百名山委員会で槍ヶ岳から大キレットへ

日本山岳会岐阜支部の百名山委員会で槍ヶ岳から大キレットへ。

一日目は雨の上高地から出発。閑散としている。小梨平は熊のため閉鎖中。
もくもくと明神から徳澤、横尾まで歩いていきますが、雨は降り続けていました。
横尾から槍沢ロッジまでゆったりした登り道。ババ平を通り過ぎてからだんだん急な道になっていきます。雨が止むと雨具は暑いので脱ぐのだけれど、脱ぐと雨が降り出すという・・・この繰り返しを何度も続け、殺生ヒュッテあたりは強風なので下ってきたという人もいましたが、とくかく進むのみ。
途中の最終水場で水を汲んだ後は一気に荷物が重くなって足取りも重くなり、殺生ヒュッテは見えるけれど、なかなか到着しないという・・・
殺生ヒュッテのテン場は広くてすいていたけれど6人用テントを設置する最適地がなく、全て平らなところがなく端は岩が出て寝にくい人がいました。

夜は月が出るまでは天の川が見え流星群も。でもすごく寒かった。
外トイレは‥な感じでした。ちなみにババ平のトイレは綺麗になりました。

2日目は槍沢モルゲンを見てから槍ヶ岳へ。
初槍ヶ岳メンバーがいたのでゆっくり登りました。登る途中で彩雲が。
山頂で景色と写真撮影タイムがてらのんびりして下山。
槍ヶ岳山荘の焼き立てパンを楽しみにしていましたがコロナのため今年は焼かないそうです。手ぬぐいを買いました。
お買い物してから南岳への縦走路へ。快晴なんだけれど強風でした。ザックにつけた袋が飛んだり、風にあおられてよろけたり、立ち止まったりと写真ではわかりませんがなかなか大変。でも風は飛騨側からなので、長野側を歩くと無風で暑いという・・・
大喰岳からはしご場を通り中岳へ。この稜線はとくに危険な個所はありません。〇印もしっかりついています。中岳登頂で3000m峰の全山登頂となりました。祝、自分。
中岳でのんびりして南岳へ。南岳から小屋へ。時間はたっぷり。テン場はまだまだ余裕で空いていましたが、やはり6テンの最適地が見つからず、岩は出ていないけれど、ちょっと斜めな場所に設営。小屋でカレーを食べて、テン場でビール部を開催した後お昼寝タイム。至福のひと時です。で、起きたらガスに包まれていました・・・

夜中はガスがなくなり満天の星と流星群。しかし明け方前から吹き出した強風に目が覚めてしましました。向かい風で歩くと息ができないくらいの強風。大キレット通過の予定でしたが、強風のため天狗池に下ることとしました。
のんびり撤収してから帰ります。南岳手前で雷鳥さん発見。そこから雷鳥さん祭りとなりました。何羽いたでしょうか、次から次へ雷鳥さん。ちょうど朝ごはんの時間だったのかな。
天狗の分岐から下へ。ここは岩場の下りではしごもあります。それほど難しくはありませんが〇印を探して正規ルートをたどれば大丈夫です。尾根を下っていると下の方のガスが切れてきて幻想的な雰囲気に包まれました。常念山脈も見えてきて。
尾根の下りが終わると雪渓へ。雪渓は涼しくてテンションアップ。
そして天狗池へ。残念ながら槍ヶ岳はガスに包まれていたので逆さ槍は見えませんでしたが、静かないい所です。昨年通った時は誰もいませんでしたが、この日は大キレットを断念した人たちが続々と下りてきました。
天狗池から槍ヶ岳との分岐へ。その途中のお花畑がみごとでした。
分岐からは賑やかな登山道。槍沢ロッジでシャーベットを見つけました。これ生きかえります。横尾でお昼としたい所を徳澤まで我慢。そして野沢菜チャーハン。安定のおいしさです。徳澤で大休憩して明神、上高地へ。最後は定番のソフトクリームで縦走終了となりました。

百名山 笠ヶ岳周回

日本山岳会岐阜支部の山行で笠ヶ岳を周回してきました。
ビバーク地は公開できませんが、許可を得てテン泊しました。
当初の予定は7月の連休でしたが、梅雨が長引いたためやっとアルプスシーズンインです。

車は穂高の無料駐車場にはとめられなかったため鍋平に。
2:30に満車になったそうです。さすが好天が予想された週末でした。

ゲートをくぐって笠新道分岐へ向かいます。林道沿いにシモツケソウ他いろんな花が咲いていました。

笠新道は急ですが、途中までは草刈りしてあり歩きやすい道です。たまに標高の看板もあります。ここはひたすら登るだけ・・・

杓子平に出れば急登は終わりなのでホッとしました。途中から少し下って稜線に上ります。この稜線への登りが思ったより長くて、見た感じは近く感じるのですが、登るとさらに奥に稜線があったみたいながっかり感にやられました。。でもお花畑が広がっているのでお花に元気をもらいながらなんとか稜線へ。

稜線に出れば、それほどの登りもなく笠ヶ岳へ・・・
キャンプ場の水場からはジャンジャン水が出ていました。冷たくておいしい。
そこから閉まったままの山荘を横目に山頂へ。
ルートはわかりすいです。登り切ったら神社。その先のピークが山頂です。
山頂に到着しましたが、槍ホや周りの山々はガスっていたので、さっさと下ります。

そこからビバーク地に戻り食事の準備。沸き上がってきた雲の向こうにはお約束のブロッケン。夕日を楽しみ就寝。

翌朝は山頂から日の出を拝みました。それから朝食を食べて出発です。
帰りは弓折乗越経由です。稜線は各ピークを巻いているので、抜戸岳に登りました。
この山頂はのんびり横になることができ、お花畑も見え、正面には穂高という絶好ののんびりポイントでした。前は巻いちゃったから、今回登ってよかった。

秩父平は下ります。ここのお花畑もきれい。ハクサンイチゲが元気もりもりでした。水場もありました。

前に来た時は大ノマ岳も巻いたので、山頂をさがしましたが山頂プレートは見つかりませんでした。
大ノマ岳の登りは疲れた体にきつかったです・・・

そして弓折岳。ここは登山道に標識があって、そこの少し奥が山頂です。わざわざ行かないと通り過ぎてしまう山頂ですが、山頂には標識があります。ここを下れば弓折乗越。もう鏡平が見えます。頭の中はかき氷でいっぱい。もうそれしかない。だって暑いんだもん。

ぐんぐん下って小屋に到着。おなかがすいたのでおうどんを食べてからかき氷を。このために縦走したともいえるし、がんばった自分へのご褒美でもあるかき氷。ここは、心のオアシスです。かわいいTシャツも買いました。

大満足してあとは帰るだけ。このルートは足場も安定しているし、迷うことがない安定のルートです。途中に流れている沢で手ぬぐいを浸してクールダウンしながら下山しました。

雨に降られず、晴天に恵まれた山行となりました。
数年前に小池新道登りで双六泊、笠ヶ岳に登り笠新道を下山という今回の逆回りでしたが、笠新道登りルートの方がきつかったような・・・

第8回・権現の森づくり報告 (日本山岳会 岐阜支部)

2020年度  (通算242回)

 

第8回・権現の森づくり報告 (日本山岳会 岐阜支部)

 

                            支部長 高木 基揚  記録者 馬渕 等

 

 

・令和 2 年 9 月 19 日 (土)   天候 … 晴 

                       気温 … 午後12時   21度

 

・参加者 —- 藤井・竹中(佳)・馬渕  … 以上 3 名

 

 

近況報告 

  1. 前回から、約3ヶ月後の権現の森林は風や日差しに秋の爽やかさを感じさせ、季節の移り変わりを実感させてくれました。

早い時は、1ヶ月後には雪が降るそうです。

  1. 権現の森林付近では、鹿の鳴き声が鳴き渡っていました。

 

 

作業報告

  1. 登山道整備

・登山道の邪魔になる樹木の伐採作業

・防獣ネット修復作業

  1. 切断木の整理

 

その他

  今日は、お迎えは有りませんでしたが、帰りは小鹿(5頭)さんが代わり代わり見送ってくれました。

 

*次回作業予定日  

 9月26日(土)を予定

【ふじはし道の駅7時30分出発】

       参加の方は、竹中さんへ連絡をお願いします。

 「作業内容」

 ・登山道整備   ・樹木の枝落作業 等々

 

7月例会山行 福地山 2年7月5日(日)

梅雨の真っただ中、天候に恵まれ、雨に降られることなく福知山に登ることができました。

当初は、会員だけでも17名という人気の山。展望の良い山だけあって、温泉付きということもあり、参加希望が多かった。予報では曇り時々雨、降水確率も高い。これにより、参加者は激減。しかし、山本の率いる美女軍団(一般参加)3名追加して、計10名となりました。入会希望ということもあって、会の雰囲気を体験していただくということで、事務局の許可をもらい参加させていただきました。6月に伊吹山を標準タイムで登っているので、問題ないと思いました。

いつものように、総合庁舎に6時集合。10名なので2台での出発。社内では、マスク着用。各自、除菌対策を実施。ひるがのでのトイレ休憩、コンビニでの買い出しを経て福地温泉、朝市店前に到着。

出発前のトイレをすませて、隊をなしてスタートする。

前日の降雨のすごさか?登山道は川のようになっていた。

梅田SLが温泉を発見したというので近寄ってみると、黒いホースが破損して吹き出しているのであった。川のような登山道も、これが原因だったのだ。温泉地だから、湯気が出て温泉が湧きだしていると言われてもだれも疑わないのである。

登山道は下草狩りもされていて、管理が行き届いている。風がないので蒸し暑い。時折涼しげな風が吹くと、雨が降り出さないか心配になる。今日は、雨ふり覚悟なので今、降られないのは儲けもんと考えるのだ。

コースは登りに尾根コースを選択する。少しの区間はかなりの急登で、一般参加の女史から、ヘタレ声が出て、それを知らない会員たちはびっくりしていました。

案内板のある焼岳、乗鞍、笠ヶ岳と展望地で休憩はするが、山腹の形すら見えない。

腰かけた地蔵様もコロナ対策か、マスクをされていました。

登るにつれて薄日もさしてきて、山頂に着いた時の展望が期待される。

山頂に着き、集合写真を撮った後、ゆっくりと食事して下山しました。

このような天気のせいか他の登山者は少なかった。

下りは谷コースを選択する。谷らしきものはなく、登りで使えば楽だったかとも思った。

SLの下りは割と早い感じだが、誰も遅れることなく下山できました。

直後に雨がぱらつきだす。すぐ横の温泉につかり、汗を流した。シャワー設備はなくお風呂も狭いが、300円でリーズナブル。天然水とお菓子付きで、それぞれに何かをお土産に買っていました。

その後の、クマ牧場見学を期待していたリーダーだが、希望者が少なく却下となり、非常に残念そうだった。いつかもう一度来るとつぶやいていたのでした。

いつもは大渋滞で混雑する、ひるがの高原SAもすいていて、各自買い物をして集合地に戻りました。

乗鞍スカイラインも通行止め、大日岳もガスの中と今日の選択は大正解だった。決行を決めたリーダーに感謝。

第7回・権現の森づくり報告 (日本山岳会 岐阜支部)

2020年度  (通算241回) 第7回・権現の森づくり報告 (日本山岳会 岐阜支部)                             支部長 高木 基揚  記録者 馬渕 等   ・令和 2 年 6 月 27 日 (土)  天候 … 曇り時々晴                        気温 … 午後12時 25度 ・参加者 —- 藤井・竹中(佳)・馬渕  … 以上 3 名 近況報告  1. 権現の森林の樹木は、一層爽やかになって来ました。 2. 権現の森林へ小鹿(2頭)が遊びに来ていました。 作業報告 1. 登山道整備 ・登山道の邪魔になる樹木(5本)の枝落作業により、登山道も一段と明るくなった。 ・防獣ネット修復作業 2. 切断木の整理 その他 ・ネット修復箇所に可愛いマムシがいました。梅雨の時期、マムシも出てきます。   ・可愛らしい鹿(藤井さん製作)が出来上がりました。 *次回作業予定日   臨時 7月の第2週を予定 【ふじはし道の駅7時30分出発】        参加の方は、竹中さんへ連絡をお願いします。  「作業内容」  ・登山道整備    ・樹木の枝落作業 等々  ◇第6回目 「6月13日(土)」は雨で中止。

傘寿からの大願成就

全都道府県の最高峰登頂

傘寿からの大願成就

日本山岳会岐阜支部に所属する神戸町の白木貞次さん(83)が、傘寿を過ぎてから全国47都道府県の最高峰の登頂を達成しtました。

18歳から登山を始められ、現在も月1回に伊吹山に登って見えます。

主な登頂日

石鎚山・1982m(17年4月19日)81歳

茶臼山・1416m(17年4月28日)

大台ケ原山・1695m(17年5月4日)

大山・1729m(17年7月16日)

宮之浦岳・1936m(18年5月24日)

奥穂高岳・3190m(18年7月15日)

旭岳・2291m(18年7月21日)

富士山・3776m(19年7月29日)

岩手山・2038m(19年9月19日)

すべての山を日帰りで登られました。

2019年の11月9日の新聞に掲載されました。

おめでとうございます。

清掃登山 百々ケ峰 12月15日

清掃登山 百々ケ峰 12月15日(日)

受付をしています。

一般参加の方が2名、新聞を見て参加されたようです。

山岳会からは16名の方が駆けつけてくれました。

関係者を含めて合計22名参加でした。

3班に分かれてごみ拾いしました。

私のチームは3名でした。(人気がない)

さすがにごみは少ないです。

展望台からとってもらいました

メンバーは1名写っていません。

舗装道を全員で下り、ごみ拾いは終了

解散の挨拶

集まったごみはこれだけありました。

山頂、途中で出会った方に声掛けをして入会を勧めました。

こういう時にパンフレットは必要です。

山城シリーズ 織田信長、豊臣秀吉と石田三成ゆかりの城

山城シリーズ
織田信長、豊臣秀吉と石田三成ゆかりの城
11月17日天気よし、6時45分美濃国分寺集合、15名、車4台に分乗出発、目指すは観音寺(長浜市旭町)、ここへ車1台デポし、裏側の茶臼山古墳登山口(長浜市垣籠町)へ、ここから少し登ると、姉川の戦い(1570年)で浅井長政と対峙した信長の陣跡(147.6m)へ着く、ここからは姉川を挟んで浅井長政の城、小谷城があった小谷山が見える、ここから更に登ると311.9m三等三角点のある横山城址へ、ここは姉川の戦いにおいて信長に攻め落とされ、秀吉が城番となった城。ここからの眺望は東に伊吹山、西に琵琶湖、北に小谷山が一望、ここを後にいくつもの曲輪跡を抜けて、最初に来た観音寺へ下山、この寺は石田光成が小僧をしていた時、秀吉が鷹狩で立ち寄った折、光成がお茶を出して、秀吉に認められたといういわれのあるところ、立派な寺院でした、11時半ここで昼食。
デポした車を取りに行って、すぐ近くにある石田三成の屋敷跡を見学、立派な銅像と碑があった。
次に彦根市へ向けて車を走らせ、到着したのが井伊家の菩提寺の一つ龍譚寺、ここの庭を抜けて佐和山城趾232.6mへ登ると、広々とした平地にたどり着く、ここは信長が安土桃山城を築城するまでの居城としていた城、その後秀吉、光成へと受け継がれた、ここからは彦根市街、彦根城が一望できる。
14時龍譚寺に下山、ここで解散、帰路につく、全員無事に帰還、楽しい一日でした。案内、解説をして下さった藤井法道さんに感謝です。
〔日 時〕平成元年11月17日(日)晴れ
〔場 所〕滋賀県長浜市・彦根市
〔参加者〕藤井法道(CL)、高木基揚(SL)、後藤允(SL)、小島孝子、琴尾泰典、下畑佐和子、清水友子、杉山美智子、竹中美幸、竹中佳美、野田紀子、民田勇、三宅一正、矢口重治、渡部慶洋                計15名
〔タイム〕美濃国分寺6:45~観音寺7:30~茶臼山登山口8:00~織田信長陣跡8:30~横山城址9:00~観音寺下山11:00昼食12:30~彦根市龍譚寺13:00~佐和山城13:30~龍譚寺下山14:00~美濃国分寺15:0
〔地図〕

奥大日岳(2606m)、中大日岳(2500m)、大日岳(2498m)

奥大日岳(2606m)、中大日岳(2500m)、大日岳(2498m)

山行日  令和元年11月1日(金)~2日(土)
メンバー 水谷嘉宏
山行内容
厳冬期の立山(立山駅から山スキー利用)の下見という下心もあって、称名滝駐車場から八郎坂を登り、弥陀ヶ原、天狗平、室堂平と辿って雷鳥沢野営場にテント泊。翌日は大日三山を縦走して駐車場に戻るという計画で出発する。
平日なので駐車場は閑散としている。8時に行動開始。登山口手前で地元のご婦人から「八郎坂は崩落のため通行止めのはず」と声を掛けられる。柵が設置されているが「行けるところまでは」という思いで八郎坂に取付く。称名滝を眺めながら標高を稼ぐ。かなり上部まで上がるとそれらしき崩壊がある。登山道の脇が崩れているが道に被害はない。難なく通過しアルペンルートの脇に出る。弘法で車道を横断、ひたすら木道を辿る。追分の分岐で誤って松尾峠方面に向かってしまい10分ほどロスする。弥陀ヶ原から天狗平までは旧道を辿る。天狗平山荘の脇で休憩していると雨が降り出し、カッパを着用。ガスで視界が悪くなり気が滅入ってくる。室堂ターミナル内の登山指導所に計画書を提出しなければならないので、雨宿りを兼ねて中へ入る。予め作ってきた計画書を提出すると「野営場のトイレと水場は昨日までで閉鎖」とのこと。わかってはいたが「携帯トイレを使って下さい」との言葉を無視し、さらには霙が降る中での野営は厳しい。時刻は14時を少し過ぎたところなので即下山することも不可能ではない。散々逡巡して明日の天気に期待して雷鳥荘に素泊まりを決める。この日の天候は予報どおりだったので、最初から小屋泊で計画していれば寝袋もテントも持ち上げる必要はなかったのにと少々後悔する。
二日目、5時半過ぎに雷鳥荘を出発する。全然寒くない。暗闇を通して立山三山と浄土岳が雪化粧しているのがわかる。対して大日三山に積雪はない。スタート直後に雷鳥の鳴き声と飛翔を目の当たりにして幸先がよい。無風快晴の中を新室堂乗越、室堂乗越、奥大日岳、中大日岳、大日岳と辿る。行き違う者もなく、独り占めの縦走路を快調に進む。大日平山荘への下りにかかると大日岳を日帰りピストンすると思われる登山者が次々登ってくる。大雪山系のような広大な平原が広がり、大日平山荘の前後は木道が延々と敷かれている。牛首で木道が終わるとそこから先は激急降下。紅葉が見ごろを迎え、観光客で混雑する大日岳登山道入り口に13時に降り立つ。
延々と木道を歩きます。気を抜くとスリップします。「一歩一歩確実に歩く」という意味で2週前に行ってきた下の廊下のトレーニングに適当なコースと言えそうです。

浄土山(2831m)と下の廊下

浄土山(2831m)と下の廊下

山行日  令和元年10月20日(日)~22日(火
メンバー 今峰正利、小林和雄、水谷嘉宏
山行内容
5名で計画したが台風19号の上陸に伴い一週間延期したため3名で入山する。
立山駅は雨模様。しかし室堂まで上がるうちに天候は回復。三人とも立山は登頂しているので浄土山を経由して一ノ越から初日の宿泊地であるロッジくろよんへ向かう。東一の越までは良く踏まれた道だが、その先は荒れて歩きにくい。途中から小林さんが膝の不調を訴えて遅れる。テン場はほぼ満杯。樹林の中の快適なエリアである。
二日目は暗いうちに出発。小林さんは黒部ダムから川底まで下降したところで断念。室堂に戻り、車を宇奈月温泉に回送してもらうことになる。対岸の鳴沢を過ぎるあたりから険悪になってくる。

道は迷いようもないが、丸太桟橋はスリップの危険性もあり気が抜けない。壁を穿った道には手摺代わりの太い番線が通してあるため、左手を番線に軽く添えながら足を運ぶ。黒部別山谷出合の手前では丸太梯子で大きく高巻く。(この梯子は翌日の落石で破壊されたとのこと)この辺りが一番の難所と思われるが、そのすぐ先で今峰さんが谷底に転落している登山者を発見する。直後に現場に残っていた女性が、岳連講習会で私の顔と名前を憶えていて声をかけてきた。

事故から一時間ほど経っていて、リーダーほかが小屋へ通報に向かったとのこと。ロープなどを持参していったが、結論として現場でできることはなかった。
15分ほど留まり先に向かう。黒部別山谷出合を過ぎた先で救助ヘリの飛来を確認。黒部ダム方面に向かった登山者の携帯電話の通報を受けたと下山後に知る。十字峡の広場には登山者が10人ほど休んでいる。十字を眺められる岩場までは急斜面を降りなければならないが一見の価値あり。仙人ダムの手前で長い吊橋を右岸へ渡り、ダムの天端を歩いて左岸に戻る。阿曽原小屋は近いが、その先の登り返しと小屋への下降が踏ん張りどころである。


最終日は夜半から雨。暗いうちにカッパを着て歩き始める。あちこちでシャワーのように雨水が壁を滴っており、降雨中はもちろん降雨直後もカッパは必要。志合谷の素掘りトンネルは水が溜まっており何とかしてもらいたい。雨宿りに使えるトンネルもあるが、この頃には雨もあがる。最後は欅平の駅舎まで急斜面を一気に下る。疲労の溜まった膝に、最後の頑張りを強いられる。濡れた体にトロッコ列車の一時間は長く感じたが、宇奈月駅前で日差しを感じながら小林さんを待つ間にすっかり乾いてしまった。
技術を要求される箇所はありませんが、気の緩み、躓き、スリップは死に直結します。体力は当然として、小さく軽い装備で歩けば楽しめるでしょ