7月例会山行 白山禅定道探索シリーズ(中州宿探索)

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7月例会山行
  白山禅定道探索シリーズ(中州宿探索)

朝からどんよりとした曇り空であった。予報では10時頃から雨が降り出すとのことであった。逆に言えば10時までは降らないと、白山神社前で集合しながら雑談。予定より早目に全員が集まり、5時半には保川・朝日林道入口に向け車2台分乗で出発。林道入口までは車で5分程度である。車を降り6時ちょうどに出発、保川方面に向けて林道を歩いていく。相変わらずの曇り空で蒸し暑い。きつくはないが、登り坂が続く。
6時半頃、1度目の休憩。休憩を終え出発した頃、ポツリと何か感じる。早い雨の降り出しに少し戸惑うも前進する。緩い登り坂が続くため意外としんどく、じわじわと汗をかく。太陽が出ておらず、曇りなのでまだ良かった。7時20分頃2度目の休憩をする。まだ天気はもっており、先ほど降り出した雨も上がっている。林道をさらに進むと沢沿いを離れて登り坂になる。沢沿いを歩けばショートカットになるかと思ったが、しばらく行くと、20m程度下方に長い滝が現れる。沢沿いを歩いたとしても、先を阻まれるところであった。
7時55分頃、林道終点に到着。中州宿跡地の看板が出ており、林道の脇に登り口と思われる道がついている。この頃、雨が本降りになる。かなりの降りのため、ザックカバーを付け、雨が直接当たらない林の中へ行く。登っていくと鞍部に出る。中州宿はこの辺りであろうかと、藪に覆われた周りを探索するも特にそれらしいものは何もない。
リーダーである鈴木さんの提案により、5人+5人の2グループに分かれて探索を行う。1班は鞍部を少し登り、もう1班は鞍部を巻くようにして探索した。私は登る方におり高低差にして30m程度藪を掻き分けて登ったが、見つけられず。そこで沢の方へ向かい、降りていく。降りていったところで「あったぞ~」という声が聞こえる。鈴木さんが発見した。
声の方へ行ってみると、ブナ、栃の大木3本余りに囲まれた、苔むした石の土台がある。そ        ▲ひっそりと佇む中州宿の跡
こまで大きいものではなく、4~5畳程度のものである。もう1班も近くにいたので、声をかけ全員集合。集合したところで写真撮影。ここで8時40分頃である。
雨が強くなり、覆っている木の葉を激しく叩く。ここで雨具を身につけて休憩する。この雨では芦倉山は諦め、下山することになった。早いが持ってきた昼食に手をつける。山岳信仰の修験者が使った中州宿は、このような沢の傍の鞍部にあり、ひっそりと佇んでいたのかと当時の面影を偲ぶ。道すらない時代に地図のない中でここまで歩いてきた人々がいた事実を思うが、当時のことを想像することすら困難なように思える。
9時10分頃下山開始。藪を掻き分けて林道へ出る。まず、探し始めた鞍部に出る。看板があったが、藪で見えなくなっていたようだ。9時20分頃林道へ出る。下りは雨の中ひたすら降りるのみであった。芦倉山までは行けなかったが、中州宿を見つけることができ満足である。雨はどんどんと強くなっていく。増水した滝を眺めながら降りて行く。11時30分林道入口へ到着、11時50分に解散。                               [久田宗昌 記]

[日 時] 平成26年7月13日(日)
[場 所] 岐阜県郡上市白鳥町石徹白
[参加者] 神山敬三、後藤 允、白木貞次、鈴木寛人、関本俊雄、竹中美幸、竹中佳美、      久田宗昌、藤井法道、馬淵 等
[タイム] 白山仲居神社前集合5:30=保川・朝日林道終点6:00―保川林道終点7:55―中洲      宿発見8:40~9:10―保川林道終点9:25―林道入口11:30=白山神社11:45(解散)
[地 図] 1/20万;岐阜、金沢 1/5万;白鳥、白山 1/2.5万;石徹白、二ノ峰

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