところも魅力だろう。」
印象的で5月号を保存していたこの場所に行けるということは何よりの楽しみになった。

ガイド役の山田君は、前日仕事を終え、朝1番のバスで山研に到着した。私は、申し訳ない気持ちより、これでひょうたん池に行けるというわくわくした気持ちが勝っていた。
予定の7時より10分早い6時50分に山田君、神山さん、私は山研を出発した。7時半には明神橋に到着していよいよ下宮川谷の道に入った。アサギマダラが飛んでいた。あざやかなその模様はとても美しい。標準タイムの私は、早い2人に必死についていった。上宮川に入渓するあたりで、山田君に自分のペースで歩くように言われた。このままでは、ばててしまい、余計に他のメンバーに迷惑をかける結果になってしまう。私はほっとし、以後自分のペースで歩いた。当然、2人からは遅れるのだが、2人は私を待ち、私が到着するとまた歩き出した。
宮川尾根のコルを越え、明神主稜線東側の大きく開けた斜面をトラバースしていく。梓川を望む眼下はお花畑が広がっていた。上宮川、長七沢本流を渡り、急斜面を登りきり、明神岳東陵上に出るとその名のとおりの、ひょうたんの形をした池にたどり着いた。

(ひょうたん池)

(長七のコルより望む前穂 三本槍)
そこから2分ほどの長七のコルに荷物を置き、空身で長七の頭に向かった。長七の頭で記念撮影をして、長七のコルに戻ると下から男女2人がやってきた。これから4時間ほどかけて東稜のラクダのコルでテントを張るという。5月に山研から日帰りで同じルートで明神岳を回った山田君と2人の会話を聞きながら、登攀を自分には適性がないと諦めた私は羨ましく思った。
帰りも自分のペースで歩き、1時過ぎに明神橋に到着した。2時に山研に到着すると当日一緒に帰路に就く2人がすでに準備を済ませ待っていたので、急ぎ準備を済ませ、1泊2日の上高地の夏を終えた。よい仲間に恵まれれば、1人ではできない経験ができるということを改めて知ることができた2日間だった。

(長七の頭より望む上高地)

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