11月 バリエーション山行 オ ゾ ウ ゾ 山 (1085.2m 三等三角点)

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オ ゾ ウ ゾ 山 (1085.2m 三等三角点)

09-1.オゾウゾ山に登る▲ブナの疎林の中を登る
オゾウゾ山は白川村の北端にあり、すぐ北側に秘境五箇山が接している。国道156号線を北上し、合掌大橋を渡った先のトンネルを抜けすぐ右折、旧道を成出ダム管理棟の駐車場に乗り入れた。登り口は旧道を少し戻った送電線巡視路の黄色い道標。少し上がればすぐ尾根上に出る。紅葉は既に終盤、枝越しに対岸の山の黄葉が綺麗だ。今シーズン一番の寒波が来た直後で、中腹より上は雪景色。谷間には霧がたなびき、雲間に青空まで出てきて、いわゆる三段紅葉、いや四段か? 尾根道は胸を突くほどの急登、おまけに濡れ落葉と中途半端な雪が重なりスベリそうで気が抜けない。
4つ目の鉄塔から15分程で巡視路は尾根を外れ下方へ、我々は登ってきた尾根と巡視路の下降点となる小尾根の間の僅かな凹みに薄い藪を見つけ突入。この辺りで積雪は10㎝程度。中途半端に寝た根曲り竹をかき分け踏みつけ進むが、藪は濃密でなく助かった。尾根が狭まると勾配も緩くなり周りを見回す余裕ができる。木に葉は無くなり雪白ですっかり冬山になっていた。ほとんど勾配が  無くなり笹を分けると一気に視界が開け、頂上に飛び出した。

09-2.オゾウゾ山集合写真▲青空と新雪の頂上で参加者一同
山頂は直径5mほどが切り払われており、南から西にかけ開けていた。三方岩岳、白山、笈ヶ岳、大笠山、大門山へと冬の装いをした展望が広がる。積雪は20㎝程度、三角点は熊をデザインした山名板とともに埋もれていた。誰かが「(熊が)オソウゾ」と書いてあると。
この山はミズナラが多い。数年前にナラ枯れに襲われたらしく、「権現の森林」同様立ち枯れが目立った。ただその時期が「権現」より3年程後のようで、大量の山の幸に恵まれ帰り道は腕が痺れるほどの収穫を持ち帰ることができた。色々な意味で楽しい山行となった。
[神山敬三 記]

[日 時] 平成26年11月16日(日)
[場 所] 岐阜県大野郡白川村小白川
[参加者] 今峰正利、神山敬三、鈴木寛人、竹中美幸、林 靖子
[タイム]  成出ダム駐車場7:00-オゾウゾ山頂上9:30~10:20ー車止め12:00(解散)
[地 図] 1/20万;金沢   1/5万;下梨   1/2.5万;上梨、西赤尾

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