9月例会山行(自然観察会、野鳥観察)
大谷山(356m 三角点なし) 、滝谷山(398.1m 三等三角点)
昨年は下呂御前山で野鳥観察会が行なわれたが参加できなかったので、今回はとても楽しみにしていた。前日まで天気が良くなかったが今日は上々、朝から気持ちの良い秋風が吹く。それにしても、低山なのに朝早い集合だなと思っていたが、その謎はすぐに解けた。何ヶ月も前からこの行事は計画されている。この日、この場所、この時間だけに東南アジアに向かう野鳥の観察が出来るのだ。長年野鳥観察をされてきた経験ならではの集合時間だったのだ。
朝7時30分集合、参加者15名とパーソナル参加5名。リーダーの藤田さん司会で簡単な自己紹介を済ませ、7時45分太子像に向かって気持ちの良い森林の中を歩きはじめた。8時、予定通り太子像広場に着いた。先客の方が何人かいらっしゃった。今日は日本野鳥の会の大塚先生と研究員の方から写真やパネルでの説明をしていただけるとのことだ。
説明が始まるとすぐに「オォ~来たぞ~」と声が聞こえ、一斉に空を見上げるとたくさんの野鳥の群れが渡っている。すごい!すごい!歓声が上がる。そうこうしているうちに、又あっちもこっちもだ。どんどん渡って行く。まずはサシバ、ハチクマ、ツミが確認できると先生が教えて下さった。双眼鏡で覗いてもなかなか追えないが、下の方に来た時にははっきりと肉眼でも大きさが確認できた。ハチクマは120㎝ほど、サシバはカラスより少し大きい、ツミは小さい、ざっくりこんな感じだそうだ。サシバの成鳥と幼鳥の見分け方も教えてもらった。成鳥はお腹の縞が横縞で幼鳥は縦縞だそうだ。そして、たくさんの渡り鳥の中に黒いサシバが2羽確認出来た。これは黒毛型といってとても珍しいらしい。長年野鳥観察をしておられる大塚先生でも、今までに数回しか見たことがないといわれた。
再び先生の解説が始まると又「オォ~来たよ~、ほらあっち、こっち」とこんな風に何度も説明を中断し空を見上げた。時に首も痛くなるほどだった。後から来たご婦人が、毎日朝早く来ているのに今朝は少し遅く来たら「もう渡りのピークは去った」と聞かされ、随分悔しがっておられた。私たちはなんて幸運だったのか。
渡りはお天気の良い晴れた日に、上昇気流に乗って西から東に向かって省エネ飛行をするが、濃尾平野の北端は気流ができやすいからこの辺りはいいポイントだそうだ。今日はいったい何羽渡ったのだろう、数え切れなかった。100羽とも200羽とも・・・。
1時間ほどの野鳥観察を終え、古墳を見てから大谷山に向かった。大谷山の展望台からも渡りの群れを見ることができたので、再び歓声が上がった。20分ほどで滝谷山を越え御獄展望平に到着した。残念ながら今日は御嶽山は雲の中だった。
リーダーの藤田さんから、各自昼食と時間があるのでお昼寝でもどうぞと言われた。今日の渡りの話はもちろん盛り上がったが、Pさんが珍しいクワガタのオスを捕獲し見せていただいたこと、Yさんがたった今マダニに食われたことなどなど話題に事欠かない楽しい談笑の時間は過ぎた。帰りは立花峠経由で気持ちの良い汗をかきながら森林浴コースを下山した。
お天気にも恵まれたくさん野鳥の渡りの観察が出来たこと、この日、この場所、この時間で企画していただき楽しい一日になったことに感謝いたします。又、大塚先生を始め研究員の方に解説をしていただき大変勉強になりました。ありがとうございました。[小島孝子 記]
[日 時] 平成29年9月24日(日) (晴れ)
[場 所] 揖斐郡大野町大字野 ~ 大野町大字野、揖斐川町谷汲、境
[参加者] 藤田純江(CL)、竹中美幸(SL)、梅田直美、神山敬三、小林和雄、下畑佐和子、
白木貞次、白木しづゑ、高橋美江子、竹中佳美、東明 裕、野田紀子、
藤井法道、馬渕 等、山本善貴 計15名
[ゲスト] 大塚之稔氏(日本野鳥の会岐阜代表)、酒井研究員、他3名
[タイム] 大野町運動公園7:40ー聖徳太子像広場8:00~(野鳥観察)~9:00ー大谷山9:30~
(野鳥観察)-滝谷山10:50~御獄展望平(昼食)~立花峠13:00ー運動公園13:40 (解散)
[地 図] 美濃神海(岐阜7-2)、北方(岐阜8-1)、池野(岐阜8-3)