平成26年度 第30回 全国支部懇談会
懇親登山 … 両神山(1723m 日本100名山)
今年の全国支部懇談会は、10月18日(土)から19日(日)にかけて埼玉支部主催で、秩父市のナチュラルファームシティー農園ホテルで開催された。全国26支部から200名程の会員が集い、我が岐阜支部からも支部長始め12名が参加した。
一日目は講演会に始まり懇親会で終了、二日目は懇親登山という日程であった。
講演は、埼玉県警察山岳救助隊の飯田副隊長による「埼玉県の山岳遭難事例と安全対策」と、秩父市まるごとジオパーク推進協議会の吉田上席推進員による「日本地質学発祥の地、秩父からの報告」の二つであった。
飯田氏は、埼玉県における山岳救助隊の体制や埼玉県の山岳地紹介、全国及び埼玉県における遭難発生概要、遭難が増加している現状等の説明を行い、長年に亘る遭難救助活動の感想として、①登山届の提出の重要性、②山ガール・山ボーイの遭難多発、③遭難要請をして逃げる事例、④ツアー登山における無責任な業者・ガイドの事例、⑤「○○○しながら…」登山の禁止等々を熱く話した。また、先週の日曜日に両神山の白井差(しらいざす)新道とは別の登山道において3人が滑落する遭難事故が発生したことを話し、両神山は沢山の登山者が登る人気の山で、明日も登山届が何枚か出ているので賑わうだろうと話した。
吉田氏は、奥秩父における貴重な自然や盆地内での風土等の紹介から始まり、①秩父が長い期間、薪・炭、絹を生業としてきた秩父盆地の暮らし、②大都市近辺に関わらず残る自然や祭り、③人々が「資源から癒しへ」と変化してきている現状などを紹介し、最後に秩父の自然・風土の関わりの見直し、その良さの取り組みが始まっている事などを紹介された。
18時から懇親会が始まり、参加した支部毎による支部員の紹介、地元の音楽グループ(南米地方の民族音楽)や秩父屋台ばやしの演奏もあり、美味しい地酒を頂き楽しく愉快に過ごすことができた。
二日目の懇親登山は、①両神山、②武甲山、③琴平丘陵の三つコースに分か
れ行われた。
天候は清々しい秋晴れである。
10月に入り毎週の土曜・日曜は台風(18号、19号)と散々の日が続き天候を心配したが、埼玉支部の熱意が天に届き登山日和と相成った。(沢山のテルテル坊主が吊られたことでしょう。)
岐阜支部の我々は、両神山登山と、琴平丘陵歩きへ参加をしたが、ここでは両神山コースを紹介する。
両神山は、白井差新道を初めとし日向大谷、八丁峠からと色々なルートがあるが、懇親登山は白井差新道が選ばれた。
朝食は6時から始まった。7時に一路白井差登山口を目指し、マイクロバスでホテルを出発する。バスは補助席まで使用しての満員乗車である。
市街地を抜け山道に入り1時間少々で登山口に到着した。登山口の紅葉は未だ早い。白井差新道は、私有地であり登山道を整備している土地所有者に事前許可が必要な有料登山道とのことである。また、環境整備料(1,000円/人)も必要である。記念写真を撮り出発となる。空気が何か美味しく感じる。林道を少し歩くと直ぐ登山道に入る。川を流れに沿い足を進めると、滝が見え始める。昇竜の滝と呼ばれ落差もかなりある。歩き易く整備も行き届いているつづら折の登山道を歩くこと、1時間半程でブナ平と呼ばれている広い場所に到着する。木の葉も色づき始め、私達を温かく迎えてくれる。勿論休憩。此処から1時間程で稜線に到着。
周りの山々は美しい紅葉である。此処から山頂は直ぐそこであるが、整理券が
必要なぐらい凄い人であった。山頂までは狭い道のうえにクサリ場もあり、人の往来が難しい。山頂は聞いているとおり狭いうえに岩場である。山頂へ着いて直ぐ下ることにし稜線の広い場所で昼食を取る。天気は最高の上、紅葉も素晴らしいく、気分は最高である。腹を一杯にし、往路と同じ路を下ること14時頃登山口に到着し、秋の素晴らしい山行を味わう一日であった。
【日 時】 平成26年10月18日(土)・19日(日)
【開催場所】 埼玉県秩父市 ナチュラルファームシティー農園ホテル
【参加者】 高木 基陽、今峰 正利、白木 貞次、早田 道治、堀井 昌子、
景山 英雄、長屋 桂子、大脇 美代、竹中 佳美、白木 しづゑ、
景山 千代子、馬渕 等 …以上12名
【懇親登山】 ・両神山 ・武甲山 ・琴平丘陵
…以上の 三コース
【登山参加者】
・両神山 … 高木 基陽、今峰 正利、白木 貞次、堀井 昌子、長屋 桂子、
竹中 佳美、馬渕 等 …以上7名
・琴平丘陵 … 早田 道治、景山 英雄、大脇 美代、白木 しづゑ、
景山 千代子 …以上5名
《 馬渕 等 記》